令和8年2月14日
おじさんには関係ないバレンタインデー。
何年ぶりかでの茅ヶ崎烏帽子岩でのメジナ釣り。
深棚狙いで5Bと3Bのウキ仕掛けを用意。
プラス
カワハギ・ブダイ狙いの作戦計画も準備。
ヤオコーさんで牡蛎と中国産アサリを購入。
牡蛎とアサリは塩締めにした。
前回、塩締め牡蛎でブダイをゲットした教訓がある。
寒い3時30分起床。
5時半茅ヶ崎港駐車場に到着。
土曜日とあって30人くらいの釣りバカが集合。
今回は、通いなれた本島に渡ることにした。
本島には、6人。
みんな西向きのワンドに陣取った。
僕は、常連さんにワンドの陸向きのポイントをとられたので
その横に陣取った。
この日は、風なし、波なしの凪(なぎ)。
不穏な空気感を釣り人は、感じていた。
迷ったが、3B仕掛けでオキアミ餌3ヒロで投入。
ウキが流れて行かない。
仕掛けを回収するとオキアミが残ってくる。
エサ取りのベラもいない。
潮が流れていないのだ。
時刻は、9時。
第2波攻撃開始。
塩締め牡蛎のぶっこみ仕掛けを投入。
塩締めアサリを投入。
餌が残ってくる。
完全に凪倒れだ。
そして、またしても悲しいお知らせが届く。
船長に11時早上がりをお伝え忘れてしまったのだ。
さらに悪いことは、重なる。
携帯がいつものポケットに入ってない。
携帯を家に忘れてきてしまった。
ということは、船宿にも電話できない。
最終2時30分までやることになってしまった。
時刻は12時。
ワンドを諦め陣地変換を決定。
通称「くじら通し」の沖向きに変換。
ここでは、何年か前に黒鯛を釣った人を見たことがある。
そして、たつみ釣具店のホームページでは石鯛がふかせ釣りで釣れたとあった。
淡い期待のもと3B棚3ヒロ、オキアミ餌で波のよれていそうなところに投入。
回収するとオキアミ餌がなくなっている。
だが、ウキに変化はない。
1時半。
ウキがすーっと沈んだ。
合わせてみると軽い引き。
上がってきたのは、スズメダイ。
エサ取りの大ベテランさんだ。
餌がなくなっていたのはこの方のせいだったことがわかった。
こませも底をついた。
最後の1投。
帰りのことを考えてぽけーとしていたその時。
ウキがいっきに消し込んだ。
反射的に竿を合わせた。
なんだ!
いったい!
竿先が海面に突き刺さった。
もの凄い引き力だ。
竿をおこすのが精いっぱいだ。
強引にリールを巻こうとするが巻けない。
前腕屈筋群が細胞レベルで悲鳴を上げ始めた。
が、この時
相手が一瞬気を抜いた。
この隙を逃さず、一気に巻く。
が、相手も負けずに磯のはえねに入り込もうとする。
あっ!やばい!
入られてしまった。
このままでは糸がはえねに当たって切れてしまう。
絶体絶命。
「ヨウイチ!思い出すのだ。あの壮絶で厳しかった特別な訓練を。」
その声は、お父さん。
「違う。わしはお前のお父さんではない。」
教官!
「さようじゃ。今一度、ソルジャーの魂を呼び起こすのじゃ。」
わかりました。教官。アムロ行きま~す。
9回裏 フルカウント 打った球は、ライトのポールぎりぎりに入った。
どっちだ。
ホームランかファールボールか?
竿を強引に引っ張り上げこらえていると海面近くにヤツがゆらゆらと見えた。
えっ!
茶色!
シマシマでも黒でもグレーでもない。
数年前ヒラメが上がったことがあった。
しかし、ひらたくはない。
「あなたは、だーれ?」
「トトロ、トトロね。」
「トトロ。ト・・・ト・・・ロ・・・むにゃむにゃ」
駄目じゃ寝ては!。
立ち上がるんだジョー!ジョー!
ついに
海面にその姿が現れた。
ヤツの名は、さんのじ(ニザダイ)
はじめての「さんのじ」さん。
40cmはあろうかというサイズであった。
「さんのじ」さんは食用として好まれていないとの認識のもと
健闘を称え大海原にお帰りいただいた。
You go home
この日
本島・大平撃沈であった。
帰りの船中
一人右前腕屈筋群を労わるヨウイチの姿を知る人はいない。

