別物では――。これが正直な感想である。30年前に松田優作主演で映画化されて、長渕剛でドラマ化もされた「家族ゲーム」のことだ。今クールでフジテレビが桜井翔主演の連ドラとして放送しているが、期待外れという指摘が多い。
物語は狂気じみた家庭教師、落ちこぼれの中学生とその家族を描いている。映画版は監督が故・森田芳光、共演は伊丹十三や由紀さおりら、桜井のドラマは板尾創路、鈴木保奈美ら。とにかく強烈だったのが松田の演技だ。教え子を叩くシーンは当時も話題になり、突拍子もないのに絵空事ではなく、現実そのもののような錯覚をする迫力だった。その記憶がある人には桜井のドラマは拍子抜け。コラムニストの桧山珠美氏がこういう。
「桜井は普段はキャスターもやっている優等生です。今回のドラマのために必死に役を作りこんで努力している感がありあり。確かに頑張っているけど、狂気じみた松田の演技を知っている人には見ていてつらい。森田監督が亡くなって、やっても怒られないから企画したってことかなとも思いました。どうせなら優作の長男の龍平がやればよかった。彼は父親譲りのところがあり、常軌を逸した役柄をやらせたらハマると思う」
視聴率は平均12%台でそこそこ。キャスティング次第でもっと注目の作品になる可能性もあったってことか。

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