愛知学院大学商学部青木ゼミのブログ

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愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。青木ゼミは小売業を中心とするマーケティング専門のゼミです。

2025年12月30日に,ゼミの卒業生有志が集まり忘年会を開催しました。今回で3回目。恒例の行事になりつつあります。参加者最年長と最年少の年齢差は15歳ありましたが,違和感なく,皆で楽しく過ごしました。

 

卒業生たちの会話の内容は,大学時代の昔話,自分の近況,参加していない卒業生たちの噂など何の変哲もないものです。しかし,これが何より楽しいひと時を作り出します。私は,それらの話を聞いて,卒業生たちは成長している,変化しているのだなと感じました。卒業生たちも互いにそう感じたことでしょう。

 

私にとって何よりうれしい卒業生の会話は,大学時代の経験,とくにゼミの活動経験が現在の自分の能力形成に役立っているというものです。例えば,チームワークで研究発表を展開したが,メンバー間でもめて大変だった。しかしその経験のおかげで,今の職場のもめごとを何とか対処ができるようになったなど。もちろん,全てのゼミでの活動が能力形成に役に立つことはないでしょう。少しでも今の姿に何らかの影響を与えているのであれば,教育の意義はあります。

 

今年も12月30日に忘年会を開催する予定です。ゼミの卒業生の皆さん,是非とも集まってください。

12月15日が商学部の卒論提出期限でした。

 

今年度ゼミの卒論の傾向は,質問票調査(アンケート調査)を行う学生が多かったとこと,英語文献を参考文献に組み入れる学生が多かったことがあげられます。質問票調査が多かった理由は,インターネット上で簡便に被験者を募ることができるサイトがあること,スマートフォンを使って簡便に回答を得ることができるformsのようなツールがあることなどがあげられます。英語文献を参考文献としてあげるようになった理由は,AIを使った翻訳の制度が向上し,英語の文章を自然な日本語で即座に翻訳してくれるようになったことがあげられます。

 

マーケティングや経営学の理論・知見はアメリカ発であることが多いため,引用をきちんとするためには英語文献をたどることが必須です。しかし,これまで,専門的な英語の文章を読む力のないうちの学生たちは,原典をたどることができず,日本語文献から孫引きすることが常態化していました。AI翻訳活用とはいえ,原典をたどって,理論・知見の形成経緯を確認するようになったことは進歩です。

 

ただし,AI翻訳が正しい翻訳をしているかどうかは分からないので,原文をきちんと確認するように指導していますが,実際できているかどうか・・・。原文確認をし,翻訳文に誤りがあるかどうか読みこなすには,高度な英語力に加え,高度な専門知識が必要なので,ゼミ生たちには難度が高いことを承知しています。

 

AI翻訳を使った場合には,その出力を参考にした旨注で示すように指導しました。大学の生成AI活用ガイドラインで,AIを使った場合は必ずその旨記述することが求められているからです。

 

現在,多くの大学で,学生がレポートをAIに作成させ,自分が書いたものとしてそのまま提出する行為が問題になっています。卒論においても同様です。私もこれには関心をもって,ゼミ生たちの卒論を確認してきました。流ちょうな文章になっているものはAIを参考にした可能性があるかなと思って注意していました。

 

卒論のロジックは自分たちで何とか試行錯誤してひねり出したと思います。毎週全員に卒論の進捗を報告してもらい,とくにロジックの説明を求めていましたが,これに関してはあまり流ちょうとはいかないものがほとんどでした・・・。最後まで迷って結論に至った卒論ばかりです。この迷いこそがゼミ生に経験して欲しかったことです。

 

 

 

 

愛知学院大学には歯学部があり,その附属病院も存在します。この度附属病院の北館が建て替わり,先日落成式が執り行われました。2026年1月から本格稼働することになっています。

 

2026年に学校法人愛知学院創立150周年を迎えます。附属病院北館の稼働は150周年記念事業の一環ということになります。この北館の特徴として,歯科と医科が連携するということにあります。歯学部の附属病院なので,歯科しかないというイメージを一般に持たれています。しかし,内科や外科などの医科の診療も行っています。歯科医師養成のためには,口腔内だけでなく,全身の医療も学ばせる必要があるので,附属病院には医科のセクションもあるわけです。

 

落成式に出席しましたが,最新の建物に最新の設備が整い,関係者として誇らしい気持ちになりました。実は私はこの付属病院で治療を受けた経験がありません(歯が丈夫なうえ,病気らしい病気をしたことがないので)。ただ,年齢を経て色々がたがきつつあるので,今後通院しようと思っています。写真はその落成式で配られた記念のどら焼きです。150の数字の下に,愛学,ZEN力と表示されています。ZENは愛知学院の基盤である禅宗という意味で捉えることもできれば,全力の全と捉えることもできます。学校法人全体でアイデンティティーを確立しようという想いが込められています。

 

大学のゼミにおいてよく行われる活動に輪読というものがあります。読書方法の一つで,一般的には,ゼミのメンバー全員が同じ文献を所持してそれを読み,選ばれた人(グループもあり)が担当個所の内容について解説し,それを受けてメンバー間で議論します。たいていの文系学部のゼミで採用されています。難しい専門書を読み解くために行われることが多いでしょう。一人なら挫折してしまう本でも,共同作業なら,助け合いながら何とか読めるということです。

 

3年次,4年次,各自にマーケティング関連の専門書や論文をどんどん読んでもらわなければならないので,ゼミではその練習として,2年次に輪読を必ず行ってもらうようにしています。1冊専門書を決めて,全員に買ってもらい,グループで担当個所を決めて発表してもらいます。基礎訓練で行ってもらう輪読ですが,ゼミ生たちにとって難しいものになっています。

 

今年度いつもより読みやすいと思われる専門書を採用しました。流通論の教科書に使えるようなものです。15章構成で,それぞれの章が1回の授業内容となるように書かれています。これを使って,4グループに分かれて、各グループどれか1章を選んでもらって要約を発表してもらいました。

 

例年通りうまくいきません。要約を発表することが課題なのですが,要約ができず,本の内容をそのまま読むだけになるグループばかりになりました。また専門用語や理論が理解できず,理解できないままそれらを内容に盛り込んでしまいしどろもどろになるグル-プもありました。

 

発表が終わったのちに,各自反省と改善を議論してもらいましたが,上手な要約のために私からはつぎのことを諭しました。

・専門用語を別の言葉,できれば卑近な言葉に置き換えられないか検討すること。

・マーケティングや経営学の理論は現実の事例と結びついているので,事例を探して理論と現実との関連を見つけ出すこと。

・章のすべての内容を始めから最後まで取り上げるのではなく,重要なものとそうでないものを峻別すること。

 

またプレゼンテーションの方法についてはつぎのことに注意するように説明しました。

・声をもっと大きくすること。

・パワーポイントスライドの色数は3つ程度にすること。

・強調すべき点については,身振り手振り,声のトーン等で聴衆にわかるように表現すること。

 

輪読をあと2回してもらう予定です。これが円滑にこなせれば,研究発表も上手にできるようになります。

 

 

本日より秋学期が始まりました。夏休み前に2年次の配属予定者全員を集めてミーティングを行い,夏休み中の課題を言い渡しておきましたが,本日正式に2年次ゼミが始まりました。

 

本日初めてのゼミで,まずゼミ長と副ゼミ長を決めました。ゼミ長は立候補者がいたので,すんなり決定。副ゼミ長はゼミ長が選ぶことにし,実際にはゼミ長が裏返して目隠しされたゼミ生の名前を書いた紙を1つ選択して決めました。

 

その後研究発表のためのチーム分け。夏休み中の課題として,ある程度調べてきたフードロスに関する事例や研究テーマを全員が報告し,それに基づいてチーム分けすることにしました。しかし,事例やテーマが重なり合っていたため,結局ゼミ長の発案で,各ゼミ生に3つの選択肢(グー,チョキ,パー)の中から強引に1つを選んでもらい,15人を3チームに分けました。グーチーム,パーチーム,チョキチームの出来上がりです。いったん研究発表の方向性を本日話し合ってもらい,具体的な研究テーマは来週以降決めていくことになりました。

 

後半ゼミ生たちが自発的に自己紹介するなどコミュニケーションの工夫をしていましたが,私から改めてゼミでのコミュニケーションの重要性を話しました。皆仲良くする必要性はないが,コミュニケーションを欠かさないようにして欲しいと。これまでコミュニケーション不足による,ゼミ内のもめごとや不作為をさんざん見てきたからです。近年はチャットやラインなどの短文投稿によるコミュニケーションに頼る傾向にあります。しかし,それでは十分な意思疎通はできません。対面で,お互いの表情を見ながら,声のトーンの変化を感じながら,コミュニケーションを図ることで,言葉では伝えられない意図を受け取ることができます。対面,非対面双方を様々駆使してコミュニケーションしてください。

 

また,ゼミでは教員の私は積極的に教えないと申し渡しました。分からないことを質問してくれれば,答えるし,分からないから教えて欲しいと要請されれば,レクチャーをします。しかし,学生のそのような動きの前にこちらから積極的に教えることはありませんと。ゼミ(演習)は,講義とは違い,学生が自ら何らかの報告や作業を行い(演じて習う),それを傍らで教員が観察し評価することが本道だと考えています。そうしないと,自ら積極的に頭を使わなくなるのです。

 

私は3年次の研究発表,4年次の卒業論文がそれぞれ良いものになり,ゼミ生皆の能力が向上することをただ求めるていると説明しました。そこに向けて,ゼミ生には自発的に好きなように活動して欲しいと述べました。今後自分たちなりに色々模索してください。