こんにちは。安齋商店 総務担当 嫁です。
昨年設立され話題になっている、北軽井沢蒸留所を訪問しました。

ワインのボルドー5大シャトーがあるように、ウイスキー界にも、スコットランド(スコッチウイスキー)・アイルランド(アイリッシュウィスキー)・アメリカ(アメリカンウイスキー)、カナダ(カナディアンウイスキー)、日本(ジャパニーズウイスキー)という、5ヶ国で作られる<世界の5大ウイスキー>があります。

近年、シングルモルトでは山崎や余市、白州など、ブレンデッドでは響、季(とき)、碧(あお)、ニッカウヰスキーなど、老若男女問わず知っている銘柄がたくさんあり、世界中から注目を浴びるほど、ジャパニーズウイスキーが台頭しています。

そして、日本各地でウイスキー蒸留所が新設されているニュースを度々耳にするようになりました。
日本初のウイスキー蒸留所は、私も20数年前に当時の上司に連れられて行った大阪と京都の境にあるサントリー山崎蒸溜所で、1924年設立だそうです。
今日お話しする草津温泉から車で30分ほどのところにある北軽井沢蒸留所はそれからちょうど100年後の2023年に設立されました。

群馬県、しかも草津温泉のお隣、北軽井沢に蒸留所ができるらしいと前々から噂を聞いていて、私たちはとても興味を持っていました。
営業の方とお話ができる機会があり、是非とも蒸留所を訪問したいとお願いしたところ、二つ返事でご快諾くださり、3月の定休日に都合がつくスタッフと一緒に行ってきました。
代表の坂本さんは、銀座のバーのオーナーバーテンダー。なるほど、とても素敵な柔らかい雰囲気の男性です。一緒にいった20代のスタッフも姿を見た瞬間に小さい声で「かっこいいっすね・・」と(笑)

長年銀座という土地でバーテンダーとしてお店を構えていらっしゃるのでお酒の知識はとてもとてもすごいはず。しかも、ご自身で蒸留所を一からつくってしまった方です。私たちは、はたして話が理解できるのだろうか・・と不安いっぱいで訪れましたが、すぐにその不安は一蹴されました。
本当に分かりやすく、少しだけお酒のことが分かる私たちのレベルに合わせてお話してくださいました。

坂本さんのバーは人気があり、2号店、3号店を出さないかとのお話を受けたりしたそうですが、自分の目の届かないところで、坂本さんのお店としてお客様へサービスをすることにどうもピンとこない。それよりも、自分が造ったお酒をお客様に飲んでいただきたい。自分ひとりで造るのではなく、お客さまと一緒に造る工程も含めて楽しみたい、と。そして坂本さんは行動に移します。
そこから数年間、醸造工程を学ぶため、バーの休業日ごとに国内の蒸留所に足を運んでは研究を重ねます。糖化、発酵、蒸留、樽詰め・・・全行程の技術をそれらの蒸留所から学び、特に国内最小の長浜蒸留所の方からは、その後の申請手続きなどのサポートまでしていただいたそうです。
競合となる新規参入者にそこまで教えてくださるなんて、坂本さんのお人柄と情熱はいかほどかと、このお話だけでも様々な想像をはるかに超えてきます。

(次号へ続く)

************************************
今後の試飲会の予定です。
4月6日(土)、7日(日):浅間酒造(群馬県長野原町)
4月20日(土)、21日(日):土田酒造(群馬県川場村)
4月27日(土):井筒ワイン(長野県塩尻市)
4月28日(日)、29日(祝月):在る森のはなし(群馬県高山村)
※在る森のはなしさんの魔法のコーディアル(ノンアルコールスパイスシロップ)の試飲です。

開催時間:午前10時~午後6時 
途中、昼休憩で不在の時間がありますが、その間は安齋商店スタッフが代わってご案内いたします。
日本酒3種飲み比べ(有料)他、カフェメニューもございますので、是非遊びにおいでください。

 

 

北軽井沢蒸留所 Head & Tail(白ラベル)100ml
¥3,850

2回目の蒸留で気化を始め最初に出る液体がヘッド、ハートの後にテイル。 

通常ヘッドとテイルは次回の蒸留に使用しますが、その部分をブレンドした商品です。

 

北軽井沢蒸留所 Heart of Heart(オレンジラベル)100ml
¥4,620
ハートの中でも特に華やかな部分を取り出しております。

1度の蒸留で得られるハートの約1/30をボトリングした非常に贅沢な商品です。


安齋商店オンラインショップはこちらから
安齋商店オフィシャルサイトはこちらから