雛屋立圃(ひなや・りゅうほ 1595-1669)。江戸期の俳人。実家が雛人形を扱う店だったことから雛屋を名乗ったとのこと。

「あしよ利毛目こそ先ゆけ花乃无と/あしよりも目こそ先ゆけ花のもと」

終わりから二文字目の変体がな「无」は「無」の略字。ここでは「も」と発音しますが、本来の音読みは「む」のようです。

立圃の作品、経歴についてはあまり詳しく知らないのですが、中回しに蝶をあしらった洒落た表具が気に入っています。