トップウエディングフォトグラファー®の安澤剛直です。
今日で東日本大震災が起きてから4年経ちます。
あの地震のあと、広告関係者の仲間達とボランティアチームを結成し、何度も被災地へ向かいました。
震災後、初めて訪れたときあまりの被害の大きさに驚き、その時、感じた衝撃は写真では伝わらないと無力さを感じた。。。。
また、震災直後は住処の確保の為、片付けや修繕作業で人手が足らずお手伝いしたときに、広告の美術チームはプロの大工並みに修繕してるのを見て、人のために役立つ仕事っていいなぁ~って。
その時からフォトグラファーってこんな時、人を喜ばせるために何ができるんだろう。。。。。
悩めば悩むほど存在意義に迷いました。
震災後、初めての夏僕らは歌津中学校で夏祭りのお手伝いをしました。
最初は、炊き出しをする予定でしたが、炊き出しの日に合わせて中学生達が全国から浴衣を集めて夏祭りをしたいとことで、教室をひと部屋お借りしてスタジオを作り浴衣姿の中学生達を撮影し、プリントしてプレゼントするといのを行いました。。。
まだまだ、存在意義に迷ってたときでした。
親や肉親を亡くし仮設で生活してる中、笑顔で写真が撮れるのか?
僕が写真を撮ることで地元の写真屋さんの仕事を奪ってしまうことに繋がらないだろうか?
不安ばかりでした。。。。
始まると予想に反してとても好評ではありました。。しかし、まだ迷いは変わらずまよったままで
したが、その夏祭りでの浴衣の撮影で被災地を写真で元気にしたい!
その夏、もう一度南三陸へ行こう!撮影が終わってその足で一人で車を走らせました。
その時、一心不乱に撮影したのが、のちに写真展をした《希望の空》でした。
![希望の空](https://stat.ameba.jp/user_images/20150311/09/anzphoto/cd/ec/j/t02200330_0667100013241453417.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150311/09/anzphoto/c9/43/j/t02200147_0800053313241459346.jpg?caw=800)
被災地の復興は中々進まない中、人々も疲れが出てきて、自殺者の話をよく聞く時期でした。どん
なに辛い時でも、いや辛い時ことうつむかず上を向いて生きて欲しい!
上を向くとこんなに素晴らしい空が広がってるよ。上を向いてみたいって思うような写真を撮りました。。。
そして、迷いを吹っ切ってくれたのが翌年の2月でした。別のボランティアチームを仕切ってた元
ホストの井上敬一ちゃんから、地震で結婚式が挙げれなくなったカップルの写真を撮ってあげて欲
しいと頼まれ行った時に、敬一ちゃんの仲良くしてた漁師の鉄ちゃんのうちへ遊びに行った時に、
なんと夏祭りで撮影しプレゼントした写真が飾ってあったのです。
鉄ちゃんが。。
津波で全てを無くし、孫の写真はこの写真だけなんだ。この孫の笑顔の写真は宝なんだよって。。。。
この鉄ちゃんの一言で救われた
すべての迷いが無くなったんだ。。。この時に
そして、翌日のフォトウエディングへ。
前日までどう撮るか、ロケーションどうするかも悩んでました。
あえて今を乗り越えて幸せになるってテーマで、まだ、復興すら始まってない街を背景に写真を撮
りました。雪のちらつく中寒さを吹っ飛ばすくらい最高の笑顔でした
地元の通りすがりの人達も車を停めて降りてきて祝福してくれました
この時から写真の持つ力、撮影技術以上に新郎新婦の想いを形にすることの大切を学びました
何度も被災地へ行くたびに、逆に勇気もらい新しい気づきをもらいました
有難うございます
あれから四年、仮設に住んでる方も多いとききました、1日も早い復興を心からお祈り申し上げます
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