オリンピック関連のお話です | 藤枝NEW青葉庭球倶楽部

オリンピック関連のお話です

オリンピック、日本頑張ってますね。

 

 

自分は、オリンピックには出場していませんが、オリンピックで、

 

 

シングルスベスト8に入った、韓国人選手と対戦があります。

 

 

この韓国人選手は、当時世界ランキング5位の、アンリ、ルコント(フランス)を

 

 

破り、ベスト8に入りました。

 

 

ただ、ルコント選手の特徴は、好不調の波が激しい。理由はこちらをご覧下さい。

 

 

「ルコントは好不調時の差が大きい選手で、好調な時は世界ランク1位の

 

 

選手にも勝てるが、不調な時は世界ランク200位以下の選手に

 

 

負けてしまうと言われた。実際、スーパーショットでエースを奪う反面、

 

 

簡単に決められそうなボールをミスショットすることも見受けられた。

 

 

本人も「オレは全てのショットでエースしか狙っていない」と発言した事もある。」

 

 

こういうプレースタイルが自分が格上の場合、試合前にプレッシャーが掛ります。

 

 

「もし今日全てのショットが入ってきたらどうしよう・・・」

 

 

こんな感じで、自分が格上の場合は、神経を使いますが、自分が格下の場合は

 

 

「今日は不調の日かもしれない!勝てるチャンスがある日かも?」

 

 

そんな感じの気持ちになります。

 

 

なので、ルコントに勝ったからと言って、鵜吞みには出来ないんですが、

 

 

ルコント以外にも、2人に勝って、ベスト8なので、実力は確かでした。

 

 

自分の初対戦は、大学3年生の時の、世界ランキングを取る大会です。

 

 

自分は、まだ世界ランキングを持っておらず、予選のWCを頂いての出場でした。

 

 

予選2試合は勝ち上がり、組み合わせ抽選。

 

 

1回戦、韓国のスーパースターでオリンピックベスト8に入り、

 

 

国から、徴兵制度を免除させた選手。

 

 

1回戦勝たないと、世界ランキングを取るのは非常に難しい状況で、

 

 

自分の中では「広島まで来て、予選2試合勝ち上がり、この相手か・・・」

 

 

そんな感じでした。

 

 

試合当日、朝一に試合が組まれ、自分は、アップ後、高菜弁当を買ってきて、

 

 

飲まなきゃやってられん!と半分やけくそで、ビール500mを2本飲んで試合に

 

 

挑みました。

 

 

気持ちがお酒で大きくなっていたのか?

 

 

いつもより攻めのテニスで、6-4、4-3リードしてました。

 

 

この時の自分の感情の変化を今でもはっきり覚えていますが

 

 

「もしかしたら勝てる!?」

 

 

これが入って来てしまい、この後は、1ゲームも取れず、逆転負け。

 

 

大学選抜チームの監督も試合を観ていましたが、自分が無気力試合をする

 

 

事があるのは有名だったので、監督も知ってはいました。

 

 

でもこの時は、結果、6-4、4-6、0-6でファイナルセットは

 

 

1ゲームも取れませんでしたが、試合を投げた訳では無かったのは、

 

 

観ていて感じられた様子で、試合後はご苦労さんという感じで怒られ

 

 

なかったです。

 

 

結局その後、順当に勝ち上がり優勝してました。

 

 

これが1度目の対戦。

 

 

2度目の対戦は、大学4年生の時。

 

 

一貴コーチも今回出場していた、毎日テニス選手権。

 

 

当時は、全日本選手権が、9月半ばに行われていました。

 

 

毎日テニス選手権、通称、毎トーは、全日本選手権の1週前に

 

 

行われていて、全日本選手権の前哨戦という位置づけでした。

 

 

そして、昔は、日本ランキング1位の松岡修造さん以外は、

 

 

海外を回っている選手達も、一時帰国し、毎トーで調整して、

 

 

全日本選手権に入りましたので、日本ランキング2位以下の選手達は、

 

 

ほぼ出場してきました。

 

 

今年の一貴コーチが出場した毎トーは、全日本選手権が、

 

 

現在10月後半に行われるため、前哨戦では無くなり、出場者を見ても、

 

 

30位以内の選手達は全く出場していなかったので、昔は全日本選手権を

 

 

万全な状態で選手が迎えようとしていたため、相当な高い大会でした。

 

 

この時の準決勝で、2度目の対戦がありました。

 

 

一度対戦して、

 

 

「ファーストサービスは威力があるが、セカンドサービスとの差が大きく、

 

 

セカンドサービスを積極的に攻める!」

 

 

「相手がプレッシャーを感じている様子が見受けられると、

 

 

バックハンドストロークは、スライスでしか返球して来ない!ここを

 

 

逃さず攻める!」

 

 

この2点が弱点なのは分かっていたので、この試合も、守りには入らず、

 

 

攻めて行く気持ちで、特に、セカンドサービスを、回り込みフォアーハンドで、

 

 

相手バックに攻めて行き、ネットを取る。

 

 

これを軸に試合を組み立てました。

 

 

それと、劣勢に相手がなると、毎回の様に、ジャッジに対して、

 

 

クレームを付けて来る。これも一度の対戦で分かっていたので、

 

 

こちらもクレームに対して、全く引かずに、そして気持ちがキレない様に、

 

 

冷静に試合を進めました。

 

 

結果また負けました。

 

 

ファーストセットを落とし、セカンドセットを取り、ファイナルセット、

 

 

5-5で相手のサービス。

 

 

果敢にリターンから攻めて行き、でも相手も一歩も譲らず、

 

 

このゲームが物凄く長いゲームになり、周囲の男女共に、

 

 

選手達も沢山観戦に来ていました。

 

 

何度かあったゲームポイントは、センターへのフラットサービスで

 

 

切り抜けられた場面が多かったです。

 

 

この試合前に、相手が

 

 

「メインスタジアムではなく、3番コートで試合を組んで欲しい!」

 

 

と主催者に長々前日に要求していました。

 

 

何故かと言うと、3番コートは球足が速いので、相手のストロークは、

 

 

フラット系の速いボールかスライスが軸の組み立てなので、

 

 

球足の速いコートを要求していました。

 

 

それと、ネット付近が、水を流れる様になっていて、ネットに

 

 

向かい傾いていました。なので少しセンターが他のコートより数センチ低い。

 

 

ネットの高さは正確でも、確実にネットが低い。フラットサービスが

 

 

軸だったので、少しでもネットが低いのを相手が好み、

 

 

執拗に3番コートを要求していました。

 

 

結局、主催者側が折れて、準決勝なのに、3番コートでの試合で、

 

 

ここぞという時に、センターに低い軌道のサービスを打たれました。

 

 

プレッシャーが掛る場面でも、サービスを正確にコースに打てるのは、

 

 

実力の差でした。

 

 

結局ブレーク出来ず、その後のサービスを落とし、負けました。

 

 

競り合いで負けるのは、大抵、実力が無い選手です。

 

 

自分も、こういう試合は、相手が格下なら、確実に勝っているはずですが、

 

 

負けるという事は、ゲーム差以上の差があったという事です。

 

 

これがオリンピックの大舞台で、ベスト8に入る実力なんでしょうね。

 

 

これが自分の、オリンピック選手との対戦のお話です。