さて今回は私が過去にダイエットをして失敗してきたお話第4回『サプリメントを使用したダイエット(減量)』についてです。
サプリメントは『早くて楽で簡単に』が求められるこの時代、
健康や美容に対する意識が高い方や減量としてダイエットをしたい方の殆どにとって、避けては通れない話題なのではないでしょうか。
かくいう私も減量ダイエットを始めた当初に多様なサプリメントを調べては試してきた一人です。
また、摂食障害と診断された後もサプリメントはかなり自分の中では大きい存在でした。
そこで今回は
- 私が使ってきたサプリメントの種類
- サプリメントを使い始めたきっかけ
- 実際に使ってみた感想
に分けて経験上の私の考え方をお伝えしていこうと思います。
【サプリメント(栄養補助食品)の種類】
サプリメントと一口に言っても、その形状やどこに効果を期待しているか……などなど、様々な種類があります。最近ではカプセル状・錠剤・粉以外にもコーヒーや食品として販売されるサプリメントも多く見かける気がします。
『サプリメント』とは実は、かなり広義的な意味の言葉です。
私がサプリメントを選ぶ際にもネットでは
『トクホを選ぶべき!』『消費者庁からの許可あり!』『〇〇大学が承認された!』
……等々、どれが信憑性のあるもので、何が信憑性の無いものなのかがわかりませんでした。
そこで、前提の知識として日本における『健康食品』の定義・分類をまとめたものを掲載しておきます。
この定義を理解したうえで、これからは私が使用してきたサプリメントの種類をご紹介します。
以下では『脂肪燃焼系』『成分ブロック系』等々のような名前で分類をしていますが、
これらはすべて『保健機能食品』のお話であり、分類自体はサプリメントが宣伝している効果に焦点を当てた私独自の分類ですのでお間違いのないようにお読みいただければと思います。
脂肪燃焼系
これは『体脂肪を減らす!』というような宣伝がされているサプリメントのことを指します。
錠剤やカプセルだけでなく、お茶やスポーツドリンク・コーヒーなど、ドリンクとしても販売されていることがあります。
『脂肪を代謝する力を高め、体脂肪を減らすのを助ける』という効能表示がされている、某ドリンクメーカーのトクホのお茶が有名ですよね。
写真のビフォーアフターを載せてあるようなネット広告などでも、このタイプが多いです。
私の場合は錠剤タイプのものとトクホのお茶を主に使用しており、
お茶に関しては一食につきペットボトル半量~1本飲み干さないと安心できない、というような状態でした。
成分ブロック系
こちらのタイプのサプリメントが謳う効果は『〇〇の吸収を抑える』など特定の成分の吸収をしにくくするというものです。
錠剤タイプのものでは『いっぱい食べる君が好き』のキャッチコピーで有名なサプリメントが有名かと思います。(私も長らく使用していました……)
また、粉状でドリンク等に混ぜるタイプもあり、私は『難消化デキストリン』と言われる、いわば“粉状の食物繊維”をお茶に混ぜ、食事とともに飲んでいました。
栄養系
こちらは特定の栄養が豊富に含まれているタイプのものです。
例えば『ビタミンC』『コラーゲン』『鉄分』などなど、たいていは錠剤・粉状の形態で、ダイエット目的ではなくても健康目的で利用している人は多い印象ですね。
私は主に『ビタミンB群』の錠剤を使用したのに加えて、
祖父が「強い骨をつくれ!」と、(半ば強制的に笑)ときどき『カルシウム』の錠剤を飲んでいた時期もありました。
【私がサプリメントを使い始めたきっかけ】
私がサプリメントを使い始めたきっかけはずばり、テレビで流れていたダイエットサプリの宣伝でした。
最近はもっぱらテレビを見なくなってしまったので未だにあのCMが流れているかはわからないのですが、『いっぱい食べる君が好き』『脂肪と糖に効く』等々、
当時減量に必死になっていた私のまわりでは、世間の健康意識の向上に応えるようにトクホに認定されたダイエット商品たちのCMが頻繁に流れていました。
もちろん私も最初は「そんな都合の良い話があるはずがない」と思っていました。
しかしやはり心のどこかでは、
「これで一気に痩せられないかなあ」
「好きなものを食べても太らない生活ができたらいいなあ」
という願望が強くあって、気づけばドラックストアのダイエットサプリコーナーへ足を運ぶようになっていました。
しかし皆さんの中にもうすうす感じている方が多いかとは思いますが、
そのような類の商品は(大手メーカーのものであればなおさら)けっこう良いお値段(高価)です😅
そのため、当時高校生だった私は金銭的に厳しいという結果になり、
早々に「食事制限を厳しくすればサプリを使う必要はない」という考え方に移っていきました。
そこから期間が空き、私は再びダイエットサプリに手を伸ばすことになります。
その時期はいつだったかというと、摂食障害の治療をしている最中(拒食と過食を繰り返すようになったころ)になります。
そのきっかけは自身の体重の変化に心が追い付かなかったことでした。
つまり、体重を増やさなければいけない現実をとらえている気持ちと、「太りたく(体重を増やしたく)ない」という本音がぶつかり、
前より普段の食事を摂るようになったものの、「サプリメントで何とか体重増加を阻止できないか」と考えたのです。
【実際に使ってみた感想】
結論から言うと、私にとってサプリメントは
“痩せるための補助にはならなかったけれど、病気の回復には重要な役割を果たしていた”
存在だったと言えます。
私がそう考える理由は、
実際にいろんなサプリメントを使用してみた結果、あまり効果を感じられないものばかりだった反面、
回復期には気持ち的な面で大きく支えられた実感があるからです。
まず“数値や身体的所見から見た”サプリメントの効果ですが、
どのサプリメントにおいても「これを使ったから痩せた!」という実感は全くないと言っても過言ではない、というのが私の正直な感想です。
なぜなら、実際にサプリメントを使っていても
“本当に体脂肪が燃えているのか”
“本当に食べたものが吸収されていないのか(吸収される量が減っているのか)”
を確認することはできないし、
サプリメントを使ったときと使っていないときで、体重の増減のスピードが大きく変わったようには感じなかったからです。
論理的なお話をすると私が感じているこの感想は間違っていないと言えます。
なぜなら、最初にお話しした前提のところに書いたように
『健康食品』とは所詮『食品』なので、医薬品のように劇的な効果が期待できるものではないからです。
もし『健康食品』の分類で瞬時に“体重が減る”“消化されずに食べ物が排出される”などの身体の変化が確認できた場合は
何かしらの成分が基準値以上に入っているか、国が認めていないような類の成分が含まれていたりして、とても危険なものだと考えていただいて間違いないと思います。
ただ『健康食品』と国やメーカーが謳っているだけあって、効果が全くないと言っているわけではありません。
ようは普段の生活習慣がベースとなったうえで効果を補助してくれるような立ち位置として、サプリメントがある、ということです。
次に私が回復期の時に感じた“精神的な”サプリメントの効果ですが、
先ほども言った通り、私が摂食障害から回復していくにおいてとても重要な役割を果たしたと言えるくらい、私にとっては効果抜群だったと言えます。
なぜなら、サプリメントの効果を過信しているがゆえに
「これを飲んでいるから大丈夫」と捉えることができ、
普段は食べられなかった外食や、自分以外が作ってくれた食事も食べられるようになったからです。
修学旅行や親戚同士の集まり、同級生と遊びに行く……
様々な"食事"でのコミュニケーションが必要な場面を乗り越えられたのは、間違いなくサプリメントによる心の安定があったからというのが大きな回復に繋がった要素のひとつです。
先ほどの“数値や身体的所見から見た感想”で言った通り
サプリメントを使用したからといって、いくら食べても太らない・食事量を増やしても体重が増えない、という訳ではありません。
そのため、食事を安定して取れるようになったり、外食の機会が増えたり、過食の頻度が増えたりするに伴って、私の体はガリガリの状態からじわじわと体重が増えていきました。
体重が増えている事実には代わりがないので、やはり体重計に乗った時のショックや気分の沈み様は相変わらずでしたが、
サプリメントを使っていた時と使わなかった場合を両方試したうえでも
「これがあるからちょっとはマシなはず」という気持ちがあるのと無いのとでは「食べた」という事実の受け止め安さに大きな違いがありました。
そのため、私が「太りたくない」という気持ちと体重の増加を受け入れなければいけない状況の中で身体的な危険を免れるほどに体重を増やすことが出来たのはサプリメントの精神的支えのおかげがあったと言えるのです。
以上のことを踏まえると、私はサプリメントを使うことに対して「意味のないこと」「悪いこと」だとは考えていません。
唯一「悪」だと思うことと言えば、途中ちらとお話に出てきたような、
明らかに国では認証されていないような成分や含有量の違法サプリメントで、これは絶対に使わない方が良いです。
なぜなら、市販のものは販売許可が正式に降りている一方で、
ネットで流通している商品は個人輸入や製品の安全についての知識に欠ける人が販売者となっている場合も多く、トラブルや健康被害に見舞われる例も少なくないからです。
さらにネット購入したものに関して何か健康被害があった場合、
その副作用について対処法が不明だったり、公的な救済処置が受けられなかったりする場合もあるので、そのようなリスクも考えるとネット購入は避けるのが無難かと思います。
また、『栄養系』の健康食品のような特定の成分が多く入っているサプリメントの場合、ものによっては過剰症になってしまうこともあるので、あまりお勧めはできません。
※ビタミンA、D、Kは多く摂りすぎると過剰症が起きることが報告されているので特に注意が必要です。
以下に厚生労働省が発信している食事摂取基準(一日の栄養素摂取量の目安)のURLを載せますが、病院や地方自治体の管理栄養士・保健師などの専門家に指導を受けると分かりやすいと思います。
【まとめ】
以前からブログでは何度も言っていることですが、複雑な人間の身体を『早くて楽で簡単に』変化させようとすると、その裏にはたくさんのデメリットが潜んでいて、
もし万が一危険なサプリメントに手を伸ばしてしまった場合、むしろ遠回りになってしまったり、最悪の場合は元に戻れなくなってしまったりすることもあります。
また、ひとつひとつのサプリメント自体が危険が潜んでいるほどのものでなくても、
飲み合わせによって危険な状態になってしまう可能性もあります。
私自身、皮肉にもサプリメント依存によって体の難を逃れる結果にはなりましたが、
身体自体に影響が少ない例だったとしても、サプリメントを使用する事自体にお金がかかったり、周りに使用していることを隠す罪悪感で自責の念に駆られたりと、デメリットが多くあることも事実です。
サプリメントとは生活の補助的な役割ですので、
本来であればサプリメントに頼らなくても普段の食事で十分に必要な栄養は摂れるはずですし、体型コントロールだって問題なくできます。
今回私が自信を考察してみたように、自分にとってサプリメントがどのような役割を果たしているのかを振り返ると同時に、
実際の数値や身体的な変化がサプリメントと相関関係にあるのかを振り返ってみるのも良いのかもしれません。
次回は、私がサプリメント依存からどう脱したかについてお話ししようと思います。
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