インフルエンザが増えてくると、その治療薬に迷います。
タミフル
リレンザ
イナビル
ゾフルーザ
ラピアクタ
ラピアクタは点滴なので、よっぽどでないと使用しません。
大人はどれもいけちゃうので、患者さんの希望や反応を見ながら、大抵一回で済むイナビルかゾフルーザを処方します。
一方で、
子供は結構迷います。
タミフルか?
イナビルか?
ゾフルーザか?
リレンザか?
処方する立場としてはタミフルドライシロップが簡単なんですけど、5日飲まないといけないし、まぁ結構苦いので、子供達には不人気。
イナビルは一回で済むけど、逆に言えば「一発勝負」なので、失敗しそうな年齢層には使用しづらい。「この子できるかな?」という目線で見極める必要があります。
ゾフルーザも一回で済むけど主に錠剤なので、無理な子は無理。
リレンザはイナビルと同じ吸入剤ですが、5日(10回)やるので、長いっちゃ長い。でも、10回やれば子供は慣れる事が多いので、たまに使います。
僕は個人的にリレンザ大好きです。予防にも使いやすいし。
って事で。
まぁ子供達にはイナビルとタミフルが多いかな。
経験的に、小学校1年生以上はイナビルが出来る事が多いです。
ウチの門前薬局は熱心に指導してくれるので、その場で吸ってもらうから、失敗が少ないのがありがたい。
笛も使って練習するので、割と上手くいっている様子。
入間川薬局さんありがとう。
錠剤が無理な小学生はイナビルを使う事が多い。
そういえば10年前にこんな記事を書いてました(笑)
https://ameblo.jp/anzai-iin/entry-11455617396.html
一方でイナビルが難しい(吸入が理解できない)未就学児は、やむを得ないのでタミフルドライシロップにしています。
たまにいる錠剤が飲める体重20kg以上の小学生はゾフルーザも選択肢に入れたり。
診察の数分でその辺を見極めるので、結構プレッシャーだったりします。
コロナ流行3年の間に、これらの治療薬を経験しなかった子供達が多いので、なおさら見極めが大切だったりします。
「あーコレ覚えている」
「やったことある」
「一回頑張れば済む」
という経験がないと、子供達も怯えながら治療薬を受け入れる事になるので、薬局さんの協力あってのもと、最適化を考えながら診療しています。