【晩秋の日光編 その2】
人の一生は重荷を負いて遠き道をゆくが如し
いそぐべからず
不自由を常と思へば不足なし
心に望おこらば困窮したる時を思い出すべし
堪忍は無事長久の基
怒りは敵と思へ
勝つことばかり知りて負くる事を知らざれば害其身にいたる
おのれを責めて人をせむるな
及ばざるは過ぎたるよりまされり
東照大権現徳川家康公を祀る「日光東照宮」
『日光に小さな堂を建てて自分を神として祀ること』という父の遺言を
真面目に聞いた二代将軍秀忠が当初建立したのは質素な堂でしたが
三代将軍家光が敬愛する祖父の為に「寛永の大造替」で現在の豪華絢爛な社殿に建て替えられました
そんな「日光東照宮」にやって来ました
早速「五重の塔」が見えてきましたが~
風情溢れる光景ですね~
次に見えてきたのは「神厩舎」で
上にいるのは、日本一有名な猿「見ざる・言わざる・聞かざる」です
この猿くん達は猿の一生を描きながら人の生き方を伝える
8コマ漫画の2シーン目に登場するんですよね~
このシーンに描かれているのは
「子供の頃には、悪いことを見ない、言わない、聞かない方がいい」
ということみたいです
因みに、これ以降は人生や恋に悩みながら大人になり、
最後(8シーン目)には結婚して母親になる模様が描かれています
じゃ、猿くんじゃなくて、猿ちゃんですね、失礼しました
そしてメインイベントの「陽明門」
この門は、今さら語る必要もないでしょうが
一日中見ていても飽きない事から「日暮らし門」と呼ばれています
色々書き出せばキリがないので、「魔除けの逆柱」のみ紹介します
この柱に彫られているグリ紋(渦巻状の紋)は魔除けの意味があるらしいですが、右から2番目の柱のみが上下逆になってます
「完成から崩壊が始まる」ことから
わざと未完成にするために逆にしているそうですが、流石に奥が深いですね~
「拝殿」は工事中・・・、「日光山輪王寺」も工事中だったけど、あちこち工事だらけでしたが~
それなら少しは値引きしてくれても・・・
いけない、つい本音が
そして左甚五郎作の「眠り猫」
この猫は、気持ちよさそうに何と400年も眠っています
長っ
裏には雀の彫刻があり、猫が眠っているから雀と共栄共存できていて
平和な世が続くようにとの願いから、作られたらしいです
それなら「眠り猫」には、ず~っと眠っていてほしいですね・・・
そして、家康公の墓所に向かって、かなりキツい階段を上って~
上ること5分強、漸く家康公の神柩が納められている「宝塔」に到着
そして「宝塔」に向かい、そっと手を合わせて~
「平和な世が続きますように」と祈りました
そして、江戸の真北にある日光を不動の北極星に見立て
パワー溢れるこの地より徳川幕府の安泰と日本の平和を願い続けた家康公と、祖父の願いを具現化した家光公の思いに感動すら覚えました
次回はランチ編ですが、今、日光でランチと言えば当然あれですね~
因みに、冒頭の訓は家康公の遺訓(実は後世書かれたもの)です