チアノーゼ | ハートライフ病院で ハートフルなお産

チアノーゼ

チアノーゼとは血液に酸素が足りないときに起こる

皮膚色の変化です。

通常、ピンクや赤などの血色のいい赤ちゃんの皮膚が、

青白い、青黒いなどの血色の悪い色に見えることを、

チアノーゼといいます。

出る場所は様々です。

口の周りや口唇、顔や全身、手足などの末梢だけ、など、

問題のないものから、治療を要する疾患のサインであったり

することもあります。


手足の場合は血行不良や低温などによる、

末梢循環障害で、一時的なものなので環境因子を改善すれば

症状も改善することが殆どです。


試しに、皆さんが正座しているときの足の指の色を見てください。


紫色でしょう?


でも足を直せばすぐに元の色になりますよね。





しかし、口唇や顔面、体幹などの中心性のチアノーゼは、

病的な意味が含まれている場合があるので、

注意が必要です。


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上の写真は口唇チアノーゼですが、

泣いたときや、授乳の時、眠っているときなどに頻発するようなら

受診をしましょう。




顔面や体幹、全身のチアノーゼの場合は、

すぐ受診しましょう。





チアノーゼで考えられる疾患は、

心疾患、呼吸器疾患、肺血症等、様々な疾患が考えられます。

事故では異物誤飲、溺水、窒息など、

気道を塞いで呼吸を邪魔するような様々な原因が考えられます。




とりあえず、お子さんにチアノーゼを見つけたら、

以下のことを確認してください。

呼吸をしているか、意識があるか

気道内に異物はないか

何をしているときにチアノーゼが起こったか




全身チアノーゼの場合や、

意識が無い、グッタリしている、

呼吸をしていない場合や異物がある場合は急を要します。


取れそうなら異物を取り除き、

呼吸をしてない場合は刺激(足の裏を指ではじいてデコピン)をして、

まずは泣かせてみてください。

可哀想ですが痛み刺激で泣けばまずは一安心です、

痛み刺激でも意識や呼吸が回復しないなら

本当にグッタリしている可能性があります。



泣いたり、呼吸を再開したりなどの反応がなく、

チアノーゼが改善しないばあい、直ちに人工呼吸、

心拍も確認して心拍も停止している様なら、

人工呼吸と心臓マッサージをすぐ開始してください(CPR)

同時に人を集め、救急車の要請やCPRの手伝いをしてもらいます。



同じチアノーゼでも急を要するものと、

そうじゃないものがありますが、

いずれにせよ中心性のチアノーゼは病的な意味が含まれている

ことがあるので受診して相談しましょう。


日ごろから赤ちゃんの顔色を良く見て観察することが、

早期発見に繋がります。




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