【維新巡遊 鹿児島編 その4】
『晋どん、もうここらでよか』
「薩摩義士碑前」バス停から、後続の「まち巡りバス」に乗って、「城山展望台」にやって来ました
さすがに西郷さんだらけですね~
眼前には鹿児島のシンボルである桜島が雄大な姿を見せてくれました~
そして、眼下には鹿児島の街が広がっていましたよ~
ここ「城山展望台」は桜島や鹿児島市街地を一望できる定番の観光スポットなんですが
ここ城山は国内最後の内戦である「西南の役」の最後の激戦地なんです
「西南の役」とは、明治政府に対して薩摩藩士族が1877年(明治10年)に反乱を起こしたもので
2月15日に熊本城奪取を目指し出発したものの、「田原坂(たばるざか)の戦い」に敗れ
以後、九州南部で激戦を繰り広げながらも撤退を繰り返し
9月1日に最後に一花咲かせたいと鹿児島に帰郷し、ここ城山に本陣を構えました
しかし、政府軍は幾重にも城山を包囲し、徐々に西郷隆盛らは追いつめられていくのです
そして…
『顔出しパネル、見~つけた』
遂に西郷隆盛のパネルを発見したので、すぐに写真を撮りました~
その後、「城山展望台」を後にして、城山をドンドン下り~
(バスがタイミングよく来なかったので、根性出しました)
次のバス停留所「西郷洞窟前」に10分かけて、たどり着きました~
ここは西郷隆盛が最後の五日間を過ごした場所と言われていますが~
明治維新を成し遂げた英雄が、死を覚悟しながら
どんな思いでこの地に立て籠っていたのかと思うと、いたたまれない気持ちでいっぱいでした
そして、この横にあるお土産屋さんの横には~
凛々しい姿の西郷隆盛がいましたよ~
因みに「せごどん」とは、「男らしい男」とか「西郷隆盛」のことを指す言葉だそうです
言われてみれば、前編の城山の西郷隆盛像より凛々しい顔をしてますね
薄暗くヒンヤリする洞窟の中に入ると~
ここには可愛い西郷隆盛がいましたよ~
そして、ここに展示してあるのは「西南戦争始末記」の三十六景で~
最後の三枚を紹介すると、9月24日に政府軍の最後の総攻撃が始まり~
洞窟の中に立てこもっていた西郷隆盛たちは、一斉に岩崎口目指して下山しますが~
腰と太腿に銃弾を受けた西郷隆盛は、冒頭のセリフを述べ
別府晋介の介錯により、この世を去りました
そして、僕たちは西郷隆盛が立て籠もっていた洞窟を出発し
こことは、「西郷隆盛終焉の地」です
この場所で、西郷隆盛がこの世を去ったのかと思うと
何ともやるせない気持ちでいっぱいになりました~
息子くんと二人でそっと手を合わせ、英雄西郷隆盛の冥福をお祈りしました
「青ブロ」では、浦賀のペリー来航の地に始まり、幕末ゆかりの場所を紹介してきましたが
ここが僕の中での終着の地
今までの色んな思い出に浸りながら、次の場所へと向かいました
【「青ブロ」のバックナンバー】
近藤勇 終焉の地⇒「近藤勇終焉の地にて想いを馳せ」編
土方歳三終焉の地⇒「五稜郭~北の大地に散った土方歳三の夢~」編
坂本龍馬終焉の地⇒「露と消えた坂本龍馬の夢」編