言葉に落とすと途端に陳腐になるけど、ホント夢みたいだよ。
だって我らが東京が世界へ出て行くんだから。
長友のブレイク・スルーで少しだけ世界を感じたけど、
とは言え、まだJリーグも制覇していなかったし
正直言って世界なんて全くイメージできなかった。
でも手っ取り早く!?
天皇杯制覇で切符を手に入れちゃうんだからね。(失敬!)
スルガを獲って世界一じゃないけど、全くもってトーキョーらしい (笑)
今となってはクチにするのも何だか野暮だけど
辛酸を嘗めた西京極の当時からは考えられないじゃない?
2011バージョンの東京、最高だよ。
当日。
アタマん中はずっと「世界だ、世界だ。」って国立へ。
さっさと試合をやっちまおう。
どう考えたって京都に負けるわけ無いんだから。
だからサッサとACLのチケットをくれ、と。
スタンドに着いたら人がワラワラ。
この雑多な感じがいいよね。
カオス。
しずかちゃんは舞ってるし、凧は上がるし、ゆってぃは滑るし。
それにしてもアタクシの頭はあまりに世界を考え過ぎてたらしい。
1億円も賞金が貰えることにチャントで初めて気付いた。
カネは大事よ?
この辺忘れずフィーチャーする、東京のバカバカしさがよいです。
で、試合なんですけどね。
立ち上がりからカウンターの応酬というか、
忙しなくバタバタとやり合ってしまい、
それが意図的でないのは見て取れたから
ちと今年のトーキョーらしくなかったわね。
勿論チャンスは多いに越したことはないけど、
同時にミスも多くて
そこから招くピンチにも多く見舞われているのだから
あまり好ましくはない。
緊張しているのかな?
少し硬いかな?
なんて不安に思いながら見ていたら京都の先制ゴール。
徳永と今野が被ってしまったのだから、
あれを不運と見るかミスと見るか。
いずれにしても早いうちに意図的に
展開を落ち着かせていたなら生まれなかったゴールだろう。
「どうなっちゃうかと思った。」とは試合後の今野。
本来ならばダメージの大きい決勝舞台での失点。
これが僅か2分後の同点弾で帳消しとなったのだから
多分に運に恵まれたことは否定できまい。
ゴール後の今野が
「落ち着け。」とジェスチャーしてたくらいだからね。
とにかく前半30分までの忙しない展開は
アタクシの最も嫌うところで、かなり不安だった。
しかし結果オーライというか、
一方でこの同点弾が
逆にチームに落ち着きをもたらしたようだ。
少しずつ攻め急ぎの様相が解消されていく。
逆に一本調子で裏に素早い京都。
彼らの1歩下がって2歩進む。
前を向く選手をシンプルに使って裏へ裏へ。
しかし今の彼らはこのやり方しか知らない。
前半を終える頃には東京の選手達は
彼らのリズムにスッカリ慣れてしまったのが見て取れた。
43分、44分、45分の対応なんて手馴れたもんでしょ。
成長著しい京都だけど、もう少し緩急を混ぜることを覚えないとね。
来季のJ2で主役になれる可能性十分だけど、
今のやり方が通じるのは
一戦必勝、フルパワーでいくカップ戦だからこそ。
リーグ戦は長いのよ。(エラそう?)
後半の東京は後ろにブロックを作ってカウンター。
前から取りにはいかないが、
しかしブロックに侵入してきた際の寄せは実に素早い。
2点をリードしてますから。
無理する必要はない。
高橋の出足素早いチェックは皆の知るところだけど、
同じことを梶山もやってみせる。
逆に高橋の身体の使い方といい、
このふたりは相互に刺激しながら成長している。。。
目が細くなるよ。。。
で、話を戻す。
ブロックからカウンターの東京。
この流れからルーカスの2点目が生まれる。
右に左に開いて縦パスを引き出す、身体を張ってキープする、
危険を察知したら必死の形相で戻る。
この日のルーカスは”いつもとおり”最高。
アタクシの中では既にこの人はレジェンド。
でも今日はクロスの椋原を褒めたいわけよ。
とかく外野の声が色々聞こえてくるけどね、
守備は安定していて計算が立つし、
不得手な攻撃だってあのアシストよ?
ダイレクトで相手の裏へ流すピンポイントクロス。
蹴る瞬間、本人ゼッタイ緊張してたって。
よくやったよ。
その後は京都も攻め立てたけど、
あんなもんは攻めさせてるだけというか、
ちっとも怖くなかった。
(あ、セザーくん、キミもう少しルーカスを見て勉強するように。
必要なときはしっかり追っ掛けなさいって。)
そして迎える歓喜の瞬間。
4-2、天皇杯優勝!
ホイッスルでピッチに駆け寄るベンチメンバー。
あれ見て、ホントいいチームになったと思ったよ。
その瞬間、彼らは何を想っただろうか。
成し遂げた喜び?
それとも世界への冒険?
ナビスコ優勝とはまた違うその歓喜の姿は、、、
やはりそういうことなのだろうね。
彼らに元旦国立という夢を見せてもらって、
今度は『世界』という新しい夢を見ることが出来る。
本当にありがとう。
最高だよ。
まあ、例年ACL参加クラブは
期間中のリーグ戦の勝ち点は伸び悩むから
現実苦しいシーズンを過ごすことになるとは思うけど、
それも全ては真の強豪クラブとなる過程での経験。
選手・スタッフ、応援者達も今はゆっくり休んで、
また新しいシーズンを迎えましょう。
お疲れ様でした!