本日は母の日でした。
私は毎年定番のケーキと、近所に新しくできた花屋さんで花束をご用意しました。
花束を用意したのは久しぶりです。
花のお値段を聞いたときにお店のお姉さんに「今は花も値上がりしてて」と恐縮されてしまいました(^^;)
確かにふた昔前なら花束だけの値段で花束とケーキを用意できたかも。
母が喜んでくれるならそれで良し、です。
母の日の花と言えばカーネーションです。
私も花束にカーネーションは入れて貰いましたが、つい赤やピンクを避けて選んでしまいます。
なんとなく、赤やはっきりしたピンクは母とは違うな、って思ってしまって。
今年は淡いオレンジとうっすらとした緑のカーネーションを他の花と合わせてアレンジして貰いました。
人に贈るものでも花束を作ってもらうのは楽しいです。
一種類の花よりも多種類の花束のほうが好き。
選んだ花がお花屋さんの手で綺麗にアレンジされて花束になる、あのビフォーアフターが良いのです。
自分の為にも花束を買えるようにちょっと頑張ってみようかな。
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『武士の献立』(著/大石直紀)
映画「武士の献立」をノベライズした作品です。
(映画の原作ではありません)
加賀藩の江戸屋敷で女中として働く春は、藩主の側室であるお貞の方にも気に入れら充実した日々を送っていた。
しかし繊細は味を見抜く舌に惚れこまれ、料理方である舟木に息子の嫁にと望まれる。
出戻り歴のある春はこの縁談を断るが舟木の根気に負けて遠く加賀藩まで嫁入りすることに。
江戸の町やお貞の方と別れて向かった加賀の地で待っていた婿殿は、春にも料理方の仕事にもあまり関心がない。
春は夫・安信を叱咤激励し、料理方としての誇りと技量に目覚めさせていく。
前半は細腕繫盛記のような穏やかな流れなのですが、一つの出来事をきっかけに春に、そして加賀藩に暗雲が立ち込めます。
安信は幼い頃に料理方の家系であることを「包丁侍」と揶揄されたことから、真摯に料理に取り組めなくなっており、刀を振るってこそ武士、と思っている堅物です。
私から見たら、戦国時代も終わり天下泰平の江戸時代で人を傷付けるだけの刀を差してえばるより、人を幸せにできる美味しい料理を作る包丁のほうがよっぽど生産性があって有意義だと思うのですが。
時代の価値観とは恐ろしいですね。
劇中には繊細な気遣いのされた家庭料理や藩の威信をかけた豪華絢爛な料理も披露されてます。
この様子は映画で実物を見たらより楽しめそうだと思いました。