“心療内科”と聞いて、皆さんはどのようなイメージをするでしょうか?

 

 

私が初めてこのワードを聞いたのは7月頃です。食事のこだわりが強すぎて泣いたり怒ったりする回数が増えた私の様子を見て「さすがにおかしい」と思った家族がすぐに心療内科へ連絡を入れました。

私は当時、

「精神状態が著しく不安定で、意思疎通することが難しい状態の人が行く場所」

「何を聞かれるかわからないし、どんなことをする場所かわからない」

「なんだか足を踏み入れづらい雰囲気だな……」

 

と、今まで縁のない場所だと思っていた心療内科に行く不安でいっぱいでした。

 

 

摂食障害に関わらずですが、心療内科または精神科の診療を考えている方は、どこか入りづらい印象や治療内容への不安を抱えている方が多く「なかなか踏み出せない」「どこに行けばよいのかわからない」という方が大半なのではないかと思います。実際、私や私の家族もそういった不安に悩まされていました。

また、「私には縁のないところ」と思っていたり「心療内科」に対してのイメージが悪い言葉を使うと「精神がおかしくなってしまった人」という考えだったりする方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

 

まず、なぜ「心療内科」なのかというと、摂食障害は心の病だからです。

摂食障害がないと自分が壊れてしまうかもしれない、という恐怖と戦う病気なのです。

 

そう考えると「精神科」でも良いとは思うのですが、精神科は心療内科よりもより狭義な精神疾患(より本格的)を扱う場所なので、実際通う分には良かったかもしれませんが初めてかかるにはハードルが高く思えたし(これも偏見かもしれませんが……)「私はそこまでじゃない」という気持ちが大きかったので、母と相談の上で心療内科にかかることを決めました。

 

 

私が行った心療内科は、母が様々な方に聞きこんだり調べたりした結果たどり着いた、この地域で比較的多くの摂食障害の患者さんを受け入れている病院でした。

そのため治療に関しての不信感は少なかったのですが、やはり私の勝手な心療内科へのイメージや未知の部分が多いことから、「私が行くべきところではないのではないか」という思いが強かったので自分の体のおかしさに薄々気づいていながらも、正直言ってあまり乗り気ではなりませんでした。

 

それに、本格的に『心の病』を治療するほど重篤ではないと思っていたので「どうせ行ってもこのくらいで来なくていいですよ」と突っぱねられるだけだと思っていました。もともと抵抗したり怒ったりすることにエネルギーをあまり使いたくない性格だったのも相まって、そうなったのかもしれません。

 

 

そんな私でも実際通ってみた感想は、心療内科は普通に病院にかかるのと同じような感覚で、別に自分が場違いだと感じることはありませんでした。

 

 

 

多くの資料には摂食障害の代表的な症状として「病院に行きたがらない」「自分がおかしな状態にあると思っていないから嫌がる」というようなものが記載されていましたが、私は病院にかかること自体はすんなり受け入れていた(実感が無くてあまり考えずにいた)ので、その感覚はよくわかりません。

 

そうして病院にかかること自体に抵抗していなかったという部分も、そこまで気を張る必要がないと感じた一つの理由だったのかもしれません。

 

なので、当事者が激しく拒絶していない限りは病院を利用してみるというのも一つの手かな、と思います。

 

 

 

 

ちなみに摂食障害の治療にあたって、私は心療内科を勧められ受診しましたが

他の当事者の方の発信を拝見していると、「精神科」や「内科」の受診でも治療は可能のようです。

私も「内科」には体調面でお世話になりましたし、お話も聞いてもらいました。また、「婦人科」でも生理不順を診てもらうと同時に食事や体重についてのお話の相談にのっていただきました。

 

 

 

 

ざっくり言ってしまえば

「精神科」はより専門的な治療をするところ、「心療内科」は心の相談のような感覚なんじゃないかなあといった感想です。

そして、専門的な場所でなくても相談に乗ってくださるお医者さんは沢山いらっしゃいます。

 

 

 

ところが、これといった治療法や治療薬がないからこそ、なかなかに病院選びは大変です。

今回は、私の治療の中心となった「心療内科」とはどんな場所なのか?という面を私の印象で書いていくと共に、

摂食障害の回復向けて様々な病院を試していった中で感じた、病院の選択においてどのようなものが良くてどのような注意が必要だったか等をお話しして、ぜひ必要としている方が治療のハードルを下げて考えられるきっかけになればいいなと思います。

 

 

 

病院(仮にA病院とします)の予約を母が入れてから数日後、私は看護師さんに電話問診を受けました。

 

電話に出てみると女性の看護師さんで、とても優しい口調で問診をしてくださいました。

内容は「病院に行くのに了承しているか」「自分は太っていると思うか」「もっと痩せたいと思っているか」「体調(気分、月経など)はどうか」「嘔吐はしているか」など、覚えている限りではこのようなものだったと思います。

 

時間はほんの10分~15分くらいの感覚で、終わった後に「何だ、こんなものか」と思った覚えがあります。

 

 

 

その数日後再びA病院から連絡があり、今度は病院に行って実際に診察を受ける予約をしました。予約して決まった日にちは約3か月後。多くの患者さんがいらっしゃるため、なかなか今すぐに診察というわけにはいかないのだそうです。

 

私が住んでいるような田舎の病院でさえ、こんなにも病院にかかるまでの時間が必要なほど心の病に苦しむ患者さんがいるのだという現状に素直に驚いたと同時に、そんなに必要としている人がいる中で私なんかが行っていいのだろうか、という気持ちになりました。

 

 

 

 

A病院の受診まで3か月の期間が開きましたが、症状の進行は待ってくれません。

心療内科の診察日を待っている間、

体重・体力の減少や精神面が安定しないだけでなく、急な頭痛・腹痛、極度な栄養不足から皮膚がカサカサになって全身の所々から白い粉のようなものが出てくる、生理不順になる、勉強に集中できない、夜は眠れず一時間ごとに起きて日中は抗えないほどの眠気に襲われるなど、

日に日に体調に影響が出てきました。

体育の時間にはうまく飛ぶことができず(筋力・エネルギー不足?)馬跳びの時に顔面から落ちて怪我をしました。

 

 

 

そのため、とりあえず体の不調を診てもらおうと、かかりつけ医の元へ行きました。

当時一番悩んでいたのは急な腹痛と肌のカサカサ。そのため、腹痛薬と皮膚の塗り薬をいただきました。そこには内科としてかかっていましたが、普段からよくお世話になっている先生だったからか、食事の不安を話すことができました。そうするとその先生と看護師さんは(普段からそうなのですが)アットホームな雰囲気でじっくりお話を聞いてくださいました。体の不調だけを診てもらうつもりでしたが、お話したことによって一時的にも心が軽くなったのを覚えています。

 

 

 

 

それでも数日たつと、また精神面で辛くなることが多くなり、泣いたり喧嘩したり気分が落ち込んだりする頻度が高くなりました。

 

精神面や睡眠で日常生活に支障が出てきたため、日に日に悪化していく体の不調も含めて、近所にあった内科(B病院)に診てもらうことにしました。

 

ところが、そこで言われたことは「太れば治る」ということ。

体重を増やしたくないという事を伝えても、「脂肪が足りないなら機能がうまく働かないからしょうがない」というだけで(おっしゃることは間違ってはいないのだけれど……)診療を終えた私はモヤっとしました。

 

出された薬は精神安定剤。これでもか!というくらい大量に処方されました。

私はそれが「もう来るな」と言われているようで、すこし後悔してしまいました。

精神安定剤というものがあまり安易に手に入るものではないイメージだったため、本当に大丈夫なのだろうか?と思いつつ、辛くなった時に数回試してみました。

でもその効果を実感することは無く、大量にある精神安定剤を見て怖くなった私は服用をやめました。

 

そして、今までの診察で感じた心が軽くなる感覚ではなく、チクチク・モヤモヤした感覚が残ったB病院は私には合っていないと感じ、母も共感してくれたので、それきりB病院には行っていません。

 

 

A病院の心療内科に電話を入れてから約3か月後の初診日、“心療内科の待合室は怖い”というイメージを勝手に抱いてドキドキしながらそこに向かった私ですが、

実際行ってみると普段私たちが使うような内科などとあまり大差がなく感じました。違うところといえば、マスクをしている人が少なく、咳をしていたりぐったりしている人がほとんどいないこと。

整形外科・皮膚科・眼科等といったような場所に近い雰囲気をイメージしていただければと思います。

 

でも「ここにいる一見病気を抱えているようには見えない人たちは、心療内科の助けが必要な人たちなんだ」

そう思うと、見た目で判断できない心の病気の複雑さがよくわかりました。

 

かくいう私も、過去にテレビで摂食障害について何度か目にしていた『拒食症になると歩けなくなって床を這う・髪の毛が抜ける・意識を失う』というようなあからさまに危険だと思わせるような状況にまだ陥っていなかったので、周囲の人から見れば私もどこも悪くないように見えるんだろうな、と思っていました。(実際は細かったかもしれませんが自分では少し細い方だ、くらいにしか捉えていない)

※この時はガリガリ=摂食障害だと思っていましたが、実際はそうとは限りません

そういった部分を目の当たりにして、見た目で判断できないからこそ“自分はここにいてもいいのだ”と思えました。

 

 

 

 

 

当日も一人一人の診察にかなり時間がかかるようで、予約していた時間からしばらくは待ちましたし、その後約2年間通い続けても予定通りの時間に診察を受けることはあまりありませんでした。

待ち時間は日によって違って、20分くらいの時もあれば1時間くらい待つときもあります。自身の診察時間も2,3時間かかる時もあれば30分ほどの時もあるので、いつも診察を受ける日は一日かけるつもりで行くようにしていました。

 

 

初診では、軽く主治医の先生の自己紹介と私の今の状態についての質問、摂食障害についての説明とこれからのことについてお話ししました。また、カウンセリングを受けるように言われたので、その予約も行いました。

主治医の先生は男性で、とても穏やかでさわやかな若い先生でした。のちにお世話になる管理栄養士さんによるとイケメン先生だそうですがそこは置いといて、

不安で身構える私に温かい雰囲気で丁寧な対応をしてくださり、少し安心感を得ることができました。

 

私の今の状態については、事前に問診で受けたような質問や、何が怖いのか、なぜ痩せたいと思うのか、これからどうなりたいのか、不調を感じる部分などを聞かれました。

 

続いて摂食障害の説明では、摂食障害になったときに現れる代表的な症状(身体の各部分に現われる不調、行動、過食、拒食、回復しようとすると過食と拒食を繰り返すこと等)を細かく説明を受け、BMI13以下になると入院措置に入り、最悪の場合は点滴治療や縛り付けて無理やりにでも栄養を摂らせるという治療もやらざるを得なくなる事、そしてなるべくそのようなことはしたくない事なども言われました。

 

 

それを踏まえて、今の私がどれくらい増やしていくべきなのかまで話し合って決めました。

また、増やす作業が安定したとしても、体重が変わらない(結果が動かない)現状維持が最大の難関であるとも言われました。

 

 

 

 

診察の最後には、摂食障害関連の本やDVDなどの紹介、資料をもらうなどもして頂きました。帰宅後それらを見てみると、すべての資料の中に先生が仰っていたような症状の説明と症例が記載されていました。そのおかげで摂食障害について全く知識が無い私や母(父・兄と一緒に住んでいますが治療に関わったのは母のみ)が病気についての大まかな知識を付けるにはこの資料は役に立ったと思いますし、知ることでこれからの治療のイメージも少ししやすくなった気がします。

 

 

初診を終えた私は「このくらいで来なくても良い」と言われるだろうという予想とは正反対の本格的な治療の始まりと、自分が病気であるという実感の無さとの差にかなり戸惑いっていましたが、だからといって行かない理由もなかったので、そのまま通うことにしました。

 

 

 

 

初診からあまり回数を重ねないうちに、栄養不足による脳などの各器官の萎縮を検査するためにMRI検査や骨粗しょう症の検査、心電図検査、詳細な血液検査も日にちを変えながら行いました。

加えて、三回目の受診時に予約を入れていた管理栄養士さんと初対面。優しそうで明るい雰囲気の若い女性の管理栄養士さんで、とても話しやすい方でした。通院する中でもその管理栄養士さんとお話ししたい気持ちが大きくて、栄養指導以外の相談までしてしまっていた私にいつも寄り添った対応をして下さいました。

 

 

 

 

主治医の先生とまず最初に交わした約束事は

主治医の先生が食事内容と私の状態を照らし合わせ、管理栄養士さんとの栄養指導を受けるために、毎日に食事内容をノートに記入していく作業でした

 

これは私が通院を卒業するまでずっと続けていて、約2年間で合計5冊くらいになりました!

このノートは最終的に、上記のような先生方に私の食生活の情報を提示する目的を果たすだけの物ではありませんでした。というのも、私が食べられなくなったり、過食してしまう原因を突き止めたりするには最も有効な資料になりました。

でもいつもこのノートが味方になったわけでもなく、一時期はこれを毎日書くことに一生懸命になりすぎて逆効果になって書くのをお休みしたこともあったので、一概にこれが良いとは言えません。

 

 

また母に1度席を外してもらって、主治医の先生と海外の研究に基づいた自分を見つめるワーク?のようなものをやって、自分の気持ちを書き出す作業も行いました。

それの効果はあまりよくわからなかったけれど、ワークをするにあたって主治医の先生と何度も一対一で話すことになるので場になれるには良かったのかなあ、と言った具合です

 

 

ワークが一通り終わってからは、毎回のように診察前の血圧&体重測定・主治医の先生と面談の後に栄養指導・薬をもらって帰るの繰り返しで、変化があるとすればたびたび血液検査を行うくらいでした。

冬は血液検査をする際、血行の流れが悪くなっているのでかなり手こずります。そのため、水分を多くとっておくことと、カイロや手袋で手を温めておくことをお勧めします。

ちなみに私は冬に血液がなかなか流れてこなくて、最高で左右合計6箇所に針を刺したことがあります……。

 

 

 

 

三回目の診察の際、A病院の中でカウンセリングも行いました。

そこでは一人で入室し、少しあいさつを交わしたあと絵を描かされました。いくつかお題をだされ、それを一枚の紙に描くことで絵を完成させていく、といった感じです。

その後、今の自分に関しての質問に答えていってカウンセリングが終了しました。

その数日後、母だけ病院へ行き母のカウンセリングも行いました。

 

 

正直な感想は、表情も声も内容もとても機械的で何を考えているのかわからなくて、探られるような感覚が少し嫌だな、と感じました。だからあまり打ち明けられる雰囲気だとは思わなかったしこれから継続して行くと精神的な負担に追い打ちをかけてしまう気がしたので、もう行きたくないと母に伝えました。

そうすると母が行った時も同じような感想を抱いていたので、次に心療内科にかかったときに主治医の先生にその旨を伝えたところ、カウンセリングは行わない方向で治療を進めていくことにしてもらえました。

 

 

 

 

女性がかかったときにみられる拒食症の症状の一つに栄養不足による生理不順がありますが、A病院には婦人科が無かったので、婦人科は別で通いました。(C病院)

C病院でかかった先生はかなりズバズバとものを言うタイプの先生だったので、生理不順の思い当たる原因をお話ししたところ、とても筋の通ったお話をしてくださいました。少しはっきりとした物言いの先生でしたが、A病院の主治医の先生や管理栄養士さんがとても温和な性格の方々だったし、自分も元々ズバズバいうタイプの方は(理不尽でなければ)嫌いではなかったので、私にとっては良い刺激となりました。

 

 

それからは、A病院をメインとして生理不順についてはC病院に通い、専門的な治療が必要になったとき(※甲状腺の問題など)だけイレギュラーで他の病院を受けるくらいでした。

※栄養失調が著しいと、甲状腺の機能が低下し免疫力低下などの健康障害が起きます。

 

 

 

 

ここまでの経緯をご覧になり、最終的に通院する病院が落ち着くまでに数々の病院に行っていることにお気づき頂けたでしょうか?

 

このことを通してお伝えしたいのは、

一度行ってそのお医者さんと合わなかったとしても諦めないで頂きたいという事、「心療内科なのに……」と落ち込む必要はないという事、そして最終的な病院は一つに絞り込む必要がないという事です。

 

重要なのは、色々な場所を試してみて、当事者自身に合う場所・合う人を見つけること。

 

そういう意味では相談先が病院ではなくても、保健士さんや学校の保健の先生・相談員さん・信頼できる先生・友達や親戚でも構わないと思いました。

 

つまり、当事者が「話したいな」と思える人を見つけることができれば、どんな方法でも良いという事です。

そして、その「話せる人」は一人に絞らなくても良いという事です。

なぜなら、話したい内容や話せる内容は人によって違うから。

 

 

私も管理栄養士さんに精神的なことをお話ししたり、上記にもあったように婦人科や内科の先生にお話を聞いてもらったりしていました。また、病院関係以外のお仕事をされている方でも精神面で支えて下さる方はいました。

 

でもすべての先生に同じ内容の相談をしたわけじゃなくて、女性同士だから話せること・逆に男性だから話せること・お話しする回数が多くて自分のことを知っているからお話できたこと・対してあまり知らないから言えること・温和だったりハッキリ言ったりする性格の先生だから話したいと思うこと……などなど人によって内容は違います。

 

 

 

この経験から言えることは、出会うことをやめないでいれば必ず会う人はいるから、信じて探してほしいという事です。

私が病院の受診を勧めるのは、体の不調にすぐに専門的な対応をしてもらえるからだけでなく、

専門知識を持っている分、相談相手が信頼のできるアドバイスや柔軟な対応をしてくださる可能性が大いにあるからです。

病院に勤めている方々は医者である前に人間です。このことを踏まえて、摂食障害と向き合うための相談先探しというスタンスを持って病院探しをすることをお勧めしたいです。

 

 

私がやってきたことは“受診”というより“相談”だったような気がします。

だから、途中で合わなかったら『行かない』という選択もできたし、合わずにしんどくなることもありませんでした。

 

 

 

加えてもう一つ、関係者の方にこれだけは忘れないで欲しいという事があります。

それは、本人の中には「治したくない」という気持ちもあること。摂食障害という命綱が、今は自分を保つために必要であるということ。

 

 

病気ばかりでなく、本人を一番見ていただきたい。それが当事者の目線からの切実な願いです。

 

 

いつでも一番「治したい」と思っているのは当事者で、それと同じくらい「治したくない」と思う自分がいるのです。なぜなら、どちらも辛くてどちらも楽だから。

 

関係者の方々には、一緒に当事者がガス抜きできる窓口を増やすお手伝いをするという感覚でいて下されば良いのかなと思いました。

 

 

 

少しでも困りごとの解決に役立てられれば幸いです。