メニュー改定後のカナレット | FC東京・応援者のブログ

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リストランテ・ディ・カナレット

実質ホントにコース料理のみなのね
花咲くキャストとのコミュニケーション

ネタの鮮度としては古いのですが、2015年11月にメニュー改定されたカナレットの話。今年に入ってから利用する機会がありました。


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「メニューをご自身で選んで組み立てられるコースをご用意しました。」


前菜やパスタ等々、それぞれ用意された3~4品から選択する。

よくあるコース構成であり、当初は単なるメニュー改定のリリースと理解したのですが、実際に訪れてみると予感していた別の答えであるとわかりました。


「アラカルト提供を終了し、コース料理のみを提供します。」


そういう意味だったのですね。


アラカルトとしては、デザートが数品、またワインに合わせる形でチーズやハムの盛り合わせをオーダ出来ますが、逆に言うとそれだけです。パスタ等々をオーダすることは出来ません。


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如何に大勢のゲストを効率良く収容するか。


選択式コースとすることで、店全体としては品数を絞れもすれば滞在時間も計算出来ますし、効果は大きいに違いないのですが、思い切った路線変更です。


1日の収容ゲスト数を最大化出来る一方、実際に訪れたゲストのユーザ・エクスペリエンスは若干ながらも低下する。評価の難しいところです。


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そしてもう1点気付いた変化です。


キャストさんがゲストと積極的にコミュニケーションを図る姿が目に付きました。


当方のテーブルだけでたまたまという話ではなく、そこかしこのテーブルで、しかもキャストさん発信で色々な会話が花咲いていました。料理の説明から始まることもあれば、テーブルに置かれたダッフィーやジェラトーニのコスチュームをきっかけに始まることもあります。


もちろん背景には店舗側の指導があるとは思いますが、今回の効率化・生産性向上により創出された余稼働をゲストとのコミュニケーションに遣うとの発想。これはポジティブな変化です。


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実質完全コース化。オンライン予約で入店、機械的に料理が運ばれ、支払いを済ませて店を後にする。


「何か流れる様に店を出されちゃったな。」


システマティックな運営に、店の出口で振り返ったときにそんな寂しい印象を感じなくはないですが、キャストさんとのコミュニケーションという体験価値でもって、かろうじて夢の国としての面目躍如といったところでしょうか。


夢を売る場所の需要過多な現状に難しさを感じる今日この頃。