こんにちは。

あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

前回の記事では

自律神経はシーソーの様なもので

交感神経と副交感神経の入れ替わりを

ホメオスタシスと言う言葉で書きました。

 

では早速続きです。

 

公園のシーソーで遊ぶとき、

どんな風にすれば楽しですか?

基本ギッコンバッタンと動くわけですが

ギッッッコン……バッッッタンですか?

それともギコンバタンですか?

前者はゆっくり過ぎて飽きちゃいますね。

後者は速過ぎて最初は面白いですが

そのうち疲れちゃいます。

穏やかに長く楽しむためには

適度な速さで適度な刺激が必要です。

体調も同じであると考えます。

生活態度による大まかな自律神経の揺らぎは

ゆっくり過ぎては入れ替わるまでの間が

長すぎて調子悪く成りますし、

速過ぎても体調がきついです。

シーソーの上から下までの移動速度と

移動距離が速すぎても遅すぎても

長すぎても短すぎても塩梅悪いです。

止まっていることは出来ません。

何故ならシーソーが動くことこそが

生命活動なのですから。

 

このシーソーの高低差と速度の関係が

体調として現れる一つの姿は

円形脱毛症なのかも知れません。

 

ここでやっと『差(ギャップ)』の話に成ります。

このシーソーの様に生きている限りは

身体の様々な要素は揺らいでいるわけです。

その揺らぎが激しい時も緩慢な時も

体調が悪く感じられる。

そして何かのピークを迎えた後には

反対のピークを迎える動作に入るものです。

これぞ正に東洋思想の陰陽論です。

(陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる)

西洋科学的には作用反作用とでも言いましょうか。

何かが生じたときには不顕性であっても

反対の動きが生じていることと似ているように思えます。

 

 

では普段の生活で何かが起きたとき、

もう未来は決したと諦めるしかないのでしょうか。

否、そんな事はありません。

私は抗う手段があると思います。

どうすれば良いか?

 

これを考える際に喘息を例にとってみましょう。

私も例に漏れず幼少の頃は小児ぜんそくが酷かった。

夜など普通に横たわっては息ができないので

ずっと胡坐をかいて座ってしか眠れない日々でした。

この喘息、副交感神経が過剰に働き過ぎて

痰が分泌され気道が狭くなって生じます。

勿論症状が重い時に無理は不要ですが

私の経験則上、症状がいくらか軽い時は

敢えて学校に行った方が其の後楽になりました。

これは学校と言う一種の緊張興奮状態に

自分を置くことによって

交感神経が活発に働いたために

気道が広くなって楽になったと解釈しています。

この様に副交感神経が亢進している状況では

あえて反対の交感神経を発奮させるようなことをする。

逆に交感神経が亢進しているときは

反対の副交感神経を働かせる……。

このような法則を感じさせます。

 

閑話休題。

では仮にも円形脱毛症が発症した時が

副交感優位なのであれば

交感神経をもっと働かせる必要があり、

ストレスピーク時は交感神経優位ですから

副交感神経の働く割合を増やさせる。

こんな事も言えるかもしれません。

 

あくまでも理想としてはストレスピーク時こそ

副交感神経を高める。

その為に一番手っ取り早いのが

『寝る』です。

でもそんな時だからこそ眠れませんね。

その時は身体を横にしているだけでも

副交感神経は働きだすので

(参照『横たわる 副交感神経』などで検索

眠れなくても机で本など読まず、

スマホは見ずに、

無理に寝ようとしなくてもOKなので、

音楽は静かに聴いても良いかも知れませんが、

ただ横に成る。

意外と大事だと思います。

日中外にいると直射日光が

眼に入ってくるわけでもないのに

妙にまぶしい。

どうしても眉間にしわを寄せるようにしてしまう……等は

交感神経が普段から高ぶっている傾向かもしれません。

共感できる人はご用心です。

 

 

そしてピークアウトした時。

今度は副交感神経が優位になってきますから

交感神経をいつもよりも働かせる必要があります。

ではまたストレスまみれに……(;^_^A?

否。

狩りをしましょう(参照ライオン編)。

実際には運動して身体への負荷を上げます。

運動(狩り)は交感神経優位へもっていく

一番やりやすい方法ではないでしょうか。

 

で、ここでも大切なこととしては

精神的な興奮ではなくて

身体的な興奮が大事であると言う事です。

なのでゲームなどで身体を使わずに興奮するのは

ここでの趣旨と異なります。

円形脱毛症は身体に生じる病です。

ステージは身体なのですから

身体の事は身体でケリをつけましょう。

 

またアレルギー性鼻炎が常にある人、

普段から食べ過ぎの人も副交感神経が

高ぶっているかも知れません。

少しずつ狩りをしてみるのも一興です。

 

 

以上、このような事で

我々の身の上に生じる様々なイベントによる

自律神経のシーソー乱高下は

その速度を少しでも緩和させることが

出来るのではないかと思うのです。

 

考えてみると人間は

なんでも『差』に囚われるように

私には思えます。

どんなに楽しく欲していた事でも

それが日常に成り、

当たり前になると

魅力を感じなくなりがちです。

逆に普段通りでないことは

楽しい事でも辛い事でも

最初は誰でも困惑します。

ですが暫く時が経つ事によって

少しづつ普段の日常に成っていきます。

 

前者は『差』が生まれる方、

後者は『差』が滅する方なわけです。

『差』とは新鮮さと言い換えられそうです。

人間が何かを区別認識する際の

線引きやイロドリのような役割に思えます。

恋愛であっても政治経済であっても

家族関係であっても仕事であっても

『差』が無ければ

何事も成り立たない気もします。

 

この『差』との付き合いは

きっと寿命を迎えるまで誰もが

付き合うことに成ると思います。

『差』に心囚われ過ぎず

身体的な対応を試みながら

この正解のない課題と

巧く付き合っていきたいものです。

 

 

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