欧州の難民問題は根が深い | 脱 初心者トレーダー

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昨日から開催されているEU首脳会談で、主に南欧地域からの移民問題についてEU域内での対応策が議論されました。通信社からの速報では各国首脳が合意に達したと報道されています。

 

ここからは、個人的な見解です。
まず、EUサミット開催の成果として何らかの結論を出さなければなりません。しかも、互いに譲歩せずもの別れに終わってしまったという結論ではもちろんダメです。
 
(出典:毎日新聞
 
多くの難民は地中海を渡るか、トルコ経由でブルガリアやギリシャからEU域内に入国しようとします。地中海に面している国と言えば、イタリア、ギリシャ、ポルトガル、スペイン、あるべニア、クロアチア、フランスなどがあげられますが、難民の多くはドイツへの亡命を希望しています。ざっと70万人以上がドイツへの亡命を希望しているようだとの予測もあります。
 
ドイツの言い分は「難民を受け入れた国は自国で責任を取らなければならない」です。しかし、ドイツには直接上陸できません。まず、南欧地域に上陸してドイツへの亡命を希望し、上陸した国で待機させられるという事態になります。本当は、直接ドイツに逃れることができるなら、そうしたいけれど物理的に無理があるので南欧を経由するしかないということです。
 
このような複雑な事情を抱えたままで、EUサミットという短期間で全ての国がまとまるはずがないと思っています。PIIGSをはじめとした欧州債務危機が起こった際も、何かあるごとにユーロ圏では何度も合意されては振り出しに戻るということを繰り返し行われてきました。この移民難民問題も、同じように合意されては振り出しに戻る事態が繰り返される可能性のほうが高いと思っています。
 
移民問題で合意の報をうけユーロに買い戻しが入っていますが、この合意材料だけでは長続きしないと思います。
 
 
ECBの金融政策スタンスはハト派的であることを忘れてはダメです。チャートでも、1.150にちょっと強めのサポートがありリバウンドしやすい水準だったことも上昇に勢いがついた要因かもしれません。25日移動平均がレジスタンスとなり、上値を抑えているのも確認できるでしょう。ユーロドルのショート目線は不変。
 

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