
数年ぶりに訪れた松島、そして円通院。夜間の拝観は初めてでした。仙台駅から仙石線で松島海岸駅まで行き、そこから徒歩5分ほどで円通院に着きます。
昔、何かの本に出てきた「うつし世はゆめ 夜の夢こそまこと」という江戸川乱歩の言葉を思い出していました。
日中のような現実世界はまぼろしかも知れず、夜に見る夢こそが真実の世界だという意味。普段はこんなことは考えない方ですが、あまりの美しい情景に浸っているうち、覚醒した目で見ているはずの白昼の世界の方ががぼんやりした夢であったかのような、何とも知れない不思議な心持ちになりました。
夜間拝観はこの日が最終日。燃えるような鮮やかな紅葉の下で、佐藤実治さんの美しいヴァイオリン演奏も聴くことができました。








