夏休みで財布の紐が緩んでいたようです。
気が付いたら積読10冊超えてました![]()
買った本を読み終わってないのに図書館で新しい本を借りてくる癖があるから・・・![]()
あと、本屋や古本屋を見かけると入らずにはいられない、って癖もある。
これでもまだ本屋さんの棚には気になる本がいくつも残ってるんですよ。
私、気になる本を生きてるうちに読み切れるのかな?
(気になる本は増える一方だしな)
CMで「マンガは私の隠れ家です」ってキャッチフレーズがありましたが、マンガだけでなく読書も別世界にトリップさせてくれる大事なアイテムです。
積読だけでなく感想も溜まってきてるので今回は同じシリーズの本4冊まとめてあげときます。
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『上絵師 律の似顔絵帖シリーズ』(著/知野みさき)
このブログでも以前に紹介しているシリーズ。
着物や巾着などの布ものに直接絵を描き入れていく『上絵師』
亡き父の跡を継いでその上絵師となった律の奮闘記。
職人としてのプライドを持ちながら、自分の腕に至らぬところがあると自覚している律。
発展途上であり、仕事への自信や幼馴染の涼汰への想いも度々戸惑い揺らいでしまう。
完全無欠の主人公とは違って親しみやすく、叱咤激励したくなる主人公だ。
丁寧な生活風景や人物描写のおかげで物語の世界へ自然と没頭できる。
多くの人たちの人生が交錯する江戸時代を堪能できるシリーズ。
第三弾『雪華燃ゆ』
律が(前作の最後に)涼太からの告白を回想している、甘いシーンから始まる。
このままやっと二人の関係が良くなるのかと思いきや、律は初めての着物の上絵の仕事がうまくいかずに苦難するお仕事モードに。
粋人・雪永に頼まれ、雪永の幼馴染である千恵に椿の着物を誂えることになったのだが、なかなか千恵が下絵に満足してくれない。
そうこうしているうちに弟の慶太朗から知り合った女性の姉の似顔絵を頼まれたり、涼太の父親で青陽堂の主、清次郎が行方不明になったり、涼太と馴染みの女郎が男と出奔したりと事件が暇ない。
やっと涼太と二人きりになれたと思ったら、涼太が怪しい男を見付けてしまいまさかの捕物に。
周囲の出来事に振り回されながらも、律は千恵が望む椿の下絵を模索し続ける。
やがて千恵の身に起こった不幸な出来事と雪永の秘めたる想いを知った律は、改めて千恵の願いに沿った着物の下絵を描き上げるのだった。
着物は無事に完成するのか。律の想いは千恵に通じるのか。
純粋に人を恋思う気持ちに切なくなる一冊。
第四弾『巡る桜』
表店の茶屋・青陽堂の茶葉に古茶が混じっていたという事件が起きた。
寄りによって得意先に持って行く上物で、混ぜ物をした犯人と思われる人物は新茶の詰め替えしていた五人の内の誰かと目されていた。容疑者の一人である見習いの六太は病に伏した母がいる。母の治療費の為に商売敵に唆されて混ぜ物をしたのではないかと疑いの目を向けられていた。
同じ頃律の隣人であり保護者代わりの今井に旧知の古屋が訪ねて来た。は江戸務めの頃に知り合った女性を探したいと律に似顔絵を頼むのだった。
奉公に出ていた弥吉を案ずる二人の父親騒動や涼太に持ち込まれた二つの縁談。
律にも急ぎの桜の着物の依頼が舞い込む。
様々な人の想いが交錯する中、律はなんとか桜の着物を仕上げるが、完成直前であるアクシデントに見舞われて・・・。
僅かなすれ違いで互いの真意が伝わらないもどかしさ、繋ごうと励んだ想いが成就された清々しさ、悲喜こもごもの江戸の日常がここにある。
第六弾『つなぐ鞠』
幼馴染の涼太との縁組が本決まりとなり、姑になる青陽堂の女将・佐和や舅の清次郎との顔合わせも律が不安になるようなこともなく執り行われた。
青陽堂に嫁入りしても上絵師の仕事を続けること許しを得た律。彼女が考案した鞠の意匠の『鞠巾着』は人気で、巾着に合わせた着物の注文も入ってきた。
子を溺愛する母からの依頼であったが、その家にはもう一人娘がおり、さらに複雑な事情も潜んでいるようで。
定廻りの保次郎の恋の行方。以前、飼っている文鳥の巾着を依頼してくれた文左衛門の旧知の友への心遣い。偽物の『鞠巾着』まで出没し、祝言までなかなか落ち着く暇がない律と涼汰。
ある日、本田家の若様、秋彦との再会から思わぬ陰謀に律と香は巻き込まれてしまう。
鞠のように転がりながら人との繋がりが描かれていく。
果たして律と涼汰は無事に祝言を迎えることが出来るのか。
第六弾『駆ける百合』
前作で延期となった律と涼太の祝言が無事に終わっていたところから始まる本作。
青陽堂の嫁となり新たな日常に慣れようと必死になる律に、新たな着物の依頼が入る。
依頼してきた由里は青陽堂とも昔馴染みであった。
百合の柄を指名され、着物の上絵に臨む間にも様々な出来事が律の身に起こる。
自分と同じく嫁いだばかりのすみや伶と親しくなったり、五百両残りして亡くなった男の身元を探すために似顔絵を依頼されたり。
また、律の似顔絵が元で弟の兄弟子に嫌疑がかかってしまったり、摺りの幼い兄弟に手妻を教えて芸の一座に預けたりと本業以外にも大忙しである。
そして、徐々に明らかになる由里の悲しい過去。
律は由里の心に寄り添った『百合の着物』を仕上げることは出来るのだろうか。
仕事に恋に、そして関わった人達へ真摯に一途に生きる律の物語です。
ちなみにこのシリーズはまだまだ続いています(^_^;)
全部読み切れるかな?