楽器による飛沫の可視化実験 | 【狭山市 安斎医院 院長ブログ】入間川徒然備忘録

【狭山市 安斎医院 院長ブログ】入間川徒然備忘録

埼玉県狭山市にあります、安斎医院のブログです。
とりあえず、何でも書きます。

今朝の新聞記事にもありましたが、学校の授業は各市町村の教育委員会で独自に工夫していく必要があります。


音楽の本格的な実施はまだ難しいでしょうが、一つの基本となり得る検証を見つけたのでご紹介します。


タイトルにあるように、楽器による飛沫を特殊装置で可視化している実験です。

 

実施したのは

株式会社

ヤマハミュージック

ジャパンさん

新日本空調

株式会社さん

 

こういったメーカーがしっかりとした根拠を示す実証実験をしてくれるのは、本当にありがたいですね。(例の消毒液もこれくらい検証すればいいのに)

https://jp.yamaha.com/products/contents/winds/visualization_experiment/index.html

 

 

この実験対象は、

管楽器として、

フルート

アルトサクソフォン

トランペット

 

教育楽器として

ソプラノリコーダー

鍵盤ハーモニカ

 

です。

 

 

比較のために

発声

くしゃみ

も可視化実験に含まれています。

 

 

結論としては、

楽器演奏については、

いずれの楽器も

発声や

くしゃみ

同等

もしくは

それ以下

と観測されています。

 

 

トランペットについては、マウスピースのみの使用の場合は、

くしゃみ以下

もしくは

発声と

同等以上

という結果。

 

トランペットやソプラノリコーダーの手入れとして行う

水抜き/唾抜き

でも飛沫が多く飛ぶ結果だったようです。

 

 

これを踏まえると。

基本的な衛生(手指衛生、環境衛生、換気、3密を避ける)に加えて、

マウスピースのみでのトランペット使用は控え、

水抜き/唾抜きの手入れの際には、飛沫を拡散させないように布などで吹き出し口をマスクする事が必要と考察しています。

 

 

もちろん、この検証実験のみだけではなんとも言えませんが、

この結果を一つのきっかけとして、音楽の授業の感染対策を考えて良いのではないでしょうか。

 

個人的な考えとしては、

屋外や体育館で距離をとって楽器を使用するのは許可して良いと思います。

歌唱についても同様です。

 

注意点としては、

使用前後の手指消毒の徹底と、楽器の共用を禁止し、他人の楽器に触れない事ですね。

体育館で行う場合は、床の清掃を行いましょう。

 

授業や部活で、楽器の使用や歌唱が許容できるようになるといいですね。