久々にガイアの夜明けを見てみた。
かつて茨城を営業で回っていた自分にとって、懐かしいと感じる店がある。
それは「ばんどう太郎」という茨城中心のそば・うどんのチェーン店。
これまで、中に入った事は無く、このお店を目にする度に茨城に来たなぁという実感を得ていました。
ガイアの夜明けの中では、冒頭から決起集会で口角泡を飛ばし、スローガンの連呼という前時代的なアピールを流し、社長のボンボンが営業部長を務め、不採算店舗の視察に左ハンドルのドイツ車で赴くという非常に趣き深い内容でした。
まぁお約束と言えばそれまでなんですが、不採算店舗ゆえの手際の悪さを営業部長@社長のボンボンが執拗になじる。
チェーン店で手際が悪いのは、その調理、配膳システムを策定した本部の責任のはず。
店内の導線や、レイアウト、調理器具の選定など、手際の良さを上げる仕事は店舗の仕事ではないはずではないかと。
それを本部の営業部長様が店長以下責任者を並べて叱責するとは愚の骨頂。
挙げ句の果てに「みんなにいい思いさせてやりたいんだろう」はないだろう。
チェーン店ゆえに、人件費の安いパート・アルバイトを核に店舗を運営していかなければならない。
その中で、いかに教育費を掛けずに一人前の従業員に仕立て上げられるかがポイントになるはず。
そういったマニュアルや教育プログラムがあるのかどうかは知らないけれど、ガイアの夜明けでの映像を見る限りでは実にステレオタイプな2代目で倒れるビジネスモデルという感想を受けた。
創業者には築き上げてきた実績と言うカリスマ性があるが、2代目が七光りで世襲したところでメッキがはがれるのは時間の問題。
創業者の周りの人間が同じビジネスモデルで新事業を立ち上げて、顧客の食い合い奪い合いが始まれば、自力の違いで勝敗は目に見えている。
まぁ、フランチャイズ店の謀反で下克上というのもあるかもしれない。
ただ一つ、評価できる点としてはお客様の目に触れない場所でスタッフを叱責していた事。
スタッフの不手際はお客様には一切関係ないし、他人が怒られている横で美味しくご飯を食べる人というのはそうそういるもんじゃない。
むしろ、「またあの店に行こう」という気を削ぐだけだから。
これが徹底できていない店が近所に新しくできたカレーショップ。
昼時でもお客がまばらで、客よりも店員が多いほどと言えば店内の様子をイメージしていただけるだろうか。
一人で食べに行くときに限らず、キッチンに面したカウンターがあるときは、極力カウンターを選ぶようにしている。
自分が料理好きというのもあるけれど、これから自分の口に入る物がどうやって作られているのか興味があるからでもある。
初めて行ったときには、中年女性のレジ操作と次回使える割引チケットを渡すタイミングの悪さについて、責任者らしき人間が厳しく指導しているのが目についた。もちろん指導する声も聞こえる。
2回目はかみさんと行ったんだけれど、大盛りのご飯の量について「そんなに盛っちゃだめだろう 貸せ」みたいな感じで、バイトの店員が萎縮するぐらいの勢いで奪いとっていった。
そんな行為を目の当たりにしてしまうと、しょんぼりしたスタッフを見ながらカレーを食べるはめになり、レジでいい笑顔を責任者がしても寒々しいものを感じてしまう。
決して資金繰りは余裕がある物ではないのだろう。
だからといって、心の余裕までは失ってほしくない。
そういった焦りが刺々しい空気となり、客の居心地が悪くなりリピーターが途絶え、自分の首を絞めるのだから。
貧乏を笑い飛ばすぐらいの大きな心でなければ、商売はうまく行かないという自戒を込めて。