個人的には相当面白い分類に入り、久々に睡眠時間を削ってまでプレイしたゲームである。まぁ面白いからと言って全てが良いわけでなく不満点もちょくちょくある。良い所悪い所を分けて感想を述べていく。ちなみにオンライン対戦は興味がなかったのでやっていない。

 

1.FE(聖戦の系譜)とオウガバトルの良い所を混ぜたゲーム

このゲームは何?と問われたら出る感想である。FEシステムとオウガシリーズの良い所取りしたようなシステムであるが、シミュレーション好きとしては中々良い混ぜ方をしたゲームだと感じた。まぁ両作品のリスペクトっぽい部分もちょくちょく見受けられたので、多少なり影響はあるんだろうなと思う。職種の3角関係(実際にはもっと複雑だが)、チーム編成、戦闘マップ等は特にそうだろう。

 

 

2.至る所でのスキップ機能やファスト機能

これについては徹底されており、至る所で見たくないなら飛ばせるので覆いに役に立った。まぁ結構飛ばしたつもりでも最初のクリア時間は55時間かかったので、全部見て進めていたら100時間以上かかったであろう。ただこういったスキップ機能が徹底していた割には、敵のマップ上で使ってくるブレイブスキルはやたらモーションが長いのは気になる。ゲーム進行がさくさくな割にはこの辺でスローペースになるので少々違和感を感じた。また、味方のブレイブスキルも一部モーションが長いのでこの辺もスキップ出来たら良かったとは思った。

 

 

3.多彩なキャラが多い割に使えるキャラも多い

シミュレーションなら仲間キャラを大半もしくは全員使いたくなるのは常だが、5人で1チームなので使えるキャラが多いのは良い。仲間にしたけど、こいつのが強いから編成枠から洩れて2軍……なんて展開はシミュレーションあるある。まぁ強いてあげるなら編成は6人にすれば、ほとんどの名前有りキャラは出撃出来たんじゃないのか、とは思った。後半は流石に編成から何人か漏れており、その辺はどうにかできなかったのか、と少し不満。後は仲間になるキャラが多すぎて一般兵を雇う必要性が「ZENOIRA」までないという事。

 

 

4.ヒーラーは必須ではない

シミュレーションあるあるだが、チームを組む場合、回復キャラは必ず1人は編成しないとチームが瓦解する可能性があるので入れる事になるが、このゲームは装備次第では準ヒーラーのような事も可能なので、必ずしも1名入れないといけない、というわけではないのが良い。難易度「ZENOIRA」では、全員がアタッカーでないと倒せない部隊も居たので、その辺の編成のこね回しは中々面白かった。

 

 

5.マップ兵器が強すぎる

これはシミュレーション初心者救済措置が大きいかな、と感じた。投石器は当てれば大体ワンパンだし、アローレインも2回当てれば部隊を倒せたりとマップ兵器が余りにも強い。まぁこの要素がないと「 破滅の頁」を見る事ができなかったので、その辺でバランスを取っているのかなぁとは思った。

 

 

6.クエストが豊富

基本マップ散策だが、強い装備が手に入るので基本的に全てやるほうが良い。ただ鶏を捕まえるのが何回もあったのが不服であれは面倒だったし、特に面白い要素もなかったので1回あればよかった。貰える報酬が報酬だったので致し方ないのだろうが、ストレスがないゲーム設計な割には些細などうでもいいストレスは結構悪目立ちする感じはあった。

 

 

7.レックスに指輪を渡そうと思ったが止めた

まさか男キャラに指輪を渡せるとは思わなかった。これは聖戦の系譜以来の腐女子シミュレーションゲーキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と歓喜したが、実際の腐女子がこのゲームを手に取るかは怪しい(まぁSNSでの情報拡散が早いのでやりそうではあるが)。

 

 

8.キャラの芸がタクティクスオウガ並みに細かい

キャラの目線が喋ってるキャラに向いていたり、職業的におっぱいがでかいはずなのになぜか小さいフラウちゃんが居たり中々に多彩。なのでキャラがセリフを喋っているシーンでも飽きさせないような工夫が凝らしてあるのは中々良かった。

 

 

9.シナリオは有り触れた物だがそれで良い

1.と少々被るが、ゲームの始まり方の時点でFE(聖戦の系譜)後半とオウガバトルの始まりを混ぜた感じだなーと思ったが、王道だからこそこのゲームを買った。普通のファンタジーという言い方はおかしいが、そういう作品は最近なかったので逆に新鮮に感じた。逆に言えば、出すタイミングが悪ければ普通のファンタジーシミュレーションとして埋もれる可能性もあったレベルである。

 

 

10.クリア後のやる事があまりない

クリアしたのだから、やる事はほとんどなくて当然なのだが、クリア後にぽろぽろと仲間になるキャラが出てきた割にはそのキャラを活かせる所が闘技場しかないのは如何な物か。シミュレーションゲームは、装備やユニットは実践で使える箇所があるから面白いのであって、オンライン対戦でしか活用できないのは大いに不満である。せめてクリア後に発生したマップは周回可能ぐらいはあってほしかった。ラスボスマップ周回しろって事なんだろうが、あのマップはギミックが面倒すぎて周回する気があまり起きない。

 

 

11.難易度自体はあまり高くない

1ステージがそんなに時間がかからないため、基本難易度は高くない。むしろ後半のバランスが悪く主人公チームがあまりにも強すぎるので他PTがあまり役に立たなくなるぐらいに差が出る。装備優遇の結果もあるのだが、強チームが2~3あれば大体クリア出来てしまうのでチームが10つ編成出来てもあまり意味がないように感じた。この辺はシミュレーションゲーあるあるなので致し方ないのだが。

 

 

以上が感想。以下はゲーム中の話でもちらほら書いてく。

 

11.可愛いキャラが多い

スカーレットは王道すぎてあれだったが、メリザンド、フラウ、セレスト、エルトリンデ辺りは個人的に好みである。指輪を渡すに当たってもこの辺非常に脳内で揉め、結局ユニットの性能を考慮してメリザンドに渡すという結果になった。ロリババアも見た目悪くないのだが性格が好みじゃないので遠慮した。ただし嘘ついて指輪を渡さない時も、反応が乏しいので余計に渡す気がなかった(ここでデレたらちょっと可能性あった)。全員の指輪を渡さない場合の反応も見てみたいが、この辺は落ち着いたらやってみたい。この辺を動画で見てしまうとゲームの面白さが半減するので基本見ていない。

 

 

12.オフラインじのぼくのかんがえたさいきょうへんせい

前:アレイン、メリザンド

後:エルトリンデ、ヤーナ、スカーレット

若干魔法寄りのため、この編成だと裏闘技場の天使チームに唯一敗北したので、エルトリンデはユニフィのが良いかもしれない。まぁ主人公をハーレムチームにしたかったので、後衛はなんとなく魔法系で固めたくなってしまう(その所為で反射持ちが居て負けたのだが)。装備編成まで上げようと思ったが、ちょっと面倒になったので気が向いたらあげる。

 

 

13.最高難易度「ZENOIRA」は未クリア

エンディング「破滅の頁」を見るのにパワーを使い果たしてしまったため、最高難易度は少し時間をおいてからプレイしようかと思っている。NORMALがあまりにも簡単すぎたので初回プレイはEXPERTにすればよかったと少し後悔。流石にこの難易度では敵のHPが高く、特に拠点防衛しているユニットのHPが恐ろしく高いので編成次第では全く歯が立たないぐらいに強い。その甲斐あって編成を色々変えて遊べるので、これぐらいがちょうどいいなとは思った。

 

 

14.一番難しかったのは?

破滅の頁をクリアした難易度はCASUALだったが、むしろこれが一番難しいのでは、と感じた。そもそも装備が乏しすぎてクラスチェンジしてもユニットが思った以上に強くならない。というか低レベルでソームの町開放するのが非常に苦労した(マジックボムとマジックマインがなかったらクリアできなかった)。ZENOIRAで破滅の頁を見るのは相当に難しい、もしくは無理なのではと感じた。