アニーズ・ぱんつぁー、サイン本 |  青行燈

 青行燈

  本業絵描き。副業でモデルと役者をしております。
  数学の家庭教師とハウスキーパーのお仕事は休日に。
  21歳大学生の息子と二人暮し。
  必要なものは自分で作ってしまう方。
  日本酒、食器、手拭い、妖怪、恐竜、昆虫、お花好き。
  

漫画家のかたやままことさんから、サイン本を頂けるというお話が御座いましたが、急にお忙しくなってしまわれたということで、いつでもお待ちしておりますとお伝え致しました。 

アシスタントさんやお体のご都合の間を縫って、描いて下さいましたお作です。

 

なんと本番絵の勢いで、大変丁寧に絵まで入れて下さいました。

しかも内表紙の右側です。 

もうどちらが表紙かわからないクオリティですよ。 

この縦ロールの女性は女性下着メーカー『トライアングル・アニー』の社長です。 

部下達との信頼関係が厚く、大変クールで台詞も鋭い恰好良い女性です。 

 

『トライアングル・アニー』は不況の煽りを受け、赤字続き。

そんな社長の元へある男性を連れて来る社員。
かたやまさんらしい軽快なノリの主人公三角圭(みすみけい)が繰り出す下着に関する鮮やかなアイディアは、男性視点からの女性下着の魅力を存分に引き出すもの。

ストーリーは男性向けサクセスストーリーですが、下着デザインは男性向けというより女性が高評価出来るようなデザインです。
また、高級な下着の登場シーンでは安易にレースや生地の金額呈示で高級感を読者に与えるのではなく、きちんと絵でそのクオリティーを伝えたところも流石の手腕。
努力の人である日本人下着モデルの女の子に勇気を与える回では、日本人女性の体型と白人モデル体型の差を描き、コマが揃ったときの社長の経営力、鋭い台詞など女性にも見所沢山です。

余談ですが、パンツァーとはpanzer。

ドイツ語で鎧や装甲という意味ですが、一次大戦後からは転じて戦車の意味として使用されております。

戦車や戦闘機がお好きなかたやまさんらしいネーミングですよね。

日本人ならパンツという印象も持ち、会社自体が戦車となって戦えるという意味合いも含まれる、なかなかに練られた良い題です。

男性けの作品ですが、下着デザインがとてもドレッシィで、女性にもお勧めしたい漫画です。