練習試合に合わせて到着。
目の前ではこれに出場しない主力組がハーフコート・マッチ。
「ケンタ、そこ仕掛けられんだろ!戻すな!」と監督のゲキ。
そう、右には椋原が。
そして本来そこに入るべき人の姿は米本の位置に。
なるほど、今野や松下を宛がって穴を開けるより
安定感抜群の椋原を入れてスライドした方が手堅い。
監督の椋原への信頼の高さが伺える。
(↓背を向け中央に羽生、左に徳永)
さて、練習試合は奥のピッチとのこと、移動すると湘南がアップ中。
あちらもサブ組主体か、阿部やジャーンの姿は見当たらない。
しかし同じサブ組も、トーキョーは何と豪華なことか。
塩田・梶山・石川・赤嶺がここに居るのだから選手層は厚い。
そして大竹はベンチ・スタートで、ソータンがボランチ。
さて取材のMX三田さんも見守る中、試合開始。
結果から言うと前半は湘南ペースの0-1。
気持ち引き気味な湘南のブロックを崩せず、赤嶺にボールが渡ることは稀だった。
逆に平出の入った右サイドを何度か崩され、先制される。
トーキョーは石川が少々オマケ気味のPKを獲得。
自らボールを掴んで話さないリカルジーニョが蹴るもGKに弾かれる。
見学者一同、苦笑。
そんな前半。
(↓PKを蹴るリカルジーニョ)
因みに梶山・石川・赤嶺の出番は前半だけ。
梶山はかなり動けていて驚いたけど、試合勘はもうひとつか。
彼独特の身体の使い方・当て方が出来ておらず、ピッチの王様とまではいかず。
まあ、ムリはしなかったということでしょう。
でも3月中には帰ってきてくれそうな印象。
逆に石川は開幕からベンチ入りしてくれるのではないか。
この日も攻撃の中心であり、やはり周囲と格の違いを感じさせた。
ゲーム展開もあってペナに入っていく姿が少なかったのは残念。
さて、後半。
前述の主力3名が抜けて、ユース組などが入る。
その他特筆事項はCBを平出・キムとし、高橋を1列押し上げたこと。
後半は東京ペースだったけど、ボランチ高橋の存在が大きかったと思う。
ボールを持てるし、何よりあの高い位置で
何度となく相手ボールをカットしてカウンターに繋げ続けたプレーがリズムを与えた。
高橋の位置で攻守が切り替わった瞬間、リカ・重松・大竹・阿部巧が連動して仕掛ける。
重松→リカが落として→高橋ミドルショットはバーに当たるも、この日一番キレイな流れだった。
高橋のボランチ、アリかも知れない。
(↓一列上がった高橋)
得点についてはリカルジーニョのゴールで、トータル1-1の引き分け。
ペースを握る中で重松から渡ったボールを、フリーで豪快に蹴り込んだ。
ここでFW2人の印象を。
あくまで個人的な考えなので、ご容赦を。
リカルジーニョは時間がかかると思う。
やはり事前の映像のとおり、DFの裏を突いたり、前を向いてドリブルを仕掛けるのは得意。
そういうシーンに当たれば強さを見せる。
しかしこの日の湘南のようにブロックが引き気味で、プレッシャーのキツイ状況では存在感を失う。
ポストプレーに至っては、
昇格チームのサブ組DF相手に、90分を通して1度としてボールを納められなかった。
FWは相手を背にしてボールを受けるシーンがどうしても多くなるだけに、
それが得意・不得意に関わらず、ある程度はこなしてくれないとツライ。
逆に重松は身体の使い方が巧く、ボールを納めつつ、
自らの得意なプレーである前への強さを何度か見せてくれた。
前への強さだけならリカに多少劣るかも知れないが、トータルバランスは重松がいい。
ナビスコなど早い段階で出場機会を得る日が来るかも知れない。
そんな印象。
(↓リカルジーニョと重松)
そんなわけで、後半は観ていて面白かった。
高橋のバー直撃シュートあたりから盛り上がって、
練習試合なのに珍しく太鼓叩いてチャント歌ったりもしたしね。
リカはコールに対して手を合わせて拝んで応えてましたよ。
さ、明日の非公開マッチを経て開幕まで1週間。
いよいよ’10年トーキョーが始まりますな。
ではホーム・スタジアムで!