今日は淡路島の夢舞台で兵庫ブロック御詠歌講習会が行われました。
僕は今回は司会ではなく講師として、「七福」という御詠歌の講習を担当しました。
さて、七福神を御存知ですか。
日本神道由来の恵比寿。
インド・ヒンドゥー教に起源を持つ大黒天、毘沙門天、そして七福神で唯一の女性である弁財天。
中国道教に由来する福禄寿と寿老人。
さらに、中国に実在したと伝えられる仏僧・布袋尊。
宗教も違う。
性別も違う。
役割も違う。
それでも――
誰一人排除されることなく、
同じ宝船に乗っているのです。
私たちは、「福がほしい」「よいことが起こってほしい」「よいご縁がほしい」と願います。
けれども、それが“欲しい欲しい”ばかりになっていないでしょうか。
それを貪りの心といいます。
欲しい欲しいばかりでなぜ世界に福が循環するでしょうか。
もっと豊かに。
もっと認められたい。
もっと恵まれたい。
しかしその世界観は枯渇を生むものなのです。
本当の福とは「差し出したもの」が結ぶ実りです。
以前小豆島をお遍路していた時にこんなことがありました。
洞雲山という札所にはご縁の壺があって五円玉が入れられています。
福は遠くから運ばれてくる宝ではなく、私たちの身・口・意から静かに芽吹くもの。
善い心は、その瞬間に心を広げます。
善い言葉は、その瞬間に世界をやわらげます。
善い行いは、その瞬間に未来を整えます。
だからこそ――
福をいただこうとするよりも、福を与える人になりたい。
宝船に乗せる荷は、金銀財宝ではなく、私たちが日々放った思いやりです。
意地悪な心を手放し、意地悪な言葉を慎み、意地悪な行いを離れていく。
その一歩一歩が、仏の道なのです。
そのようなお話をしながら、7神のうち4神まで唱えました。
残りの3神はまた来年か再来年に持ち越しです。
というわけで、今日の講習は今までで一番うまくいったかもしれません。

