東京 2-1 鹿島
苦手鹿島に快勝!?
来週の仙台戦は行けないので、ひとりホーム最終戦。
鹿島にはリーグ戦で7年間13試合勝てていないというのだから、浦和同様天敵には違いない。
どちらも芯が通った強豪。こちらが好調で対戦を迎えようが、ちょいと勢いのある新顔を擁して期待感満点で挑もうが、先制くらいはさせてくれても、あれよあれよと言う間に同点、逆転。大抵、遠藤あたりにやられて、失意のドン底へ叩き落とされてしまう。
そこいくとこの日は、そこかしこで鹿島の上手をいく。
コンパクトな陣形からスッと相手ボール保持者へ寄って絡め取り、ショートカウンターが冴える。賛否両論、オフェンス特性な5人を配した中盤は、小粋な足技で鹿島ディフェンスをチンチンに振り回すのだから痛快だ。そりゃ出るわね、セクシー・トーキョー。
しかしこの日妙に大人しい鹿島もさすが、少なくとも2点目は許さない。終盤まで1点差なら、彼らにも勝ち点の芽が残る。たった1点でも獲れば同点勝ち点1だし、相手が東京なら、この対戦の伝統的にバタバタと逆転もあり得る。
東京は一見セクシーで面白いのかも知れないが、崩しに酔って最後が雑、チャンスがチャンスに終わる大味な展開は好きではない。
結局終盤まで1点差が続き、不安が付きまとう。たぶん、皆そう。
待望の追加点は終盤84分、CK崩れから前田。
…からのアディショナル・タイム91分に鹿島に1点返され、再び顔が曇る。
その後何とか2-1のまま試合を終わらせられたものの、何か意図的に終わらせたというより、選手個々の踏ん張りと少しの幸運で事無きを得た印象が拭えない。この「10回やったら7回は逆転されそう。」な危うさは何だろうか。
チームもしくは篠田監督としての意図が見えていたなら、それが多少上手く運ばずとも納得感は出るのだけど。
今回は何となく上手くいったとの印象で、セクシーに酔い切れない自分がいる。局面を切り取れば、勿論面白かったには違いないが…。
ふうむ。