たんぱく質

一番有名、もしくは一般的に知られているのは、

体を構築している成分であるという事。

実際は他にも沢山の役割を担っている。

 

1.上記の通り、体の構成成分である。

  つまりは、細胞の構造を形成している。

  例えばコラーゲンやケラチン。

  つまり、綺麗なお肌や艶やかな髪、強い骨や爪を作ってくれる。

  足りないと、しわが増えたり、皮膚がたるんだり、

  髪の毛傷みやすいし、骨折しやすくなってしまう。

 

2.体の中の酵素たち。

  例えばアミラーゼ。

  酵素の役割は触媒として働く事。

  つまり、体の中で起こる沢山の化学反応をサポートしている。

  この触媒が無ければ、反応が遅々として進まない。

  その為、代謝が悪くなったり、体がデトックス出来なくなってしまう。

  糖分や脂質の代謝にも様々な酵素が関わっているので、

  たんぱく質が不足すると、

  糖分や脂質を代謝してエネルギーに変換する事が出来ず、むしろ太ってしまう。

 

  *なので、酵素はあくまでもたんぱく質の一種なので生きていない。

   どちらかというと、ツールの役割。

   それが無くても、反応自体は起こるけど、ものすごく遅くなってしまい、

   生命を支えられない。

   ツールがあると、反応のスピードを早める事が出来、

   体を活き活きと保つ事が出来る。

 

3.体の運動を司る。

  筋肉の中のたんぱく質たちが、筋肉を動かすことにより、体が動く。

  例えば、ミオシンとアクチン。

  ミオシンがアクチンにつかまり、伸縮する。

  (ちょっとボルダリングに似てる?ホールドがアクチンで、人間がミオシン)

  それを沢山のミオシンが連動して行う事で、筋肉全体が伸縮して体を動かす。

  

4.体の中で運搬の役割を担う。

  例えば、ヘモグロビン。

  ヘモグロビンは赤血球に存在するたんぱく質の一つ。

  ヘモグロビンが酸素を捕まえ、赤血球に乗って、体中を運搬する。

 

  何かを体中運搬するものがあれば、運搬ルートが細胞内だけのものもある。

  

  他には、細胞膜に埋め込まれている、色々なたんぱく質たち。

  栄養素等を含む化学分子の多くは、そのままでは細胞膜を通過出来ない。

  そういった分子たちを、細胞の状態やニーズに合わせて、

  細胞膜の内から外へ、又は外から内へ運搬するのもたんぱく質の役割。

 

5.ホルモン。つまりは情報伝達の役割。

  例えばインシュリン。

  ここでこういう事が起こってますよ、だからこの物質をもっと作ってください

  だったり、もっと血液が必要ですよ、だったり、

  そういうメッセージを体の別機関にメッセージを送るために用いられる。

  

  インシュリンのメッセージは、血糖値が高い(血の中に糖分が溢れてる)ので

  細胞内に取り込んでエネルギーとして利用したり、

  エネルギーとして必要分以上にあるのなら、体に蓄えてください、というもの。

 

6.体を守ってくれる。

  例えば、抗体。

  体の中に侵入した細菌特有の物質を認識し、免疫反応を起こして体を守る。

  なので、たんぱく質不足だと免疫力の低下に繋がってします。

 

7.貯蔵庫の役割。

  例えば、肝臓のフェリチンは鉄を貯蔵し、体のニーズに合わせて供給する。

  

8.遺伝子発現をコントロールしている。

  つまり、遺伝子を基にたんぱく質を作るタイミングや、量、過程を監督する。

  ここに問題があると、作られるたんぱく質が少なかったり、

  全く作られなかったり、逆に要らないのに作られてしまったりして、

  そのたんぱく質の機能によって、上記1~7のどれかに支障をきたしてしまう。