汚れた守護天使/リザ・コディ | クロヤギ頭の読まず買い

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ちまちまと進まない読書をしつつ、本を買うのは止められない。

こんなに買っていつ読むん?と自分に一人ツッコミを入れつつ日々を暮らす不良主婦の読書(購入)記録ブログ

汚れた守護天使 (ハヤカワ・ミステリ文庫)/リザ コディ

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3/11に卒業式を迎えた娘の高校進学が決まり、今日は入学説明会に行ってきました。

本来はこの春そんな門出を迎えるはずだった若者たちが関東や東北で亡くなったり、進学の目処も立たず過ごしているのかと思うと心から喜べない部分もありますが、日々大切に生きてもらいたいものです。

毎日帰って家事を追えると放心状態になっている日が多く、記事にしないままの本を溜め過ぎてしまったので、短めに。


生活のため二匹の犬と自動車置き場の警備をしながら、その片隅のヴァンで寝起きする悪役プロレスラー、エヴァ。

現金収入のために時に胡散臭い臨時仕事もこなし、必要な車は路上から失敬する、自分なりのポリシーを持って生きるタフな彼女だが、子どもの頃に行き別れた姉への想いと、プロレスラーとしての矜持は彼女の心の中の聖域。

女性目線でクールなヒロインの中でもユニークさは群を抜く。

続編もあるようですが脇役で登場する女性私立探偵アンナ・リーを主人公にしたシリーズも気になります。

若い頃は男も女もないと粋がっていたようなところもあった私ですが、最近はやっぱり女性の活躍する本に傾倒しつつあります。

こういう自分から見て非日常の世界も楽しいですが、アン・タイラーのような日常の中のサスペンスやドラマにも心惹かれ。


住む場所や食べ物といった生活必需品が徐々に揃って、被災された方々にも好きな本が読める平穏な日が一日も早く訪れますように。