こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。
突然ですが『未角化毛根(みかくかもうこん)』をご存知ですか。
通常の健康的な髪の毛は棍毛(こんもう)と呼ばれ、形状としては武器の「こん棒」状の形をしています。そしてその毛根の形状は丸くて、例えるなら「おたまじゃくし」の形なのです。しかしこの未角化毛根の形状は毛根にピョロっと尻尾(ツノ?)が付いている形状なのです。この尻尾の部分、かつてウィッグ会社にいた時に習ったのは『いずれ髪の毛にある予定だったけどヘアトラブルで髪の毛に成る前に抜けて仕舞ったもの』でした。
つまり未だ角化していない毛根という意味です。
角化とは細胞が死んで通常の髪に成るという意味です。まだ成長途中の毛母細胞が毛根にくっ付いてしまっているので、そこの部分が尻尾のようになっているとされています。
ではこの未角化毛根、どうしてこのような形になってしまうのでしょうか。
これを考えてみる前に一般的な髪の毛の成り立ちを振り返ってみましょう。
まず、髪は毛穴から生えます。
毛穴の構造としては以下の図で表せます。
※図:『新しい皮膚科学』より抜粋加筆
絵の真ん中辺りに『毛隆起』と書いてあります。立毛筋といって皮膚に鳥肌を作るための小さい筋肉が毛穴一つ一つについていますが、その立毛筋の着いているところが過去記事でも書いた別名『バルジ』です。
このバルジには毛包幹細胞と呼ばれる後に毛母細胞へと変化する細胞の親がいます。
そして実はこの毛穴、最初から上の絵のように皮膚の下の方にある毛細血管まで、毛穴として穴が開いているわけでは無いのです。
髪が無い時は閉じているのです!
※出典:『新しい皮膚科学』
↑この図のようにバルジより上方は固定部として皮膚に穴が開いていますが、下方は変動部として最初から穴が開いているわけでは無いのです。オドロキ?
実は毛包幹細胞から細胞分裂をして作成された細胞がどんどん下方に移動していって毛細血管のあるところまで毛穴を深く掘り下げていくのです。そしてその毛穴で育った髪が寿命を迎えると再び毛穴は段々と浅くなっていき、最終的にはそこの毛穴の髪が抜けます。
この様に髪の成長具合によって実は毛穴は深さの変化を起こしていたわけなのです。
髪の成り立ちが分かったところで、視点を冒頭で紹介した未角化毛根に戻しましょう。
未角化毛根、まず最大の特徴はピョロっと出た尻尾です。尻尾の上は毛球と呼ばれる『おたまじゃくし』の頭の部分ですね。ではこの未角化毛根のある髪は抜ける前の毛穴にいた時、どのように毛穴に収まっていたのでしょうか。想像してみましょう。
『おたまじゃくし』の頭の部分を見ているとどうしても毛穴の最深部に『おたまじゃくし』の頭が収まっていそうな気がします。しかし、これだと毛根の先に着いている尻尾の部分がさらに深い毛細血管を突き抜けてしまう恐れがあります。いくら何でもこれはオカシイ。突き抜ける意味がない。では『おたまじゃくし』の頭は毛穴の最深部だとして尻尾はその横に控えめに座しているか。これもオカシイ。そうすると尻尾の先端がやはり毛穴の最深部と言う事に成ります。
つまり毛穴の最深部、身体と髪の接点は未角化毛根の細い細い先端部のみだたと言う事に成ります。何とも心もとないのですが、だから抜けて仕舞ったのだとも言えるでしょう。
そうだとして、そもそもどうしてこのような未角化毛根に成ってしまったのでしょうか。
そしてこの未角化毛根、何かに似ていませんか?
私にはアルものに見えます。
アルもの……、
それは、
次回。
続きます(スミマセン)
良ければ参考にしてみてください!
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ブログのアメーバPickでローラー鍼を購入された方へ。
届いたままの状態ではローラーがうまく回らず
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油をごく少量左右のローラー接合部へ
垂らしてみると音がなく、スムーズに回ります。
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