こんにちは。
あおい堂鍼灸院院長の今泉です。
90年代後半に柳沢きみお先生の『SHOP 自分』という漫画がありましたが、今回の記事はタイトルが似ていますがそれとは少し違います(結構好きな漫画だったので名前を出したかっただけです……)。

Shop自分 1 (ビッグコミックス)

 

治療をしていると新しい髪の毛も生えて、それが順調に伸びている状況に良く出会います。勿論私は大変好ましくその光景を観察しているのです。でも肝心の患者さんの心境は私と同じとは限りません。改善してきているのに『どうしてこんなに悪いんだ』とか『なかなか良くならない』等々……です。当然お気持ちは察します。そしてそう思ってしまうのも仕方ない面もこの病気にはあります。私としては自分の技術を磨き、その要望に応えられるべく研鑽していく他無いのですが、おこがましくもここで一つだけご自分が治るために思っていて欲しい事があり、本日はその事について書きたいと思います。

読者の皆様は大人の方であれば大半の方は何かしらの仕事を経験し、同時に何かしらの会社や組織に所属していたのではないでしょうか。その時、会社の上役に無理難題をいわれ不満を持たれた経験も少なからずあることでしょう。『もう少し現場の状況を察して欲しい』だとか『こんな売り上げ目標めちゃくちゃだ』等々。
その指示を出した上役もまた更なる上役に同様の指示を出されたのでしょう。そうして指示の出所を上へ上へ辿っていくと最終的に指示の出所は社長だと推測されます。
 
この状況をご自分の身体に当てはめていただきたいのです。

どういうことかというと、人間の身体は35億、、、60兆個の細胞で構成されていると言われています。皆さんは自分の身体を構成する60兆個の細胞(社員)を束ねる超大会社の社長であると敢えて認識して欲しいのです。つまり人間の身体を株式会社に例えると皆さんの意識が社長、経営陣である役員会は親族で、友人・関係者は取引先です。その下に例えば『胃部』『胃課』『胃液係』に胃液分泌主任や平社員の壁細胞や副細胞がいます。『胃』以外にも肝臓にも筋肉にも肌にもそれぞれの組織があり、分化しています。
皆さんの意識はそれらすべてを統括する社長なのです。
とは言っても意識をどんなに鋭敏に研ぎ澄ましても60兆個もある細胞一個一個の声を認識することはできません。大会社において一社員の声が社長に伝わらないのと同じです。また社長も現場の声がまた聞きのまた聞きでなかなか正確に把握できないものです。
話をご自身の病状の事に当てはめてみます。
症状についての不満を社長自らが思っていると、それは『あそこの部署はまるでダメだな』とか『やる気がないんだろう』などという声として現場に届きます。はたして現場は本当にダメ社員なのでしょうか。確かにトラブルは起きています。でもそれを必死になって改善しようとしている社員が現場にいます。
 
だから生きていられるのです。
 
それなのに社長のネガティブな声ばかりが聞こえてきては必死になって働いている現場の社員も終いには嫌になってきます。

それは会社にとって大きな大きな損失です。

身体にあてはめれば、これこそがストレスによる免疫力低下など寿命にも直結する事態であると思います。なのでご自身の病状を考えるとき、改善すべき病状を認識することは大切なのですが、そこに『悪い』だとか『ダメだ』という意識を極力持たずにいて欲しいのです。淡々と現状を把握するに止め、社長としては会社の進むべき方向性を示し治療を受けるだとか、この治療法はどうだろうなどとお考えになるのは良いのですが社長自らが直接現場を否定し続けない事が案外、治るための近道かもしれません。

嗜好品、おいしいですよね。
食べたいのは誰でしょう?
胃ですか?膵臓ですか?いいえ、社長だけです。
もっとも嗜好品を塩分過多、カロリーオーバー、脂質の塊などととらえた場合ですが。
胃はもっと消化しやすいもの、筋肉などは良質なたんぱく質、血液は良質な水を欲しているかもしれません。
嗜好品は現場社員の欲するものと真逆です。胃にとっては『こんなもの放り込んできて社長は何考えているんだ』と考え、社長は『是非ともこの計画目標(消化)を速やかに実行して欲しい』と考えている事でしょう。嗜好品ばかりを食べていたら、それこそワンマン社長と言われ社内での求心力も薄れてしまう恐れもあります。でも現場の声ばかり聴いて、たまの嗜好品が無ければ社長もつまらなくなります。それでも嗜好品ばかりでは現場がたまりません。
この労使問題をバランスよく解決できるよう、一度ご自分の生活を見直してみるのも一考です。
 
本日の記事は、ひとつの考え方として読み捨てていただければ幸いです。

 

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