天、われに薄くするに福を以てせば、
われ、わが徳を厚くして以てこれをむかえん。
天、われを労するに形を以てせば、
われ、わが心を逸(いつ)にして以てこれを補わん。
天、われを阨(やく)するに遇(ぐう)を以てせば、
われ、わが道を亨(とお)らしめて以てこれを通ぜしめん。
天かつ我をいかんせん。
もし天がわたしに貧しさををあたえようとするならば、
わたしは人徳を厚くして、
物は施すことができなくとも思いやりを施すことにより、これを迎えよう。
もし天が実際にわたしの体に労苦をあたえるのならば、
わたしは心を最大限に高めて、
労苦を労苦とも思わない心を養いこれを補おう。
もし天が障害を設けてわたし冷たく当たるならば、
わたしは迷いなく真理の道を進み、これを通りぬけて見せよう。
天といえども、このわたしをどうすることもできまい。
中国の古典の一つである『菜根譚』
仏典に準ずる扱いを受けて来た素晴らしい書物のようである。
その中の素晴らしい一節に出会えたことは幸せだ。
いい言葉を聞き、いい行いに胸打たれ、
自分を振り返り、変わりたいと願う。
心さえ波打たなければ、
心さえ揺るぎないものであれたら、
どんな苦しみにも乗り越えていけるのに・・・。
いざ壁にぶつかってからでは、泣きわめくしかできやしない。
恨むことしかできやしない。
苦しむことしかできやしない。
自ら死を選ぶこともあるかもしれない。
天と言えどもどうしようもできない心の大きさ。
丸さ。
温かさ。
深さ。
清らかさ。
豊かさ。
普段から徐々に徐々に養っていきたい。
天、われを労するに形を以てせば、
われ、わが心を逸(いつ)にして以てこれを補わん。
天、われを阨(やく)するに遇(ぐう)を以てせば、
われ、わが道を亨(とお)らしめて以てこれを通ぜしめん。
天かつ我をいかんせん。
もし天がわたしに貧しさををあたえようとするならば、
わたしは人徳を厚くして、
物は施すことができなくとも思いやりを施すことにより、これを迎えよう。
もし天が実際にわたしの体に労苦をあたえるのならば、
わたしは心を最大限に高めて、
労苦を労苦とも思わない心を養いこれを補おう。
もし天が障害を設けてわたし冷たく当たるならば、
わたしは迷いなく真理の道を進み、これを通りぬけて見せよう。
天といえども、このわたしをどうすることもできまい。
中国の古典の一つである『菜根譚』
仏典に準ずる扱いを受けて来た素晴らしい書物のようである。
その中の素晴らしい一節に出会えたことは幸せだ。
いい言葉を聞き、いい行いに胸打たれ、
自分を振り返り、変わりたいと願う。
心さえ波打たなければ、
心さえ揺るぎないものであれたら、
どんな苦しみにも乗り越えていけるのに・・・。
いざ壁にぶつかってからでは、泣きわめくしかできやしない。
恨むことしかできやしない。
苦しむことしかできやしない。
自ら死を選ぶこともあるかもしれない。
天と言えどもどうしようもできない心の大きさ。
丸さ。
温かさ。
深さ。
清らかさ。
豊かさ。
普段から徐々に徐々に養っていきたい。