2019年7月読書 | あんずの⁑S★L Life⁑

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学校司書の仕事の記録と日常ブログです。
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7月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:3794
ナイス数:354

おなやみ相談部おなやみ相談部感想
おなやみ相談部って何?読んだら、環境部ってことだった。お掃除をしたり、ごみ拾いをしたり、人の役に立ちたいっていう理由で、環境改善に励むという部活動。そんなのめんどくさい!って思われがちなのに。部長になってやってみないか?誘われて実際にやってみる八枝はいい感じがした。集まる仲間も。次々に変わった悩みを持ちかけてくる同級生ら。中学生生活の見本として、小学生に読ませてみたい。
読了日:07月01日 著者:みうら かれん,十々夜
ねずみのモナと最高のおくりもの (ハートウッドホテル)ねずみのモナと最高のおくりもの (ハートウッドホテル)感想
ハートウッドホテル2作目。1作目より楽しめたと思う。シリーズなので続くのたろうね。キツイーノ公爵が実は、というのがあってよかった。奇をてらった作品よりも、こういう純真な作品の方が子どもたちのためにもいいのではないか?と思われる。安心して提供できる。
読了日:07月01日 著者:ケイリー・ジョージ
たいせつな人へたいせつな人へ感想
作者モーパーゴの叔父フランシス・カマルツの生涯を描いた作品。戦争に反対していたフランシスが弟の死をきっかけに、自ら志願して戦いの場へ。厳しい訓練を受け、ナチスドイツへの抵抗運動で戦うレジスタンスを支援する任務。危険と隣り合わせの生活だったろう。たんたんと事実だけを述べる文章に、作者モーパーゴの叔父への思いがほの見える。きっと大切な存在だったのだろうと思う。巻末に写真が載っているが、フランシスも弟のピーターもかなりの美丈夫。夫婦仲良く写っている写真もあり、かつて生きていた人々に思いを馳せつつ読むのがいい。
読了日:07月02日 著者:マイケル・モーパーゴ
お昼の放送の時間です (ポプラ物語館)お昼の放送の時間です (ポプラ物語館)感想
放送委員会で、お昼の放送をペアを組んですることになった子の話。5年生かと思ったら、あれ?4年?と思ったけれど。
最初はうまくいかないが、だんだん互いのいいところがわかってくるところがよかった。小学生にとって身近なところがいい。すぐに読める。オススメ。購入検討したい。
読了日:07月06日 著者:乗松 葉子
願いがかなうふしぎな日記願いがかなうふしぎな日記感想
夏休みにオススメの本。小学5年生の子が主人公。願いがかなう、っていうから何でもあり、の話かと思ったが。
亡くなったおばあちゃんからもらったノートに願いごとを書いたら…!?
読了日:07月07日 著者:本田 有明
それぞれの名前 (文学の扉)それぞれの名前 (文学の扉)感想
名前をテーマにした連作。小学5年生らしい小さな悩みが微笑ましい。とても面白く読んだ。自分の下の名前。気になるよね。かわいい恋愛話も載っていて、女子にもオススメしやすそう。
読了日:07月14日 著者:春間 美幸
あららのはたけあららのはたけ感想
面白かった。家族で横浜から山口へ引っ越したえりと、元の学校の友だちエミとの手紙のやりとりだけど。畑を通じていろんなことを学んでるえり、クラスでいじめにあい、不登校をつづけているけんちゃんの心を取り戻そうと頑張ってるエミ、どちらもいい。遠い山口と横浜との距離が手紙を交わすことで一瞬で通じてしまう感じ。いいね。私も山口へ引っ越した時のことを思い出した。えりのお母さんの気持ちわかるわ。虫ぎらい。
読了日:07月14日 著者:村中 李衣
さよ 十二歳の刺客 (くもんの児童文学)さよ 十二歳の刺客 (くもんの児童文学)感想
西日本読書感想画指定図書中学生向け。私は歴史には疎い方で、史実に忠実な歴史小説などにはとんと手が出ないが、この話は歴史の「もし……?」的な物語を描いていて面白かった。平家の血筋の娘が男に扮して、父の敵討ちをするというストーリーはよくあるのかもしれないが、流鏑馬で矢を射るシーンから、さよはかっこよく、本当の男子よりも魅力的に思えた。作者の森川さんの描く女子はみなそうだが…。文章は読みやすく、歴史が苦手な子でもするすると読める。中学生向けだけど、歴史好きな小学生高学年男子に受けるかな?等々考えている。
読了日:07月14日 著者:槙 えびし,森川 成美
本屋さんのルビねこ本屋さんのルビねこ感想
本と猫が好きな人へ。こういう雰囲気の本は、ストーリーを味わうというよりも、風景を眺めているかのようだ。埃から生まれた猫、ルビねこが本を枕に眠り込んでいる、そんな風景。
読了日:07月19日 著者:野中 柊
ルビとしっぽの秘密 (本屋さんのルビねこ)ルビとしっぽの秘密 (本屋さんのルビねこ)感想
ルビねこシリーズ第2弾。とりたてて何も起こらないような話だけど、心がホッとする。魚屋さんとのやりとりもいい。さらに猫がたくさん出てきて。イラストも素敵。ねこ好きな方におすすめする。
読了日:07月19日 著者:野中 柊
月白青船山(つきしろあおふねやま)月白青船山(つきしろあおふねやま)感想
鎌倉の歴史と伝説。夏休み、オーストラリア旅行の計画が潰れて大叔父さんのお屋敷に預けられることになった二人の兄弟、と聞いて古き良きファンタジー作品を連想した人はきっと他にもいたでしょう。大人はきっとこの話にハマることだろうけど、今の子どもたちが読みこなすにはこの文章量、古風な言い回し、地味めな装丁と、なかなか難しいものがあるかと。この物語の魅力を前にあえて言います。手にとってもらうには大人の手を介さないことには。絵になる場面もあり、感想画の課題にもオススメです。ぜひ勧めてあげて。その前に一読を。
読了日:07月21日 著者:朽木 祥
地獄のお囃子地獄のお囃子感想
第2弾、これは怖い。前にも増して、怖くて残酷。してはならない教訓と、破ったために報いを受ける子どもらと……。やみくもに怖がらせ、脅すのもどうかとも思うけれど。ほぼ暗黒の話のなかに、唯一ほっこりと心温まる話がある。「飛びこみ」…産みの苦しみに死にかけている母親と生まれてくる赤ん坊の命を救うため、淵に飛び込む少年の話。闇のなかの光に希望を持てるような、そんな話。廣嶋さんらしい本シリーズだが、あまりに衝撃的すぎる内容に子どもたちに渡していいものかどうか?悩むところ。
読了日:07月22日 著者:廣嶋 玲子
おばけ道、ただいま工事中!? (おはなしガーデン)おばけ道、ただいま工事中!? (おはなしガーデン)感想
おばけ道というので、某マンガ作品を思い出した。1週間限定で自分の部屋のベッドの上に、おばけが通る道ができちゃった!あの世とこの世を結ぶ道、なんて怖い話かと思いきや、いい話だった。中学年からだそうだが、2年生くらいから読めそうだ。
読んでから、今年度の感想文課題図書の『魔女ののろいアメ』の著者だと気づいた。これも購入候補に。
読了日:07月23日 著者:草野 あきこ
繕い屋の娘カヤ繕い屋の娘カヤ感想
繕い屋の娘カヤが、神社の狛犬ミスマルと一緒に神様に会いに冒険の世界に飛び込むストーリー。カヤの父親は戦争に駆り出され、母親は父の死をきっかけに?カヤ1人を残して家を出ていってしまったという。カヤはそれ以来、たった1人で繕い物の仕事を貰いながら、いろんな工夫をして生きてきた。そんなカヤの心優しさが光る作品だった。ファンタジーとしては、雰囲気はたっぷりあって、作者自身の手になる挿し絵も素晴らしい。ストーリーもうまくできている。この上、何か?と言ったら何があるのだろう。コデックス装という装丁はとてもよかった。
読了日:07月28日 著者:曄田 依子
七夕の月 (ポプラ物語館)七夕の月 (ポプラ物語館)感想
仙台七夕まつりを題材にした物語で、七夕飾りを長年作り続けていたおばあちゃんと、そのひ孫の話。とても興味深い内容だった。戦後の七夕まつりの復活と、震災のあった年にも七夕まつりが開催されたことなど、その関わりについて想いをはせても心がしんみりする思いだった。おばあちゃんの、まぼろしの七夕かざりを見つけてほしいという思いも胸に迫る感じがする。そうなのだが、肝心のおばあちゃんのまぼろしの七夕かざりというのが、ちょっと腑に落ちないところが…唐突すぎないか?違和感があった。エピソードはいいがもう少し書いてほしかった。
読了日:07月28日 著者:佐々木 ひとみ
二ノ丸くんが調査中 (偕成社ノベルフリーク)二ノ丸くんが調査中 (偕成社ノベルフリーク)感想
都市伝説を調査中、ということらしい。二ノ丸くんのキャラがよい。今日太という少年に気にいられて嫌がっているが 、まんざらでもないような。楽しく読めた。
YAレーベルかもしれないが、これは小学生にもうけるだろう。購入したい。
読了日:07月29日 著者:石川 宏千花
二ノ丸くんが調査中 黒目だけの子ども (偕成社ノベルフリーク)二ノ丸くんが調査中 黒目だけの子ども (偕成社ノベルフリーク)感想
二ノ丸くんシリーズ?第2段!都市伝説の怖い部分が際立っている。黒目だけの子どもの話もだが、プラネタリウムの話がとても怖かった!どうなったのか?わからないで終わるのが。そんな怖いことも、今日太くんにかかってはすっかり明るくなってしまう。救われているのかも?続きがあれば、また読んでみたい。
読了日:07月29日 著者:石川 宏千花
あたしだけのスマイル・リップ 5月8日春山ましろ (くもんの児童文学)あたしだけのスマイル・リップ 5月8日春山ましろ (くもんの児童文学)感想
入れるかどうかの検証。最初はマンガみたいな読み物かと思っていたが、読んでみると実によかった。一冊目は、春山ましろちゃんのお話。これから5年生という、春にふさわしい始まりの話。春夏秋冬四季という続き物、表紙を並べると楽しいパーティーの絵に。
春の遠足事件、この時のことが次へと続いていきます。
読了日:07月29日 著者:井上 林子
わたしの空色プール 8月10日夏木アンナ (くもんの児童文学)わたしの空色プール 8月10日夏木アンナ (くもんの児童文学)感想
2冊目は、夏木アンナちゃんのお話。自己チュー女だったけどそれにはワケが、という話です。毎日、塾漬けだったけれど、最後に夏休みらしい夏休み過ごせてよかったね。空色のプールかなりいいです。
読了日:07月30日 著者:井上 林子
おれのバトル・デイズ 10月7日伊地知一秋 (くもんの児童文学)おれのバトル・デイズ 10月7日伊地知一秋 (くもんの児童文学)感想
3冊目は伊地知一秋くんのお話。乱暴者で問題児の彼にもワケがあったっていう…。ちょっと泣けました。お母さんのお弁当嬉しいものですよね。母として、私も反省しました。
読了日:07月30日 著者:井上 林子
ぼくらのスマイル・リップ 12月25日冬馬晶 (くもんの児童文学)ぼくらのスマイル・リップ 12月25日冬馬晶 (くもんの児童文学)感想
4冊目は、冬馬晶くんのお話。この話もジーンときました。おじいちゃんと晶くんと、そして映子ちゃんとの暮らし。普通とはちょっと違うかもしれないけど、それも家族ですよね。おじいちゃんのシチュー、美味しそう。映子ちゃんの性格も面白い。面白いだけじゃなくて、真っ当でした。勉強も大事だけど、生きるためのスキル身に付けるのはそれ以上に大切です。
読了日:07月30日 著者:井上 林子
ぼくたちのみらい 3月31日四季和也 (くもんの児童文学)ぼくたちのみらい 3月31日四季和也 (くもんの児童文学)感想
最終巻は、四季和也くんのお話。一年間のまとめ的な?ゆっくり成長してきた和也くんが、春のおさんぽの間に出会った友だちと未来の話をする。5年生の終わり、そして6年生の始まりの春。どんな未来が待ち受けていても頑張って!と声をかけたくなりました。軽い読み物かと思ったけれど、なかなか深いところまで触れていてよいシリーズだと思うので、購入決定です。
読了日:07月30日 著者:井上 林子
カドカワ学芸児童名作  へんてこりんでステキなあいつカドカワ学芸児童名作  へんてこりんでステキなあいつ感想
ちょっと個性の強い子どもというのは、時々いるものだけど。那須さんの文章は温かみがあってホッとする。つよしとずっと友だちでいたいと思う健太郎もいい。
読了日:07月31日 著者:那須 正幹

読書メーター

7月の読書は、まあまあ持ち直してきた感じ。
趣味の本と、お試し読書した本と、いろいろあったが、みな楽しく読めた。
この中のどれかは、勤務校にも購入したい。
子どもたちが手にとってくれる様子を想像すると、また楽しさが増してくる。
自分も単純に面白がっていた。子どもの本は面白い!



『11歳のバースデー』の本を並べてみた!
表紙が繋がっているでしょ。
裏表紙には、それぞれのバースデーケーキの一切れが載ってました。