愛知学院大学商学部青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。青木ゼミは小売業を中心とするマーケティング専門のゼミです。

1月30日(金)に商学部主催研究発表会「第11回ビジネスカンファレンス」が開催されました。合計39チーム160名を超える学生(主に3年生)が発表を手がけました。8つの会場に分かれて発表し,各会場で優秀賞が選出される運営でした。青木ゼミからは2年生3チーム,3年生3チーム合計6チーム30名が発表しました。

 

そのうち3年生2チームが優秀賞に選ばれました。

さぶすくっち「なぜモンスターが​レッドブルに迫っているのか」

チームほんもの「オリジナルコンテンツがNetflixに与える効果」

 

さぶすくっちの発表は,Netflixの競争優位性の源泉をオリジナルコンテンツに求め,それがなぜ競争優位性を持つのか探究したものです。コンテンツの知覚多様性が顧客のロイヤルティーに影響を与えるという既存研究に基づき,実際にアンケート調査行い,オリジナルコンテンツが顧客のNetflixの独自性や多様性の認識を高め,ロイヤルティーを高めることに貢献していることを明らかにしました。

 

チームほんものの発表は,日本のエナジードリンク市場においてモンスターエナジーが後発ながら競争優位性を保っている要因を探ったものです。同じ市場ながら,有能さと洗練のイメージを持つレッドブルと,頑丈さと刺激のイメージを持つモンスターとはポジションが異なること。さらにモンスターはパイプラインパンチ(ピンク缶)投入後,ブランド・イメージに平和さが加わり,複合的なイメージを持つポジションを確立したことが競争優位の源である点を,アンケート調査を通じて考察しました。

 

どちらも,12月の名古屋マーケティング・インカレの本大会ではボロボロの発表をしてしまいましたが,その後しつこく調査をやり直し,改善したことが受賞につながりました。とくにチームほんものは,12月段階で,ピンク缶投入がモンスターの市場シェア拡大につながったというありきたりな結論を導くことしかできていませんでした。ピンク缶の登場がなぜモンスターの競争優位性を押し上げることになったのか,製品投入の裏にあるメカニズムを考えることができていませんでした。

 

名古屋マーケティング・インカレ本大会後,マーケティングの基礎である競争優位性とブランド・ポジショニングとの関連を考察するよう私から指示しましたが,彼らはこれを消化しきれずにいました。1月に入ってからブランド・ポジショニングを取り入れた調査を考察し,今回の発表2週間前にようやくアイディアがまとまりました。最後まで粘ってくれたことが功を奏しました。

 

なお,表彰式では,卒論の表彰も行われ,うちのゼミからは優秀賞(最優秀賞のつぎの表彰で,コース内の卒論で優秀であり,他の学生の模範となるもの)が2本選ばれました。

浅田真花「飲食店常連客のロイヤルティ向上要因の分析〜実店舗における人的サービスの影響〜」

松本渚「コード決済による支払いに対する心理的距離の変化と購買行動への影響ー Bodenら(2020)を基にした日本人大学生の実証分析ー」

 

どちらも先行研究の理論的知見を自分の関心対象(アルバイト先の飲食店や日本の大学生)に当てはめたならばどうなるかという視点で,調査した結果をまとめています。手堅い進め方が評価されました。

 

 

秋学期の授業が終わり,今は定期試験期間に入っています。ゼミ4年生たちにとって正規のゼミ・スケジュールが終わりました。

 

先日レクリエーションとしてゼミ4年生全員で球技を楽しみました。ドッジボールやフットサルなどをゼミ生たちは行い,子供の頃を思い出すように走り回っていました。彼らの思い出の一つになればよいと考えながら,私は見守っていました。

 

つぎに大学正規の行事で全員が対面する予定日は,3月14日学位記授与式(卒業式)の日です。無事に全員卒業してくれることを祈っています。

2025年12月30日に,ゼミの卒業生有志が集まり忘年会を開催しました。今回で3回目。恒例の行事になりつつあります。参加者最年長と最年少の年齢差は15歳ありましたが,違和感なく,皆で楽しく過ごしました。

 

卒業生たちの会話の内容は,大学時代の昔話,自分の近況,参加していない卒業生たちの噂など何の変哲もないものです。しかし,これが何より楽しいひと時を作り出します。私は,それらの話を聞いて,卒業生たちは成長している,変化しているのだなと感じました。卒業生たちも互いにそう感じたことでしょう。

 

私にとって何よりうれしい卒業生の会話は,大学時代の経験,とくにゼミの活動経験が現在の自分の能力形成に役立っているというものです。例えば,チームワークで研究発表を展開したが,メンバー間でもめて大変だった。しかしその経験のおかげで,今の職場のもめごとを何とか対処ができるようになったなど。もちろん,全てのゼミでの活動が能力形成に役に立つことはないでしょう。少しでも今の姿に何らかの影響を与えているのであれば,教育の意義はあります。

 

今年も12月30日に忘年会を開催する予定です。ゼミの卒業生の皆さん,是非とも集まってください。

 

12月15日が商学部の卒論提出期限でした。

 

今年度ゼミの卒論の傾向は,質問票調査(アンケート調査)を行う学生が多かったとこと,英語文献を参考文献に組み入れる学生が多かったことがあげられます。質問票調査が多かった理由は,インターネット上で簡便に被験者を募ることができるサイトがあること,スマートフォンを使って簡便に回答を得ることができるformsのようなツールがあることなどがあげられます。英語文献を参考文献としてあげるようになった理由は,AIを使った翻訳の制度が向上し,英語の文章を自然な日本語で即座に翻訳してくれるようになったことがあげられます。

 

マーケティングや経営学の理論・知見はアメリカ発であることが多いため,引用をきちんとするためには英語文献をたどることが必須です。しかし,これまで,専門的な英語の文章を読む力のないうちの学生たちは,原典をたどることができず,日本語文献から孫引きすることが常態化していました。AI翻訳活用とはいえ,原典をたどって,理論・知見の形成経緯を確認するようになったことは進歩です。

 

ただし,AI翻訳が正しい翻訳をしているかどうかは分からないので,原文をきちんと確認するように指導していますが,実際できているかどうか・・・。原文確認をし,翻訳文に誤りがあるかどうか読みこなすには,高度な英語力に加え,高度な専門知識が必要なので,ゼミ生たちには難度が高いことを承知しています。

 

AI翻訳を使った場合には,その出力を参考にした旨注で示すように指導しました。大学の生成AI活用ガイドラインで,AIを使った場合は必ずその旨記述することが求められているからです。

 

現在,多くの大学で,学生がレポートをAIに作成させ,自分が書いたものとしてそのまま提出する行為が問題になっています。卒論においても同様です。私もこれには関心をもって,ゼミ生たちの卒論を確認してきました。流ちょうな文章になっているものはAIを参考にした可能性があるかなと思って注意していました。

 

卒論のロジックは自分たちで何とか試行錯誤してひねり出したと思います。毎週全員に卒論の進捗を報告してもらい,とくにロジックの説明を求めていましたが,これに関してはあまり流ちょうとはいかないものがほとんどでした・・・。最後まで迷って結論に至った卒論ばかりです。この迷いこそがゼミ生に経験して欲しかったことです。

 

 

 

 

愛知学院大学には歯学部があり,その附属病院も存在します。この度附属病院の北館が建て替わり,先日落成式が執り行われました。2026年1月から本格稼働することになっています。

 

2026年に学校法人愛知学院創立150周年を迎えます。附属病院北館の稼働は150周年記念事業の一環ということになります。この北館の特徴として,歯科と医科が連携するということにあります。歯学部の附属病院なので,歯科しかないというイメージを一般に持たれています。しかし,内科や外科などの医科の診療も行っています。歯科医師養成のためには,口腔内だけでなく,全身の医療も学ばせる必要があるので,附属病院には医科のセクションもあるわけです。

 

落成式に出席しましたが,最新の建物に最新の設備が整い,関係者として誇らしい気持ちになりました。実は私はこの付属病院で治療を受けた経験がありません(歯が丈夫なうえ,病気らしい病気をしたことがないので)。ただ,年齢を経て色々がたがきつつあるので,今後通院しようと思っています。写真はその落成式で配られた記念のどら焼きです。150の数字の下に,愛学,ZEN力と表示されています。ZENは愛知学院の基盤である禅宗という意味で捉えることもできれば,全力の全と捉えることもできます。学校法人全体でアイデンティティーを確立しようという想いが込められています。