こんにちは、宮本です。
木の城たいせつの塗装工事をご紹介いたします。
ぱっと見は特に傷みがあるわけではないのですが、早めのメンテナンスをしておこうとの施主様の意向で当店に塗装工事のご用命をいただきました。
施主様のご要望は今の色をあまり変えたくないのだけれど、もう少し明るく見えるように塗って欲しいとのこと。
それと、この玄関ドア。
くたびれてしまってどうにも気になる。新築の頃の艶々した状態に戻して欲しいとのご希望です。
前回の塗装工事でお願いしたら断られたそうです。
木製玄関ドアは失敗すると後戻りできないので断った気持ちもわからなくはないですね。
難しいので木目を無くして塗りつぶすように塗られてしまったというような悲痛な相談もいただきますので、自信がなくて断られたのはかえって良かったのかもしれません。
それで施主様がご自分でホームセンターでクリヤーラッカーを購入して塗ったそうですが、クリヤラッカーは塗料をはじいてしまうのでその後の塗装が難しくなります。
そしてこの階段袖と基礎回り。黒ずみを綺麗にして欲しいと相談をいただきました。
木の城たいせつは基礎高なのでこの部分が黒ずんでくると目立ちます。
玄関ドアの塗装リメイク。まずはクリヤラッカーを剥ぎ取ります。
リムーバという材料を使って溶かすように剥ぎ取る方法もありますが風除室内ということもあり、リムーバの気化した強い匂いがこもってしまうことや、木目を活かしたリメイク塗装をご希望なので素地を傷めたくないことからサンドペーパーで時間をかけて剥ぎ取ることにしました。
使用したサンドペーパーは#180ですが、サンドペーパー同士をこすって粗目を少しだけソフトにしました。
錠前を全て取り外します。
素地を傷めないように、そして木目を壊さないように、木目に忠実に忠実にとにかく忠実にペーパーがけしました。
絶対に急がない。これが綺麗にできれば仕上がりは絶対に綺麗になると何度も言い聞かせて丁寧に行います。
ペーパーがけが終わったら1回目のオイルステイン塗装。
獣毛の筋交い(すじかい)刷毛8号サイズと同じく8号サイズの目地刷毛、そしてやや固めのナイロン毛の8号筋交い刷毛を選びました。
15号サイズ筋交い刷毛を選ぶ職人さんが多いと思いますが。私なりの考えもあって今回は8号サイズで塗ります。
塗り進めていくと完成のイメージに近づいていく楽しさに夢中になってしまいます。
まずは1回目のオイルステインが終了。
おそらくこの状態を見て施主様は少し不安になったかもしれません。
施主様、ちょっと言葉少なかったですから。
そして2回目のオイルステイン完了。
施主様から「はぁぁ、これはすごいわ」と喜んでいただけました。
そして基礎回りの塗装。
下塗りにカチオンシーラー、上塗りに超撥水シリコンを塗ります。
一般的な基礎に塗る塗料として使われいるものではイマイチ持ちが悪く私は採用していません。
この方法で基礎を塗ると基礎回りが長期間に渡って綺麗で汚れや色褪せがおこりません。
完成です。
木の城たいせつばかりではなく、このように縦張り外壁を塗る場合、ちょっとした工夫が必要です。
基礎回りもすっきり綺麗になって塗装前より明るく見えるようにしました。
このブログ記事をアップするにあたり、施主様にご了承をいただくお願いをした時のお話ですが、「個人情報は必ず伏せますので」とお伝えしましたら、「伏せなきゃならんような個人情報なんてなんもないから大丈夫だよ」と言われました。
しかしまあなんと清々しいというか気持ちの良いお言葉なのでしょう。
常に誠実に、できる限りシンプルに生きているとこういう言葉がさらりと出るのですね。
人生の大先輩のお言葉に感動いたしました。
おわり
※このブログ記事は施主様のご厚意により掲載の許可をいただいております。
施主様には心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
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