こんにちは。あおい堂鍼灸院 院長の今泉です。
今後、円形脱毛症の鍼灸治療について様々なことを書いていきたいと考えています。
でも鍼灸治療、ひいては東洋医学って何だろう?と首をかしげる方も多いと思います。
そこで本日のブログでは少しでも鍼灸や東洋医学の雰囲気を記事にしたいと思います。
まず鍼灸のベースとなる東洋医学について少し書きたいと思います。
東洋医学とはこれもまた幅の広い言葉で、
インドのユナニ医学やチベット医学などアジア一帯の伝統医学を指しますが、
便宜上ここでは古代中国において発祥し、受け継がれてきた医学としたいと思います。
現代中国ではこの医学を『中医学』と呼んでいます。
東洋医学は『気』の医学であるといえます。
……、
……、……。
ところで気とは何なんでしょうね?
気は存在しません。
何だそりゃ~(゚Д゚#)ゴルァ!!
と、思われた方も多いと思いますが、目に見えるようなものではありません。
(中には目に見えるという方も時々おられますが、私には見えません)
でも有るのです。
『機能』が!
突然話は変わりますが、皆様は『口、くち、mouth』がどこにあるか指をさしてみてください。
指しましたか?
どうですか?
本当に指しましたか(笑)?
きっと不正解です(スミマセン)
おそらく皆さんはお顔の鼻の下で、
あごの上辺りを指さしていることと思います。
でも残念ながらそれは唇(クチビル)であって、口ではないのです。
そうです、口そのものは物として存在しません。
存在したら口としての機能が無くなるのです。
もし口が物であったら大切な機能である、何かを通過させることができません。
物として存在しないことで大切な機能を持つのが口なのです。
これは気と同じです。
気は物として存在しませんが、身体の様々な機能を調整する役割を担っています。
円形脱毛症の鍼灸治療では頭皮の治療なのに足に鍼をしたり、背中や腰にお灸をしたりします。
それはそこに円形脱毛症に関する気の失調部位があるからです。
それが『ツボ』なのです。
毎年秋から冬にかけて海で生活していた鮭が生まれた川を遡上して産卵に来ます。
でもそこへ到達する途中で、大きな岩が何処からかやって来て川を遮っていたら鮭は来られません。
それを解決するためには、岩のある場所を特定して岩をどける作業が必要です。
岩のある場所、それがツボです。そして鮭のいない川は円形脱毛症が発症した頭皮などです。
川に鮭を戻すために、ツボを特定し、問題を解決する方策を講じる。
これが東洋医学、ひいては鍼灸治療です。
まぁ、問題のある場所を特定して解決策を講じるのは西洋医学も同じだと思いますが、
東洋医学の違うところは見えない『気』を対象としているところです。
よって気の流れ道とされる経絡(ケイラク:経脈、絡脈の略)が主な治療部位となるので
手足など頭皮とは関係のないような全身が治療対象になります。
ここが西洋医学と違うところでしょう。
なんとなく、掴めましたでしょうか?
気という言葉を出すと、ある種の特殊な感覚を抱く方も多いと思います。
納得できないという方も多いと思います(●・̆⍛・̆●)。
でも、「そんな事もあるのかなぁ~」位でも良いです。
仕組みを理解できなくても結果を享受することはできます。
私も毎日見ている液晶テレビが映る仕組みはわかりませんし、
こうして書いているブログもどのような仕組みなのか知りませんし、わかりません。
しかし、テレビを楽しむこともブログを書くこともできます。
そのうち、なんとなお分かりになってくるかもしれません。
今回は東洋医学で要となる気を通して鍼灸治療の雰囲気を掴んでいただきたく
このような記事になりました。
もし、もっと詳しくという方は↓↓↓のあおい堂鍼灸院HP『円形脱毛症考』を読んでみてください!
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