昨日の続きです。
就寝準備。
隊のキャンプではないので場所取りじゃんけんもなく、皆好きな場所を取れました。
私は暑がりですので、入口を頂戴致しました。
熊も居ない土地ですので、入り口でも一応安全です。
雨で冷えるかと思い厚着をしてシュラフに入りましたが、すぐに脱ぎましたよ。
暑くてシャツ一枚に裸足で充分でありました。
シュラフの下には石が当たったり雨がしみ込んできたり、冷えたりを防ぐ為にマットを敷くのですが、私の昔のマットは実家の倉庫に眠っており、それを持って来て頂きまして開きましたらば。
実家近辺に棲まう鼬に齧られておりました。
この一部だけではなく、あちらこちら齧られておりましたよ。
此方も年期の入ったものですので、厚みももう御座いません。
この機会に買い替えようと思います。
朝はキャンプ場の子供たちが七時より大騒ぎでしたので、ゆっくり八時起床予定でありましたが、全員目が覚めておりました。
三人それぞれのペースでゆるりと朝の支度を始めます。
食卓へ参りますと、末弟が良い香りの紅茶を飲んでおりました。
ブレンディ様のマスカットティーとのことで、私も一杯淹れて頂きました。
目覚めに優しく爽やかな香りで、とても良いものを飲ませて頂きました。
まだ少し降ったりやんだりをしておりましたが、朝食準備をしている間にきらきらとした見事な陽が射して参りました。
見えておりますのは炊事場です。
末弟がホットサンドを焼いて下さいました。
コンロは父の備品、ホットサンドメーカーは末弟のものです。
父の道具はボーイスカウトの備品から古くなったものを譲り受けることが殆どですので、どれも年期の入ったもので。
末弟は拘りを持つ方ですので、自分の気に入ったものを高価でも購入しているようです。
ここで写っておりますテーブルも凹みや歪みが御座います、父の備品。
後程出て参りますがこの横にあるテーブルは末弟のもので、差が一目瞭然だったり致します。
そういった性質差が眼に見えるように表れているのを見て、こっそり笑ってしまいます。
末弟はいつのキャンプも早起きで、朝食準備もすらすらとして下さいます。
逆に、上弟は大変なお寝坊さんで、誰が起こしに参りましてもなかなかに起きません。
彼が班長の折には、彼以外の班員は全員起きて朝食準備が終わった頃に班長が起きて参りましてね。
それを咎められますと班員が「我ら班員は班長が居なくても出来るように班長に育てられておりますので！」とブラックに言える、そういった愛され方をしている上弟です。
そのような話をしている間に焼けましたよ。
父は大変長いベテランキャンパーですが、こういった洒落た食事には疎い方で、ホテルシェフ末弟に新しいお料理を出される度に眼を丸くしてから、にこにこと美味しそうに食べます。
齢七十も越える父が、私たち兄弟といつまでもキャンプに来て下さることを嬉しく思います。
秋の朝は、温かいものが美味しいですね。
続きます。
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