たぶん同じ印象を持つ人は多いと思うのだけど、
劣悪なピッチ・コンディションの中でも
いつもとおりのやり方を通して失敗した、
もう少し柔軟に考えてやれば良かったのにね、みたいな。
選手達もひとりひとりは考えていたと思うのよね。
「ちと、いつもとおりは難しいかも。」と。
でもそれを声に出して、
強引にチーム全体の舵を一方へ倒そうという人がいないような。
「いつもとおりを貫いてみる、それがどんな状況でも→将来に繋がる」
・・・という盲目的で支配的な考え方が頭にある中で
「今日という日はそうじゃないだろ。」と否定する、
そう判断して、更に声にしてみるには勇気がいる。
それが正しい判断かなんて、誰もわからないのだから。
で、そのままなんとなくプレーを続けて、なんとなく負けてしまったような。
後ろから寄せられて、誰も声をかけずにかっさらわれる様子からして
あながち間違っていないと思うんだよな。
もちろん闘志は持ってくれていたと思うよ。
それは意地の1点として表現されていたし。
でも勇気を出して自分が判断する、考えを声にする、判断の責任は自分が持つ、
という社会人になると誰しも悩みがちなテーマを当てはめたときには
実は他チーム以上に闘えてはいないというのが、ここ数年の東京だと思ってる。
言うは易しで、自分が同じ境遇だったら自信ないんだけど。。。
まあ、この日はピッチコンディションが悪かったで片付くと思うのだけど、
極近い将来、次に到来が予想されるテーマは
『このコンセプトが上でも本当に通用するのか』。
ひとりひとりがひきつけて、フェイクして剥がして回し倒す。
今の東京はひとりが持つ時間とタッチ数がとても多いし、
縦に入れてくることもない。
たぶん相手DFはちっとも怖くない。
(でも個の力量差はあるから何とか点は獲れている。)
守っては、攻守の切替の早さは誇れると思うのだけど
2バック気味で守り切れてしまう。
「シーズンを通してやりきったあかつきには大化けする。」
・・・かも知れないし、そうでないかも知れない。
でも恐らくは、かなりモディファイしないと難しいと思う。
トップをルーカスに変えただけでグラつく
危うい土台の上で成り立っている戦い方であることを忘れてはいけない。
(周囲を活かして活かされるタイプのルーカスも
真ん中にデンッ!ではさぞかしツライであろう。。。)
今のチームを作ったのが監督でないとしたら、
修正を判断するのは選手達ということになる。
そして栃木戦で判断して、それを表現出来る選手は出てこなかった。
もうふた皮くらい剥ける必要がある。
期限はあと3ヶ月。
果たして。。。