注意1
以下の文面はフィクションです。
実在する人物、団体、組織等とは一切関係がございません。
似てる人が居ても、それは偶然の産物です。
妄想と現実を混同しないように気をつけましょう。
注意2
このお話は、とあるブロガーさんの記事タイトルにインスパイアされて書いたものです。
先日ぼやいてた『黄色さんと緑くん』の話ではないのでご注意ください。
注意3
大したストーリーもオチもありません☆
イメージビデオみたいな内容ですが、よろしいでしょうか?
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夏が終わるのは早い。
日中の日差しはまだまだその名残を色濃く映しているけれど、朝夕の空気にはもう秋の気配が滲んでいた。
あまり夏を満喫できなかったという彼を地元に呼んでみたのは、軽い気紛れな行動でしかなかった。
子供たちも学校が始まり、自分の時間に余裕が出来たというのもあるだろう。
ボードの乗り方を教えてあげようとも思ったが、今は日に焼けるとまずいので、とそこはやんわりと断られてしまった。
ちょっとおかしな図だぞ?
何度か波の感触を確かめた後、ボードを小脇に抱えた剛士は浜辺の光景に首を傾げた。
一緒に海に入るつもりで誘った大海が、薄い色のパーカーを頭っから被り日陰で体育座りしながら剛士を待っている。
これじゃ、サーファーな彼氏を見守っている女の子みたいだ。
「ドラマ班は大変だなぁ、夏に日焼けも出来ないなんて」
身に着けていたウェットスーツを上半身だけ開き(はだき)、照るような褐色に色づいた肌を惜しげもなく日の元に曝け出す。
そういや直樹も日焼け出来なくて随分とサーフしてないと嘆いていた。
好き勝手に日焼けしたり農園で土まみれ虫まみれになっている自分のほうが、タレントとして自覚が足りないのかもしれないが。
「そうですけど、こうして海の気配を感じられるだけで充分です」
猫みたいに細めた眦で見上げられると、なんだか妙な気分になる。
苛めたくなるような、可愛がりたくなるような、湧いてくる持て余す感情に苦笑するしかなくなったのは何時からだろう。
そんな剛士の葛藤など知りもせず、大海ははい、とミネラルウォーターの入ったペットボトルを差し出した。
サンキュと小さく答えて一口呷る。
生温くなったはずの水が、やけに喉に染みて心地よかった。
「つるのさんって、コーラが似合いそう」
まだあどけなさの残る頬に零れるくらいの笑みを乗せて、大海はそんな言葉を漏らした。
「油断して一口飲むと、あの強烈な炭酸で喉を締め付けるような攻撃を仕掛けてくるでしょ?
そのくせすごい甘さを隠しているのに、そんなことは殆ど感じさせない。
なんとでも相性がいいけど、分類する場所に困っちゃうって、そんな感じがすっごい似てる」
コーラと似ている・・(-"-;A
う~~ん、頭の良い奴の考えることはよく分からん。
子供のころはあまりコーラを飲むと、骨やら歯が溶けると親に注意されたもんだが。
「単に肌の色が茶っこくて似てるってだけじゃねーの?」
そんな言葉を返すと、ちがいますよーって笑われた。
クスクスと笑いながら、少しくらいは良いかな、と呟いて彼は波打ち際に駆け出して行った。
素足が白い砂を蹴る。
軽快な足取りに見惚れているうちに、大海は海の入り口で飛沫に塗れていた。
彼が大きく動くと、そのまわりをキラキラと輝いた海の滴が舞い上がって彼の笑顔を彩る。
まるで炭酸水の中を弾ける発泡のように・・。
もしも自分がコーラだというのなら、彼はきっと女性に人気のあるジンジャーエールだ。
ジンジャーの熱を帯びた辛さやオリエンタルな風味のスパイス。
爽やかな酸味のレモンと弾ける炭酸の刺激を、柔らかく蜂蜜の甘さが包み込んで。
うん、あいつはジンジャーエールだ。間違いないな。
残り少なくなった夏を拾い上げて楽しんでいる。
彼の溌剌とした笑顔を見ながら、自分の比喩は間違ってないと確信する剛士だった。
海沿いで子供みたいにはしゃぐ大海が、日和見に眺めていた剛士を手招きで呼ぶ。
剛士は顔にイタズラな笑みが浮かべて、呼ばれるままに彼の元へ駆けて行った。
終わり♪
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まずはYさん、勝手にタイトルお借りしてすみませんでした。
でもあの記事タイトルを見たとき、すごく綺麗な語感で創作意欲(妄想意欲?)を掻き立てられたのですよ。
事後承諾になってしまってしまいましたが、許してくださいませm(_ _ )m
で、後書きです(^^;
なんとなくですが、日焼けしたつるのさんの背中は綺麗だろうな・・・、と思いながら書きました。
昔読んだ恋愛小説で、彼の綺麗な背中をコーラのようだと比喩したのを読んだことがありまして。
そのイメージが残っていたのだと思います。
サッキーのテレビ放送が見れないBSだったので、自分を癒すためにも書いたってのもあったけど★
このパターンでいくと雄ちゃんはビール、野久保さんはラムネのイメージかな。
誰か『ビールとラムネ』でお話書いて~~~