去年の今頃は夏風邪をひいていて辛い棚経だった。
特に一番ひどかったのが8月7日だったと思う。
声は枯れてるし、少しでも声張ろうとすると咽せて咳き込んだ。
蚊の鳴くような声で、咳が出るような喉の炎症部にどんな小さな刺激も与えないように、もし刺激があたったらギリギリまで息をとめて耐えるようにお勤めしたっけ。
過去一状態が悪い読経で、お家の方に不快な思いをさせたかもしれない。
そのことを重ね合わせながら、今年は去年の分もと声を張り上げた。
うん、調子いい。
読経後にお茶をいただいている時にそのことをお話ししたのだが、誰も去年のことなんて覚えていなかった。
あの惨状だったのに、誰一人もだ。
そうだ、そんなもんなのだ。
「あんまり気にすんな。自分が思うほど他人は気にしてないよ。」
今や使い古されたような言葉が新鮮に降りてきた。
わかったぜ、ベイベー!
