劇団た組。番外公演 舞台『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』 | あおちゃんのブログ

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1/20(水)に劇団た組。番外公演 舞台『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』
初日公演を観に行ってきました。


この公演を観に行こうと思ったのは、ともにゃんa.k.a.森岡朋奈ちゃんはるるa.k.a.三輪晴香ちゃん

がご出演されるからです。



劇団た組。番外公演
舞台『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』

作:清水邦夫
演出:加藤拓也


楽屋

楽屋



★以下、内容に触れる感想を含むため問題ない方は読んで下さいね★





『楽屋』を観劇するのが今回で3劇団目になるのですが、劇団た組。で観る
『楽屋』はまた違いがあり新しくすごく楽しめました!


65分間の公演時間、4人芝居にどっぷり浸かれてほんと面白かったあああー!


大好きなともにゃんとはるるの絡みが抜群で観れたのが本当に嬉しすぎました!
もしかしてと思ってた役で観れてこのがっつり絡む感じさすがの2人だったなあ。
掛け合い最高!


2人の組合せをぜひ観て欲しい!僕的お薦めはサイド奥側の席。


回変わりで8名の女優さんから4人が選抜されるチーム編成の公演なのですが
僕が観劇した公演の配役は以下の通りでした。

森岡朋奈・・・・女優A
三輪晴香・・・・女優B
桑原みずき・・・女優C
道京莉羅・・・・女優D


セット的に面白かったのが、楽屋の楽屋が後ろにあったことと本楽屋のメイク台
位置がシーンによって移動したことですね。
客席も楽屋をコの字型に囲むようになっていて、色々な場所から楽しめますし。
僕は、サイドの奥の席で観劇しました。


舞台は、4人の女優各々の芝居がしっかりと楽しめる所が良いのと、各々の様々な
想いが楽屋で渦巻いているライブ感に観ていてすごく引き込まれました。


最初に4人の歌から始まるのが斬新だったなあ。ゆったりと歌うリズムが
心地よく、群唱も穏やかで最後の「流れ去るものはやがてなつかしいものへ。」
という言葉がすごく印象に残りました。


ここから急に証明の色が赤みを帯びて、女優達の感情が溢れだす。
怒鳴り散らす女優A、高笑いを続ける女優B。序盤から2人の迫力がすごかった!


チェーホフの「かもめ」を上演中のとある楽屋にて、ニーナの座を射止めた
女優Cの桑原みずきさんが「私はかもめ。いいえ、そうじゃない。私は女優。」
と語り出すと、女優Aのともにゃんと女優Bの晴香ちゃんがメイク中。


女優Cやっぱり「ひとで」の台詞が苦手なんだね。女優A、女優Bが助け舟
出してた。さすがはプロンプター。


舞台の出番となり、楽屋を後にする女優C。


女優Cが出ていくと、女優Aが「私はかもめ。」、女優Bが「そうじゃない。私は女優。」
と真似をし出す。帽子を忘れて行った女優Cの気づくと、その帽子を自分が座る
椅子に置いてその上に座る女優B。晴香ちゃんがいじわるしてるー!


楽屋に戻ってきて忘れた帽子を取ろうとすると女優Cは、上に座られているもん
だからなかなか取れずに「どうゆうこと?」とイラついてて、明日から楽屋変えて
もらう!って叫ぶ女優Cに冷静に「どうぞご勝手に」と続ける女優Bの雰囲気が
すごく良かったなあ。


女優A/Bの居る近辺の空気がくさったようで淀んで、たまっていると言いながら
舞台の方へ。
したら「たまってる」にこだわる女優B(笑)
に「たまらないわ!」って返す女優Aの面白さ凄かったなあ。←何気にこのシーン
があとにちゃんと繋がってる。


自分たちが今まで女優としてどうだったのかを話しているともにゃんと晴香ちゃん
の会話がほんと良いね。マクベスの主演の座が回ってきた女優Aの話、本来決まって
いた主演女優がお腹の調子を悪くして女優Aにチャンスが回ってきたんだけど、
敵が体調を持ち直したのかと思いきや、夕方になると今度は私が猛烈な下痢って
さっきの「たまらないわ!」談議にリンクしてて面白かったです。


今まで演じてきたマクベスの台詞を覚えているとやり始める女優B、続けて演じる
女優A。女優Bは女優Aの演じる台詞の古さを指摘する感じで、それを感ずる女優A
は途中で「どうせ私は古いんだよっ!」っていじけちゃってシーツを自分にかぶせる
所とかめちゃくちゃかわいかったあ(^ω^*)ともにゃんいいなあああ


大きな役は生涯まわって来ず、長くプロンプター経験が豊富な女優A,B。


三好十郎 斬られの仙太に出たって語る女優Aが芝居シーンをやってみる所
がめっちゃ好きだったんですけどー!
ともにゃんノリに乗ってたよね。なんだか姉御肌を感じたよね。てか、
ガッツリ演じてるやつ自分が演じた役じゃないって女優Bが突っ込んで
発覚するところが面白すぎるー!
自分の役じゃないところばかり熱が入る女優A(笑)
「ねえ、いつ出てくんのあんた!」と女優Bが指摘(笑)
出てきたと思ったらがっつりアンサンブル感な台詞のない役。
自分で「この辺に居る人」とか言ってるのが楽しかったなあ。


演じるの止めてって女優Bが突っ込むと「いいえ、止めません。ただし、
翻訳が古いのは許して。」って堂々と言ってる女優Aのところも楽しいよね。


そして今度は女優Aが女優Bに「ニーナ」と振ると演じるスイッチが入る女優B。
てか、好きなところしか演じない女優Bには笑った!演じてる途中に突っ込まれて
途中で素に戻って女優Aに言って、また演じだす流れが面白いんだよね。


なんかさぁ、女優A、Bのお芝居観ていてともにゃんと晴香ちゃんが突っ込み
突っ込まれと芝居つづけてる感じがほんと観ていて心地よかったなあ。
息ピッタリな2人があまりにも自然でほんと素晴らしかったです!


女優Bが語る女優になるための覚悟のシーン、力がありその後に続ける
代わりに要求する「名声を」の所、なんだかすごく声が綺麗だったなあ。


女優Bが自身が亡くなった時のシーンを再現する部分、首を切ったあとに
飛び降りるシーン、すごくリアルで観ていて「うわっ!」と座っている
おしりが浮き上がりそうでした。


女優Bが死んだ原因は男、それを女優Aに最低の行為だと指摘される。
黙っていればベラベラと!と2人の対戦モードに迫力満点でした!
半端なかった!怒る晴香ちゃんがこんなにも怖いとは!


衝突するともにゃんと晴香ちゃんが観れるなんて嬉しすぎたなあ。
迫力に圧倒されつつ、お芝居を楽しめていて、ドブネズミ(A)VSトゲネズミ(B)
のくだりが楽しかったなあ。


一旦戦いが終戦してメイク台に戻るときに、女優Aの椅子を女優Bが遠ざける
と逆にめっちゃ近くまで接近する女優A。そして、ちょっと離れる女優B。
こんな動きひとつとっても2人のお芝居が楽しい。気づいたら、女優A、メイク台
のど真ん中を占拠してたよ(笑)←さすがともにゃ氏!


さっきのトゲネズミが気になる女優Aがそれが何かを聞くとイモ畑に居る
と語る女優Bに、ドブネズミと住んでいる環境は大差ないとか生活レベルは
上だと言われちゃった(笑)


道京莉羅さん演じる女優Dが大きな白い枕を抱えて楽屋にやってくる。


それに気づく女優A/Bは「誰?」ってなってる。接近して探りに行く女優B楽しいね。


女優Dはなんだか思い詰めている感じ。


女優Dは、「ママ、あたしの手紙読んでくれた?」と語り出す。
「あたしやっと健康になれたのよ。健康には睡眠が一番。良い枕は良い睡眠を
確実にする。もう大丈夫。私は健康そのもの。ママ安心して。」と。


これに女優Bが「ママなら安心する?」と女優Aに聞くと「無いね。」って
答える2人の感じっ!!!(^ω^)いいわぁ


そこから一人芝居を魅せる女優D。


(セットチェンジを始める女優A/B)


女優A,Bのメイク台が座っている席の目の前に移動して来たよ!!!



舞台『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』

女優B晴香ちゃんのメイク台はこんな感じ。




舞台『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』

女優Aともにゃんのメイク台はこんな感じ。んん?あれれ?





舞台『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』

ヘチマコロン!!!しかも、こっちに銘柄を見せてるー!


ともにゃんさすがすぎるよお。この前出演したばかりのクラレクで出てきた
ヘチマコロンを自分のメイク台に置くなんて見つけて嬉しすぎて笑みがこぼれ
ちゃいました(^ω^)


女優Aが舞台から楽屋に戻ってくる。
「全然プロンプ聞こえないじゃないの!」とお怒りモードで。


台詞の「ひとで」の苦手さに悩んでいましたね。


女優Cはその場にいるきいこas女優Dにびっくりして気付く。


女優Dを気遣うと、女優Dはプレゼントと自身が持っていた枕を女優Aに
渡そうとする。


「間に合ってる。」と遮り、あなたが戻ってきてくれて良かった。
またプロンプをやってと伝えると女優Dは自分が健康になったから
「返していただきたいんです!ニーナの役!」ってすごいこと言う
もんだから、女優A/Bがシンクロして振り向いてそっちの方を見ていた
のが面白かったです。


「きいこ何言ってるか分かってるの?病院に帰りなさい。あなたまだ
治ってないの、話にならない。」と遮る女優Aの迫力凄かったなあ。


こんときメイクしてた晴香ちゃん眉毛が繋がっちゃって両津になってるし、
ともにゃんは口紅が鼻の下にちょびひげみたいになってるし(笑)
すぐ目の前でやられるもんだからほんと楽しかった!


これから食事があるから帰るように女優Dへ言う女優C。

女優Dはチェーホフとお話が出来たとかすごい話を言いだして、
一日も早く体を治して舞台に戻るようにって言われたらしく
枕を女優Cに差し出す。


「いらないって言ってるでしょ!」と拒絶する女優Cは「枕とニーナの役を
交換しろって言うの?」と返しても怯まない女優Dもすごい。


投げ捨てられた枕を見に行く女優A/B。
その枕に女優Bが「汗くさっ!」女優Aが「執念がこもってる感じ。」と
連携がほんとスムーズで心地いいね。


女優Dは「せっかく病室を予約しておいたのに。」と女優Cに迫る。
「誰のために?私の為?」ってこんなこと言われたらほんと怖いよね。

女優という仕事は残酷で色々なものを犠牲にする。女優には蓄積が必要だと
語る。


「あなたが何と言おうとニーナの役は手放さないわ。」


「これ以上あたしを怒らせないで。恐いの!出てって。お願い帰って。


一人にして。やめてったら!」と女優Dをガラスの灰皿で殴ってしまう
女優C。


その場に倒れた女優Dはフラフラと立ち上がると楽屋から出て行こうとする。


「何処へ行くの?」と語る女優Cに「疲れには睡眠が一番です。」と力なく…。


女優Cの様子を伺う女優A/B。Cが帰り荒れる女優Cがシーツを投げるとなぜ
だか女優A/Bに当たる確率が高い(笑)←見えないはずなのにね。


女優Cが自分の女優象を力強く語るシーンすごい迫力だったあ!
女優とはいろんな蓄積が必要なのだ!!
いろんなものを犠牲にし、その戦いは果てしない!


女優Dが戻ってくると女優Aはその存在に気付かない。


女優A/Bに「こんばんは。」声をかける女優D。女優A/Bは「見えるの私たちが?」と。
さっきのアレで死んだんだと気付く2人。


女優Dは女優A/Bに質問をする中で、生前、楽屋に来たときに、2人の存在を
感じていたと語る。続けて、声なき声が聞こえていたとも。


2人への質問が続き、女優A/Bの自己紹介が私は最近こちらは古いって女優B
が紹介したの笑ったわー!はるるの「こちらは古いのよぉ~!」の言い方!(笑)


女優Aの「博物館になった気分」って言うのがさらに笑えた!いいねー!
したら「そういえばこちらよりずっと疲れているみたい。」とか女優Aを形容
する女優D後で痛い目見るよ(笑)←女優Dの勇気に客席が沸きました(笑)


そして、女優Aに枕を差し出す女優D、来たああ!嫌がる女優A。
その様子に笑う女優Bに「何よ!」的な感覚でちょっかいを出す女優A、
もうね、何気ないこのシーンにも2人の絆的なものをすごく感じたし
ほんと良かった。


来ることのない出番を待つ女優たち。


もう安らかな眠りなどない。


新参者の女優Dにそのうちにあんたもなれるよ、こうやって待つのがと。
待つのもそれなりに努力している。


過去をほじくりかえす。何しろ蓄積が多い。


私たちを参考に、一応段取りがあるんだからと。


「これから私にも長い夜が来るんですね。」


「時期になれるわよ。」


来たるべき日に供えて何かをやるべきだと考える女優D。


自分の意志を持ち色々と話しているのであろう女優Dは人に誤解
されやすいんだね。周りの人をすぐ怒らせるし。


女優Dに向け女優Aが「あたしの役を取り上げようって言うんだろ!」と語ると、
女優Aに向け女優Bが「あたしの役って、役なんて決まってないじゃないのよ!」と語る。


一人でやって行くのを決めた女優Dは3人姉妹の台詞を語り出す。
ちょっとさえぎる女優Aが「勝手にイリーナの役なんてとっちゃって。」と。


すると女優Bが「これからも夜は長いのね。」と語ると女優Aが「私たちには太陽が
降り注ぐ真昼は無いのよ。」と続ける。


「だったら、ちょっとばかり生活を変えてみるのも悪くないわね。」と3人姉妹の
配役が決まる(^ω^)


みんなで来たるべき日に供えて稽古をやるんですね!


時間はたっぷりあるんだから!


私たちの長い長い夜のために、終わりなき稽古のために、もうやってこない眠りのために。


最後の曲がかかるときに晴香ちゃんが「生きて行かなければ!生きて行かなければ!」
と力強く語る言葉がすごく胸に響いてきました!!


ともにゃんの語りは3人の長女感を醸してるなあと思いました。


リンゴをもぎ取り乾杯をする女優A/B/Dの3人。


ラストシーンは今まで観てきた『楽屋』とはかなり雰囲気が違い、語り
を楽しめて終わるところが素敵な情景でした。


『楽屋』は色々な対比が織りなす構成を感じながら観れる所がすごく
面白いですよね。
・舞台と楽屋
・主演とプロンプター
・台詞と女優の生の声
・生と死


ともにゃんとはるるの共演する舞台が観れて本当に幸せでした(^ω^*)



舞台『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』


終演後は、ともにゃんとはるるとお話もできたし良かったです。


1月24日(日) まで絶賛公演中です!!


時間があれば、また観たかった!!


ともにゃん、はるる残りの公演も頑張ってくださいね!



PS:僕は今、このブログを書き終えたら今日大阪に行く準備をはじめます(^ω^)


■内容
超至近距離の楽屋。目の前に楽屋。後ろにも、楽屋。見えないところにも、楽屋。
四人の女優で舞台裏の生々しい女優像を描ききる清水邦夫の傑作。


■日程
※ キャストの組み合わせが日によって異なります。


1月23日(土)
14時
<森岡、三輪、永咲、逢月>

19時30分
<土山、戸田、桑原、道京>


1月24日(日)
13時
<森岡、戸田、桑原、道京>

16時
<土山、三輪、永咲、逢月>


※受付は45分前、開場は30分前より


■会場
LIVESTAGE hodgepodge(ほっぢポッヂ)
東京都板橋区高島平8-15-10 
パレット高島平B2
最寄り駅:地下鉄都営三田線 高島平駅 東口


■チケット
前売券:4200円
当日券:4500円
学割券:3000円
高校割:1000円
(全席自由席)

※学割券は当日券のみ。要学生証。当日券無くなり次第終了。


■キャスト
<出演>
桑原みずき
戸田れい
逢月ひな
道京莉羅
土山茜
永咲友梨
森岡朋奈
三輪晴香


<演奏>
あいき堂


■スタッフ
作:清水邦夫
演出:加藤拓也


そんなこんなで。


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