ゲームにおいて「選択肢」は珍しいものでもなんでもなく、日常茶飯事の様に発生します。
選択によって分岐するもの。
どちらを選ぼうと同じ結果になるもの。
片方を選ぶまで延々と先に進めないもの。
王様「勇者よ、わが国を救うため魔王討伐の旅に出てはくれないか?」
⇒はい
いいえ
「いいえ」を選ぶと、いやいやそこをなんとか……と永久ループするやつですね。
ここで、ループの展開を見たいがために「いいえ」を選ぶ人はどれだけいるでしょうか。
僕にはそれができません。
ゲームの展開上そんな事はありえないのですが、
「そうか、ならば仕方ない……」なんて受け入れられちゃったらどうしようと、考えてしまいます。
仮にそうなったところでどうにもならないのですが、
断ることで、王様や周囲の兵士たちに白い目で見られたらどうしようと、考えてしまいます。
まぁこれはすごく極端な例ではあるんですが。
キャラクターメイキングするタイプのものや、主人公が一切会話しないドラクエタイプはもちろん、
FFやテイルズの様なキャラクターがきっちり設定されたRPGであっても、
ゲームを遊ぶときはその主人公たちに強く感情移入してしまうせいです。
その世界に入り込んでしまうが故に、突飛な選択肢を選ぼうという気が一切なくなってしまうんです。
相手がよっぽど胡散臭いヤツなら別ですが!
モンスターハンター3Gの村クエ、ナバルデウスとの戦いの時。
ハンター(自分)が必ず討伐してくれると信じて、避難勧告の出た村に残ってくれた人たちや、
村そのものの存亡がかかっている中で負ける訳にはいきません。
装備が弱い為に制限時間が刻一刻と近づき、回復アイテムも尽きて死が目前に迫る。
そこを「ここで諦めたらみんなに合わせる顔が無い……!」とふんばり、
ギリギリでなんとかクリアできた時には思わず涙が出ました。
クエストをリタイアして、装備を整えなおしてからもう一度やり直すなんて選択肢は浮かびもしませんでした。
ダンガンロンパのスピンオフ作品「絶対絶望少女」の終盤では、
選択を間違えたら自分が死ぬ、選択を間違えたら街の人たちが死ぬ、
という脅しをかけられた上での選択肢、選択肢の連続。
ナイアガラの脇汗をかきながら、1つの選択肢に10~20分かけてゆっくりと進行。
最後の選択肢では、大げさではなく一時間以上悩んでいました。
「本当にそっちでいいの? 間違ってたらみんな死んじゃうんだよ? もっと考えろ、考えろ!」と自問自答のループ。
そこまで悩んだ末に選んだ結果は、なんと間違っていてゲームオーバー。
その日は絶望のあまりそのままコンティニューできずに寝てしまいました。
記憶を消してもう一度だけチャレンジしたい。またひっかかりそうですが。
ゲームの中でまで他人の目を気にして物事を選択して、こんなので果たして楽しいのか?
楽しいんですよ、とても。
分岐するルートのもう一方が気にならないのか?
気にならないんです。だって自分が選択した内容がその世界の全てだから。
(2週目などで見たくなったりする事はもちろんありますが、それでも選ぶ勇気が出ないものも多い)
主人公になりきって、その選択ひとつひとつに一喜一憂する。
物語の展開ひとつひとつに心を動かす。
下衆な悪役には本当の怒りがこみ上げる。
優しい人物には本当に心から感謝したくなる。
裏切りに心を痛めたり、嬉しさや悲しさで涙を流すこともある。
現実世界の自分では体験できないもうひとつの人生を、本気で生きる事。
それがゲームで遊ぶという事。
だから僕は、ゲームが好きなんだ。