こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。
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前回の記事で「円形脱毛症はどこから抜け始めたか」が重要と書きました。
それはどこから始まった円形脱毛症なのかによって
性質や治療方法などが異なるためでした。
そして↓のような円形脱毛症を例に出したところで終わりました。
さっそく続きです。
当あおい堂鍼灸院に来られた方、
上の図のような円形脱毛症を患っていました。
何人か同じような人にお目にかかりましたが、
その方々にはある共通項があったのです。
それはいずれも20代から40代の女性でした。
そして健康に対する意識も高く運動、食養生、普段の生活の節制、
いずれをとっても賞状を差し上げたくなるような感じです。
それゆえ、円形脱毛症を患ったことを「身体に気遣ってきた自分がなぜ?」と、
非常に残念がっておられました。
お話をうかがっていても身体のバランスを崩しそうなキーワードは出てきません。
ただ一つ、一般的な事柄とは別に他の共通項がありました。
それは、
マクロビオティックです。
初めてお話を聞いているときには何とも感じませんでした。
というかマクロビオティック(以下省略してマクロビ)について私が勉強不足だったのです。
マクロビとは詳しくはマクロビ(wikipedia参照)を見て欲しいのですが、
主に食生活から身体を健康に導く健康法の一つだと私は考えています。
マクロビの特徴として玄米菜食や自然食と言うものがあります。
あおい堂鍼灸院に来院された方々もこれを忠実に守っておられました。
……とても健康に良さそうです。
なのでマクロビの事はお話はうかがいましたがその時私の中ではスルーに近い状態でした。
でも、上の図のような脱毛部の方々を何例か見ていくうちに
また新たな共通項に気づきました。
話の途中ですが、
ここで当あおい堂鍼灸院の治療の流れをご紹介します。
あおい堂鍼灸院ではご来院いただいたらまず、
マイクロスコープで頭皮を観察します。
マイクロスコープ画像とデジカメによる写真撮影を終えたらいよいよ治療開始です。
この画像は私がかなり細かく観察して今後の治療方針を決めていきます(その場でする事も後日私一人でする事もあり)。
でもいきなり鍼や灸を施術するのではなく、
脈診と呼ばれる橈骨動脈の拍動具合でその日の体調を診たり、
舌診という舌を拝見してこれまたその日の体調を調べたりしてからの施術です。
閑話休題
問診を終えて、脈診して舌診して……云々。
上の図のような脱毛症の方を何例か見てきての感想として、
そういえば、皆さん舌が非常に暗い色です。
真っ赤というより紫に近いような感じです。
これは身体が熱を帯びているという証立てと同時に
オ血(おけつ:古くなった悪い血)に成ります(証立てについては過去記事参照の事)。
では一体何の熱?
ツボの具合や出現した脱毛部に関係する部位を流れる経絡(けいらく:気の流れ道)など見ていくと……
どうやら、
怪しいのは
胃。
胃熱かぁ。
しつこく登場しますが例の私の提唱するコゲ理論から胃の熱(気)が強すぎて
陽明胃経(ようめいいけい)上の髪の毛が燃え尽きて脱毛部が出現した模様です。
その時の脱毛部を写したマイクロスコープ画像です(2枚)。
画像が暗めで分かりにくいかもしれませんが、
髪の毛の根元が赤茶けているのが分かりますか?
『和漢三才図会(わかんさんさいずえ)』に書かれていたことを思い出します。
それは……『気血倶(とも)に熱すれば則(すなわち)黄色く、而(しか)して赤し。』です。
つまり気血が熱すれば、言い換えると気が多く、気によって血が熱されてオ血になれば
髪が黄色く成ったり、赤くなったりするという事です。
上のマイクロスコープ画像、髪の根元がまさしく黄色く、赤いですね。
では何で胃に熱が溜まったのでしょうか。
マクロビに関わっていたアルものだと思います。
それは玄米。
(続く)
追記:先に結論の一部を書いてしまいますが
私はマクロビを否定するつもりはありません。
同時に肯定やお勧めもしません。
現在マクロビを実践されている方はそれはそれでよいと思いますが、
次回の記事も読んでご自身のマクロビの参考にしてみて下さいね。
此方も見てみてください!
円形脱毛症についてもっと詳しくまとめてあります。
※上記サイトはリニューアルのため令和元年9月中旬よりリンクしています。