書かない司はただの豚だっ | 逢海司の「明日に向かって撃て!」

逢海司の「明日に向かって撃て!」

ご注意下さい!!私のブログは『愛』と『毒舌』と『突っ込み』と『妄想』で出来上がってます!!記事を読む前に覚悟を決めてくださいね(^^;。よろしくお願いします☆

アチコチでレポとか感想とかあがってるし、私が書かなくてもいいかな~と思ってはいたのですが、舞台観てきてレポを書くのが私の数少ない存在意義(←そんな大げさな・・・)だと気が付き、年末年始で時間も遣り繰りできそうなので改めてチャレンジします。

今回の舞台は公演期間が年末な上に公演回数も少なく、しかもDVD化は未定となっているので、自分の記録用にも残しておいたほうがよかろうと。

台本買いたかったけど、売り切れちゃってたの。

 

そんなわけで2016年タクフェス『WHAT A WONDERFUL LIFE!』の観劇レポ、及び感想を野久保さん中心に書いていきたいと思います。

ネタバレ必至・記憶違い上等なレポになっておりますので、その点ご容赦くださいませ。

 

 

舞台の構成は春夏秋冬の4つの季節からなる4シーンと、プロローグ・エピローグから成るオムニバス形式。

時間系列が若干飛んだりするので一瞬ややしい運びとなっております。

舞台のセットは大きな階段状のものが2つ、3つ並べられ、その組み合わせで中山競馬場の客席だったり、公演の階段だったり、単なる壁の代わりだったりを表しています。

 

 

まずプロローグ。

場所はどこかの夜の公園・時期はクリスマス。

そこへ周囲を気にしながら現れるのは新人刑事の黒須(野久保さん)

彼は上司の代理で、癒着しているヤクザの若頭・岩木(宅間さん)に情報を渡すためにここへ来たのだった。

このときの野久保さんの衣装は黒のスーツに白シャツ、茶色のコート。

真面目そうで気の弱そうな黒須に、岩木は4課(マル暴・暴力団担当部署)から移動するか、それが出来なければ警察を辞めるように助言する。

人生は素晴らしいのだから、こんな世界に関わることはない、と。

屋台のおでんを囲みながらそんな話をしているところへ、岩木と対抗する暴力団の構成員が大勢押し寄せてくる。

関係のない黒須に、ここを立ち去るように促す岩木。

捕えられる岩木と、動けない黒須。

この夜の出来事が、二人の運命を大きく変えたのだった。

 

 

ここで場面が暗転。

 

 

舞台に全出演者が勢揃いして、客席への呼びかけが始まります。

オープニングと言ってもいい場面。

このときの野久保さんは黒のスーツに白シャツ。

全員だったり数人ずつだったりで呼びかけがあるのですが、不思議と野久保さんの声は聴き分けられる(笑)そう思い込んでるだけかもしれませんけど。

このシーンはそれはそれで圧巻で、最後にみんなが紙吹雪を巻くところではグっと胸にくるものがありました。

(この紙吹雪が後にある役割は果たす)

このときの呼びかけのセリフが良かったから、台本欲しかったんだけどな~~。

 

 

そこから暗転・舞台のセットチェンジ。

この間に先輩刑事となった黒須と、後輩刑事の桑山の漫才のようなやり取りが入ります。

真面目に捜査を進めようとする桑山と、御託を並べて話をはぐらかす黒須。

このときのテンション高く人を煙に巻こうとする姿は、冒頭の黒須とは全く別人のようです。

(野久保さんは生き生きと演じてましたが(^^;))

そんな二人のやり取りの間にこんなセリフが

 

黒須「お前に羞恥心はないのか!?」

桑山「羞恥心ならあなたが居たじゃないですか」

 

桑山刑事のセリフはけっこううろ覚えなので、まったく違う可能性もありますが(←おい)

取り敢えず『羞恥心ネタ』頂きました♪

 

そして本編Aチームのお話へ入って行きます。

銀行の支店のメンバーで訪れた中山競馬場。

なんとその中の一人が、会社の金をレースにつぎ込み、最終レース前にして残り1万円にまで減らしてしまったたのだった!

支店の仲間、競馬場の清掃のおばちゃん、穴狙い専門の予想屋に通りすがりの競馬好きなオタクまで巻き込んでの大騒動に。

最終レースで万馬券を取るしか残された道のない彼らに明日はあるのか?!

 

このとき、つい会社のお金を競馬につぎ込んでしまった男の役を宅間さんが演じてます。

個人的には競馬好きのオタクを演じてた方の演技が秀逸でした。

 

 

暗転・セットチェンジの間に、黒須・桑山の漫談コーナー(違う!)

夏になっていたので、二人の衣装は黒のパンツに半袖白シャツ。

黒須の言い訳がましいこじ付け理論に振り回される桑山に同情。

 

 

本編Bチーム。

とあるアングラ劇団の楽屋裏が舞台。

本番直前の舞台から、突如主演俳優が消えてしまった?!

どうにか探し出せねばと翻弄する劇団員や裏方。

そこに意味不明なおばさまが加わるから、話がさらにややこしく?

ついにはこの危機的状況の中、主催の演出家まで逃げ出す始末。

無事に舞台の幕を上げることが出来るのか??

 

主演役者を演じるのが宅間さんで、Aチームのお話から数年後の出来事。

Aチームで宅間さんが演じた使い込み銀行員のその後の姿となっています。

登場人物のほとんどが誰かに恋心を抱いているという、このオムニバスの中で唯一のラブコメともいえるお話ですが、かなりの無茶ぶりとアドリブを求められたヒロイン的存在の外岡さんは大変だったと思います(^^;

 

 

 

暗転・お決まりの黒須・桑山コンビの登場。

ここで桑山は黒須に追いかけている事件の謎について意見を求めます。

逃げる必要のない犯人は何故逃げたのか?と。

犯人は逃げるのがセオリー、それを追うのが刑事の役目だと答える黒須。

それはそうだが、この事件の犯人は逃げる必要が無かった、なのに何故逃げたのか。そんな不可思議なことを言う桑山。

一見矛盾した彼の問いは黒須から茶化され、また煙に巻かれてしまうのですが・・・。

彼のこのときの疑問が何を意味するのか、のちに分かるのでありました。

 

 

本編Cチーム。

場所は暴力団・外山連合の組長宅。

組長の誕生日パーティの準備に慌ただしい屋敷だが、有り得ない問題が勃発し続ける。

上納金を競馬に使い込む者・組長の高級車を御釈迦にしてしまった者、数千万の壺を割ってしまった者。

頭(かしら)を中心になんとかパーティが始まるまでに誤魔化してしまいたい一同。

その上組長の娘(高校生)の妊娠まで発覚し、場は混乱を極めるのであった。

組長の恋人であるママの一計と、頭の恋人の明日香の対応でなんとか危機を脱し、めでたしめでしかと思われたのだが。

 

コメディタッチの内容から最後にきて一変、シリアスで悲しい展開に。

頭を演じているのが宅間さんで、劇団員時代から数年後の話。

頭には忘れられない昔の恋人がいたのだか、今の恋人明日香との結婚を本気で考えるようになったのですが、明日香は組と敵対する暴力団・極竜会から組長を殺すように指示されてました。

それもこれも頭の命を守るため。

しかしすべてを知ったママに説得され、明日香は組長殺害を断念し、全てを頭に委ねようとしたのですが、自分が組長の命を狙っていたことが頭と組長にばれてしまい、自ら頭に始末されることを選びます。

恩ある組長に。そして極道の掟に逆らえない頭は、明日香の命を奪うしかなかったのでした。

 

恐らく、明日香は組長殺害を断念した時点で、自分が極竜会に消されると覚悟していたのでしょう。

それならば愛する頭に殺されたいと、そう決めたのかもしれません。

 

『叶うなら、生まれ変わっても岩木さんに出会いたい』

 

彼女はそう言葉を残して、岩木(頭)の腕の中で絶命したのでありました。

 

 

 

 

 

クライマックス・Dチームのレポ前ですが、いったん切ります(^^;

 

続きはしばしお待ちくだされ~~。