「松島五大堂ライトアップ」は昨日が最終日。ライトアップはもちろん、夜の松島海岸を見るのも、自分にとっては東北に住んで以来初めての体験でした。
海や山、紅葉や桜といった自然の風景は日中の天然の陽の下で見てこそ本来の趣きが分かろうというものだ、という正論に縛られた自分が一方にありましたが、実際に漆黒の松島湾内に色かたちを変えて浮かび上がる五大堂を見ているともう夢うつつな状態になり、こんなのは人工美に過ぎないという頑な常識は時間とともに消し飛んでしまいました。

スローテンポの音楽に乗って照明は赤、青、緑、白と目まぐるしく変幻し、冬の空気のなかでは時として小島が美しい氷の結晶に見える瞬間もありました。

海岸から程近い場所にある名刹、瑞巌寺も品のよい照明と和傘に彩られて印象的でした。こちらは音楽のない光のみの演出で、日中以上の厳かな雰囲気が漂っていました。