【思いは一つ、頑張ろう熊本編 その3】
『あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ熊本どこさ 船場(せんば)さ
船場山には狸がおってさ それを漁師が鉄砲で撃ってさ
煮てさ 焼いてさ 食ってさ それを木の葉でちょいとかぶせ』
「青ブロ」をご覧の皆さまは殆んどの方が知ってるこの童謡、
通称名を「あんたがたどこさ」と言い、正式名称は「肥後てまり唄」と言います
(もし、この唄を聞いたことがない人がいたらご連絡を・・・)
「青ブロ」の熊本編に度々登場した「太平燕(たいぴいえん)」は、
この童謡に登場する熊本市船場町で産声を上げました
「太平燕」とは、中国で生まれ日本でアレンジされた中華料理ですが、
春雨スープに五目炒め・揚げ玉子を乗せた熊本のソールフードなんですよ~
と言うことで、今回は太平燕の発祥の店の一つと言われる「会楽園」にやって来ました
「太平燕」発祥の店は諸説あり、
熊本市内の「中華園」を発祥とするのが一般的だけど、当店は惜しまれつつ閉店したので、
「中華園」の他に発祥の店と言われる「会楽園」や「紅蘭亭」が人気を博しるんだよ~
と言うことで、早速店内に足を踏み入れると~
メニューを確認して~
まずは、「ノンアルビールで~」って、
いきなりビールの話題から入る展開は間違ってますか~
いやいや、僕は書き初めに『ビールビール
』と書くぐらいだから間違いじゃないよね~
本当なら、ノンアルより本物のビールの方が数倍いいけど、車で来てるから我慢我慢・・・
飲酒運転は絶対してはいけないよね~
そして、漸く待望の「太平燕」が登場しましたが~
当店の「太平燕」は、鶏ガラを4時間煮込み、濃厚ながら後味はさっぱりというのが特徴なのと、
「太平燕」ならではの具だくさんが食欲をそそられたよ~ん
そして、早速やや白濁のスープを飲むと~
『染みるわ~』
じっくり煮込んだ鶏ガラに野菜の旨味もプラスされ、深みのある味だったよ~
そして、ヘルシーな春雨をひと口食べると~
『これまた美味いわ~』
芋のデンプン粉で作られる春雨も絶品だったよ~
そして、具が寂しいなと思い、中を探すと~
『えへへ・・・』
やっぱり揚げ玉子がないと「太平燕」じゃないよね~
食べても当然美味しかったよ~
そして、「焼きご飯」もオーダーしたけど~
(息子君と僕とで別々に・・・)
これまたてんこ盛りに盛られた「焼きご飯」も具だくさんで~
『これも美味いわ~』
因みに、僕は「太平燕」も「焼きご飯」も両方とも食べたけど、
息子君は「太平燕」を完食したものの「焼きご飯」は半分残したので、今回も僕の勝ち
(何の競争してるのかって、ツッコまれそうですが・・・)
おまけに、息子君が残した「焼きご飯」もしっかり完食しちゃったよ~
『まだまだ若いもんには負けんよ~』
そして、話は再び童謡の世界に戻り~
当地には船場山はなく、船場川のみありますが、この川のたもとには~
こんな可愛いタヌキの親子がいて~
「頭をなでれば学運・霊運
お手てをなでれば交通安全
お腹をなでれば福運・安産
珍々なでれば珍運・子宝
金の玉をなでれば金運・玉運
尻尾をなでれば大願成就
心をなでれば愛情わくわく」
と書いてあったので、体中なでなでしちゃったよ~
でも、さらっと書いてあるけど、女性の方は全部触るのは無理だよね~
(って、平気な人は平気だと思うけど・・・)
また、ここには微妙な顏をしたタヌキがいて~
童謡の歌詞からタヌキがいるのは理解できるものの、
どうしてエビがいるかと言うと、「熊本てまり唄」にはもう一つ歌詞があり~
「船場川にはえびさがおってさ それを漁師が網さで捕ってさ 煮てさ 焼いてさ 食ってさ」
と唄われているので、エビが飾ってあるそうです
因みに、この歌詞はあまりメジャーではないので知ってる人の方が少ないと思うけど、
もし、知ってる人がいたら教えてね~
でも、この唄には裏の顔があることは、どのくらいの方がご存知でしょうか
実は「せんば」とは、熊本の「船場」でなく、埼玉県川越市の「仙波」ではないかという説
この説によると、この唄は熊本の方言が全く入っていないので、熊本で作られたのではなく、
幕末の戊辰戦争で、幕府軍の残党を追い政府軍(薩摩藩・長州藩・熊本藩)が川越に進軍し、
仙波山に駐屯していた時に、地元住民から出身地を尋ねられたのが由来とも言われています
また、徳川家康は狸と言われていること、仙波には徳川家康を祀る仙波東照宮があることから、
徳川幕府を揶揄しているのではないかとも言われてるんだよ~
因みに、埼玉県川越市と言えば、童謡「とうりゃんせ」の発祥の地
この唄にも由来があるので、興味ある方は是非「青ブロ」の過去記事をご覧くださいね~
それにしても、これだけ記事を書いてると色んな引き出しが増えてきたけど、
発祥グルメの記事がいつの間にか歴史記事になるのも「青ブロ」の醍醐味だよね~
熊本編はまだまだ続きますよ~
そして、話は急に現在に飛んで、根っからのミーハーな僕は、
「銀座シックス」は高級路線が全開なので、店内は煌びやかなうえに~
東京のど真中に沈む夕陽を堪能することもできました
でも、半年以上前の記事を書いてる「青ブロ」で、
果たしてこの日の記事はいつ正式記事になるんだろうね~
【「青ブロ」のバックナンバー:太平燕お薦めの店】
「熊本市:紅蘭亭」