本日、ひっそりと皮むき間伐をしました。
今回はイベントではなく、フリーに山で過ごそうという感じの緩い呼びかけでしたので、何名かのお問い合わせはいただいたのですが最終的に都合がつかず、二家族だけの「きらめ樹」になりました。
それでも子どもたちがたくさんいたので、にぎやかな山の中でしたけど。
和田家4人に山地家5人の計9人。平均年齢は17歳。
10時から16時くらいまで、山登り、お昼ご飯、選木、皮むきと、みんなが楽しみました。
今回は尾根まで行って「桧」を剥きました。
毎度のことですが、きらめ樹ナビゲーターの和田康平くんに説明を受けながら進めました。
子供も女性もみんなが参加できる森林再生プロジェクト。
自然の中で1日を過ごすだけでも、満たされた気分になります。
家の中では「うるさ~い」とうんざりするような子どもたちのキャーキャー声も、木々の中に吸収されるようで気になりません。
漫画を読みたいから行かないと言っていた長女には、山で読んでたらいいから山でお昼ご飯食べに行こうよと誘ったらついて来てくれました。
そしたらめちゃめちゃ皮むきを張り切って、一本全部一人で幹回りを剥がしてくれたことにはびっくりでした。
次女は皮を上に引っ張るときに最後までやり切ってくれましたし、三女はまーほとんど遊んでばかりだったんですけど、葉っぱを集めたり何かしら自然の中で楽しんでくれていて、なんだかんだ嬉しかったです。
和田家の子どもたちも含めて、やりたいときにやって、やりたくないときはやらないというスタンスが、子どもらしくて素敵だなと思いました。
なんだかんだ僕が楽しいのでしょうね。
なにより妻や子供たちと一緒に、そしてきらめ樹を通じて出会った和田家のみんなと一緒に、こんな素敵な時間を過ごしていることが。
さて、「巻き枯らし」と「きらめ樹」の違いは、剥いた後に製品化するかどうかということだそうです。
ですから小さくぐるりと一周剥くだけでなく、大きく上まで剥き上げるのです。
こうして乾燥した桧が、一年後か二年後にお塔婆に変わるのも楽しみです。
そして間伐することによって、少しずつ人工林を減らしていけて、日当たり悪い中でも細々と生えてきている自然の木が、光を受けて逞しく育っていってくれることも夢見ています。
#森の蘇り
#きらめ樹
#皮むき間伐
#小さな木こりたち
#小さな力が大きな力になる
当日のタイムライン
朝から妻と僕とでお弁当作り
10時すぎにお寺から出発します。
歩いて2分ほどで山の入り口。
「お邪魔しま~す」の声で入山します
険しい道を進んでいきます。
尾根に到着です。
いつもは杉でしたが、今日は桧を剥くということで、ナビゲーターの和田康平くんに杉と桧の違いを説明してもらいました。
まず葉っぱの違い。左が杉で右が桧です。
そして樹皮の違い。
こちらは杉ですが、きめ細やかな感じです。
こちらは桧で、やや荒くてゴツゴツとした印象です。
とはいえ、樹皮だけでは杉と桧の見分けがつかないようなものもあり、葉っぱの形や香りも併せて見て判断するようです。
まず作業を始める前に、お腹が減ったという子供たちが多かったために早い昼食を食べました。
自然の中で食べるお弁当の美味しさは格別ですね。
みんないい表情ですね。
さあ、選木に入ります。
「がんばってね~」
まず10m×10mのゾーンの中の木の本数と、それぞれの幹周りの太さを計っていきます。
記録係がそれを記入し、断面積を割り出します。
そしてみんなで考える時間です。
「どの樹のいのちをいただいて、どの樹を残そうか」
決まったら、残す樹にピンクのリボンテープを巻いていきます。
皮むきに入る前に、「いのちをいただく儀式」です。
樹の周りにお米とお塩とお酒を撒きました。
いよいよ皮むきです。
力の弱い女性でも、幼い子供でも参加できるところが嬉しいですね。
皮むき風景を動画でもご覧ください。
飽きてきたら、勝手に遊んでます。
おやめなさい(笑)
ぐるりと一周剥いて、ぶら下がった皮を作ります。
いよいよ最後の仕上げに、みんなが皮を持ちました。
「レッツ~、きらめ樹~!」の掛け声とともに、一斉に上に皮を剥き上げます。
動画でもご覧ください。
みんなが力のかぎり一生懸命引っ張りました。
剥いた皮は、残す樹の根元にたたんで置いておきます。
きれいに剥けた桧。
ひんやりして気持ちいい。
それにとってもいい香り。
剥いた樹と残す樹とのコントラスト。
剥いた樹の下に生える自然の樹たちが、きっと光を受けて大きく太く育ってくれることでしょう。
手を繋いで残す樹の周りを囲います。
500年後には、この樹はきっとこれくらいの太さになっていることでしょう。
目をつむって、未来のイメージを膨らませました。
今回一緒にきらめ樹した仲間たちと記念写真。
さあ、帰ろうか。
こういうことを一緒にできて、とても幸せだよ。
帰り道も楽しんで、無事に下山しました。
まっくろなお尻が勲章です。
帰ったら、康平くんから「きらめ樹間伐材のお塔婆」の試作品を手渡ししてもらいました。
想いが循環していくことが、とても嬉しいです!
こうして楽しい一日が終了です。
みなさん、お疲れさまでした。
きらめ樹をして間伐した材を使って下さる方がいてこそ、仕事が生まれ、全国で間伐が進みます。
僧侶の皆様方には、ぜひきらめ樹間伐材のお塔婆を使っていただければ幸いです。
価格は「5尺のお塔婆」が一体600円(税抜)です。
・静岡県/森水人のネットワーク
連絡先 森水人のネットワーク info@mori-no-yomigaeri.org
・静岡県/きこりユニットpilze(ピルツ)
連絡先 きこりユニットpilze(ピルツ) info@pilze-mori.com
・兵庫県/油良丿杜工藝社
連絡先 油良丿杜工藝社 ShareVillage@gmail.com
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連絡先 ピリカ kouboupilica@outlook.jp
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こちらの工房にお問い合わせくださいませ。
「お塔婆には世界を変えるチカラがある」
https://mori-no-yomigaeri.jimdo.com/…/%E4%B8%96%E7%95%8C%E…/
合掌
【過去のきらめ樹記事】
◎皮むき間伐「きらめ樹」というワクワクの活動を引っさげて女神がうちにやってきた
https://ameblo.jp/anzac76/entry-12398761077.html
◎ 『第一回きらめ樹☆お話会と選木体験会』大成功!~私たちの想い描く森の500年後~
https://ameblo.jp/anzac76/entry-12422213989.html
◎ 『第二回きらめ樹お話会と間伐体験会』~この子のいのちを塔婆にして生かしたい~
https://ameblo.jp/anzac76/entry-12466029695.html
◎第三回きらめ樹☆』~選木に皮むきにお昼ごはん。山の中で過ごした一日~
https://ameblo.jp/anzac76/entry-12490559974.html
◎『第四回きらめ樹☆』~アマゾンの森林火災に対して今僕たちにできること~