2024年春休み小豆島八十八ヶ所霊場親子遍路 | 善住寺☆コウジュンのポジティブログ☆ 『寺(うち)においでよ』

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但馬、そこは兵庫の秘境。大自然に囲まれた静かで心癒される空間に悠然とたたずむ真言宗の御祈祷と水子供養の寺『善住寺』。目を閉じてください。聞こえてくるでしょう。虫たちの鳴き声 鳥たちのさえずり 川のせせらぎ・・・誰でも気軽にお越し下さい。寺(うち)においでよ!

 小豆島親子遍路も今年で第35回目となりました。

コロナ禍で4年間お休み致しましたが、5年ぶりの復活です。

 

大人7名。高校生1名。中学生4名。小学生9名。

運転手さん含め計22名が三日間、リトリート(非日常空間で自己の身心をクリアにすること)の島で共に過ごしました。

 

3月30日

5:50 バス停へ。

 

皆が合流、いざ小豆島へ。

 

姫路港に一時間ほど早く着いたので時間つぶし。

 

小豆島フェリー乗船。(姫路港9:45→小豆島福田港11:25)

 

かもめを待っていたのですが、この航路では寄ってきませんでした。

 

上陸前に笈摺(おいずる)という白衣に着替え、生まれ変わるための服装になります。

 

首に輪袈裟、肩から頭陀袋を掛けました。

 

さ~、小豆島に上陸です。

 

まず、お昼ごはんに伺ったのは「麺のふるさと・なかぶ庵」

 

大変な人気店のため、一ヶ月前から予約を入れておきました。

 

席数の関係上、2組に分かれます。

・12名(昼食12:00~12:45 体験12:45~13:30)

・10名(体験12:00~12:45 昼食12:45~13:30)

 

いただいたのは名物「生そうめん」。(写真はオリーブ生そうめん)

 

めちゃめちゃ美味しいと大好評。

 

箸分け体験も興味深いものでした。

 

なるほど、機械以外にこういう手作業が必要なのですね。

 

【小豆島八十八ヶ所霊場巡拝】

さて、いよいよ弘法大師様の足跡をたどりながら自らの身体と心を浄化していくお遍路の始まりです。

 

金剛杖はお大師様の身代わりで、同行二人(どうぎょうににん)で私達を支えて下さるイメージをもちながら、お杖をついて歩いていきます。

 

第2番札所「碁石山」

 

山岳霊場でご本尊は洞窟の中にお祀りされています。

 

各札所では「開経偈、懺悔文、三帰、三境、十善戒、発菩提心真言、三昧耶戒真言、般若心経、各ご本尊真言、光明真言、大師宝号、回向文」をお唱えします。

 

次の札所は案外近いので徒歩で移動です。

 

お寺に着くとまず鐘を一打して、その音色で心を整えてからお参りします。

 

お寺参りを終えた後に鐘をつくことは死者を送る時の儀式にあたるため、「入鐘ついて出鐘(戻り鐘)はつかない」というのがお遍路の心得です。

 

第1番札所「洞雲山」

 

岩から染み出す水が滴り落ちる音がとても美しい池。

 

こちらも大きな洞窟の中にある山岳霊場です。

 

第8番札所「常光寺」

 

いつもなら満開の桜が迎えてくれる常光寺も、今年はまだまだ開花は先の様子。

 

第17番札所「一ノ谷庵」

 

こちらは小さな庵。

昔は梅昆布茶のお接待で有名でしたが、現在は無住のようです。

 

一ノ谷庵から極楽寺へ抜ける遍路道。

 

こういう自然の道を歩くことが子供たちと行くお遍路の醍醐味です。

 

第16番札所「極楽寺」

 

大きな堀と石垣に囲まれた素晴らしいお寺です。

 

弘法大師が修行中に橋の下で休まれていたことから、「橋の上ではお杖は付かないようにする」ということもお遍路の心得です。

 

17時着 「ひろきや旅館」

 

「お大師様の足を洗ってからお宿に入る」というのもお遍路の心得です。

 

夕食前にお大師様の掛け軸の前でお勤めをします。その際にはお櫃の蓋にご飯を盛ってお供えします。

 

「お大師様にご飯をお供えして、その御下がりを皆で少しづつわけていただく」というのもお遍路の心得です。

 

18時半 夕食(ひろきやさんはビンゴ大会もしてくださるので子供たちは大喜びです)

 

3月31日

おはよう。
 
6時50分 朝のお勤め。
 
7時 朝食です。
昔は「余ったご飯を昼食用におにぎりにし、お茶は水筒に入れて持つこと」もお遍路の心得でしたが、最近ではそこまでしなくなりました。
 
8時 お宿を出発します。
 
「出発前に旅館の前で一宿一飯の感謝をこめて読経すること」もお遍路の心得です。
 
第72番札所「滝湖寺」
 
奥の院「笠ヶ滝」

 

小豆島の中でも最も険しい霊場といっていいでしょう。

 

子供たちには最も人気がある場所でもあります。

 

第75番札所「大聖寺」

 

大観音を横目に次へ進みます。

 

第74番札所「円満寺」

 

移動中も楽しかったね。

 

今回は35回来ていて初めて景勝地「エンジェルロード公園」に行ってみることにしました。

 

「長松写真館」さんに来ていただいて集合写真撮影。

 

一応干潮時間内に来たんですけど、一足遅くて渡れませんでした。

 

道がなくなった人たちが無理やり帰ってきています。

 

しばらくお遍路を休憩して観光気分な時間をとりました。

 

展望台に登ってみます。

 

「エンジェルロード(天使の散歩道)」がくっきりと見えています。

 

いいお天気なので外で「かまどや」のお弁当を食べました。

 

スイーツに目がない女子たち。

 

さ~お遍路再開です。

 

第41番札所「佛谷山」

 

ここも山岳霊場で岩の中に御本尊がお祀りされています。

 

いつでもお護摩を焚いておられ、それぞれが護摩木に願いをしるし、お焚き上げていただきました。

 

毎回法話もしていただけます。

 

パグのお寺としても有名で、皆がお接待のジュースをいただきながらパグとたわむれました。

 

佛谷山から西之滝へ続く山の中の遍路道。

 

第42番札所「西之滝龍水寺」

 

ここでは龍が水を出したという名水が湧き出しています。

 

皆が「龍水」を容器にいれて持ち帰ります。

 

甘酒のお接待がありました。以前はおでんのお接待もあったのですよ。

 

山門を出ると、見事な風景が広がっています。

 

午前中はいいお天気でしたが、午後からかなり曇ってきましたね。

 

第33番札所「長勝寺」

 

第32番札所「愛染寺」

 

いつもは閉じたままだった本堂が開かれ、愛欲を悟りへのエネルギーに変える愛染明王が拝顔できるようになっていました。

 

男性と女性のシンボルも赤裸々にお祀りされています。

 

第31番札所「誓願寺」

 

国の天然記念物に指定されている大きな「ソテツ」が有名なお寺です。

 

第30番札所「正法寺」

 

17時10分着 「旭屋旅館」

 

どこもかしこもお遍路宿が潰れてしまい、もうここしかないと今回初めてお願いしたお宿です。

 

お大師様の足である金剛杖をお大師様の御影の前に休ませ、感謝のお勤め。

 

18時 夕食をいただきました。

 

今日も一日お疲れ様でした。

 

 

4月1日

6:45 朝のお勤め
 
朝ごはん
 
出発前に旅館前で感謝のお勤め。
 
第45番札所「湯船山」
 
杉の中にお祀りされた厄除け地蔵さん。
 
とても清々しい場所です。
 
ここにも「湯船の水」という名水が湧いています。
 
湯船山から栂尾山への遍路道。

 

第47番札所「栂尾山」

 

小さな洞窟内に小さな祠があります。

 

栂尾山から毘沙門堂への遍路道。

 

第48番札所「毘沙門堂」

 

毘沙門堂から多聞寺への遍路道。

 

大観音が青空の中に映えています。

 

第46番札所「多聞寺」

 

最後に「霊場総本院」にお参りして「打ち止め」としました。

 

土庄港。

 

フェリーターミナルでお昼ごはんです。

 

フェリー乗船。(小豆島土庄港→新岡山港)

 

島に向かって感謝を込め最後のお勤め。これもお遍路の心得

 

「ありがとう、小豆島!」

 

お遍路衣装を脱いで、みんなリラックス。

 

かもめの餌やりができたね。

 

龍野西SA。

 

さ~、帰ってきたね~。

 

20時頃 熊谷着

 

本堂で無事帰宅に感謝してお勤め。皆はそれぞれの家のお仏壇でそうしてもらっています。それもまたお遍路の心得です。

 

今回もとってもいい旅でした。