J1リーグ2017
第22節ホーム横浜戦
東京 1-0 神戸
大久保(択)、スマン
石川、とうとうこのときが来てしまったね。胸に重くのし掛かる。
ただ今は彼が如何に素晴らしい選手であるかを書き連ねるべきときではない。彼は現役選手で、短時間でも勝負の局面でプレーすべく懸命に調整を続けてくれている。讃えるなら、その後。
ともなれば我々がすべきは明確。選手は選手として、応援者は応援者として、そのためのステージを創る。何かが掛かる試合で石川を待ちたいじゃないか。
まず我々は何よりスタジアムへ駆け付けることができる。拍手もできれば、声で選手を鼓舞することもできる。苦しいときに跳ね、視覚的に選手を奮い立たせることだってできる。突っ立ってても念は伝わらない。どんなにもっともらしい理屈を捏ねたところで、それが現実。選手にやれって自分がやらない話はない。労せず何となくその場で盛り上がっても、それでは後ろめたい。
アタクシは文字通りキュンキュンな石川を再び観たい。本人はイメージに身体が付いてこないのかも知れないけど、それでも観たいから。ステージ創り、やりましょう。
カントクの件は、正直決断すべきだったと思う。ただ、それなりに歴史を重ねてきたクラブとして結果待った無しの段階にきていることを思えば、次の人選はクラブの将来に関わると言っても過言でなく、後任の目処なく見切り発車というわけにもいかない。
それに、今に至って篠田監督が上手くいかないなりに次のビジョンを明確に示し、それが少なくともこれまでの停滞感を解消できている以上、直ちに解任という状況では無くなってきた。
また実際、ビジョン実現のためウタカでなくスタート前田、必要となれば太田や東も外すなど、自身の意向とおりマネジメントできているようなので、暫く様子を見るのもアリだと思う。
ただこの後は上位陣との連戦となるので甘くはないと思う。ひとつ明確なビジョンがあっても、相手は対策を立ててくる。実際、直近の神戸はマンツーマン・ディフェンスを敷いてきて、東京の前半はドン詰まった。それを乗り越えられるか。
3バックを初めて観たときは、事前の想像よりはずっと上手くやれているな、との印象。
とにかくインサイドハーフの役回りが難しいと思っていたけど、マッシモさん当時からのノウハウか、髙萩の横のスペースをアコーディオンの様に伸び縮みしながら埋めつつ、ウイングバックを押し上げられてる。橋下やインスに至っては、それでいてゴール前まで顔を出せるのだから立派だと思う。
個人的に思うのは、前に重心を置くなら仕掛け切ることが大事なので、ウイングバックはサイドバックの選手でなく攻撃に自信のある選手を配置した方が良いとは思う。浦和で言うところの、関根や宇賀神の様に。
ただそれでも室屋は攻守にプレーエリアの広さが色となっているし、未だ位置取りや初動がサイドバックな太田もゴールライン際までえぐる動きを見せ始めているし、東京の選手層に沿った形を模索するのもアリかも知れない。
それとどうにも気になるのが彼らウイングバックの裏のスペース。相手から狙われているのは東京もわかっていて、3バック+逆サイドのウイングバックがボールサイドへスライドすることで4バックを形成して対応しているのだけど、かなり高い確率でクロスを上げられてしまっている。中で弾き返せているうちは良いけど、上位陣は崩しも狡猾だから心配。
神戸戦。
ウタカ、中島、そして米本ベンチからして、夏の連戦後半勝負かと思って停滞の前半を観ていたけど、試合後の篠田監督のコメントからして素でやられていたみたいね。
相手のマンツーマン・ディフェンスは確かに気になったけど、あそこまでドン詰まったのは意図的なのかと思ってたよ。ん〜、やはり今後の上位陣との連戦は苦労しそうだね。大久保嘉人、試合後の不満顔もわかるけど、拗ねていても仕方がない。チーム一丸で乗り越えていかないと先は無いよ。
リーグ戦初スタメン、大久保タクオ。決定機も防いで会心の完封勝利。本当におめでとう。ゴメン、ホントは生J3で観ていて「厳しいな。」との印象を受けてたんだ、正直な話ね。それもあって申し訳ない気持ちと同時に、嬉しいよ。