※再び動き出した新温泉風力発電計画
去る7月16日、歌長区、春来区の住民を対象とした説明会が、新温泉町夢ホールで行われたそうです。
熊谷区周辺は反対の団結が固く、切り崩しが無理とみた事業者は、歌長・春来方面へと事業地の狙いを変えてきました。
歌長区の人の中には土地契約に前向きな人がいることは時々耳に聞こえてきています。
さて、この説明会には区外の人は参加資格がなく、僕も参加できないため、参加した人からどのような内容であったのかお聞きしました。
歌長区からは12名程度、数久谷区は区長さんが1名が参加。
春来区は反対のため、説明会の参加も拒否したということです。
今回提示された風車設置検討区域は、熊谷、久斗山付近の設置は全て無くなり、伊角、桧尾、高山、さらに歌長からに春来方面へとスライドしている模様。
調査実施に協力しない旨を伝えた熊谷、伊角、今岡金屋、数久谷区のことがあったからか、今回は調査協力金というものをちらつかせてきました。
年間100万円の協力金を約4年間、各地区に支払われるのだという説明があった時、住民の中から「おい、区長聞いたか。年間100万円もらえるだってよ」と賛成を煽るようなガヤを入れる人がいたといいます。
きっと事業者にとっては良き手ごたえの説明会になったのだろうと思います。
この説明会を経て、中止したままの調査を2025年秋から再開したいというのが事業者の思惑です。
説明会の翌日には早速歌長区の区長さんのところに挨拶に行き、「調査協力を約束してくれればすぐにでも100万円振り込みます」とかなりぐいぐいと迫りました。
しかしその契約を急がせるような性急さに不信感を抱いたという区長さんは、区で相談の結果、事業者にきっぱりとお断りの連絡を入れたといいます。
「町が反対である限り、村としても協力できない」という理由を事業者に伝えたとのこと。
僕としましてはホッとしたというのが正直なところです。
事業者はどうするのでしょう。
一週間前に町長と雑談をする機会があったのですが、事業者の町に対する態度が前より強引で、口調が荒いのを感じるそうです。
「焦ってる感じがします」と教えてくれました。
「町長も7年前の時点で反対をきっぱりと表明するのは孤独で勇気がいったことだと思いますが、今になると鳥取西部も最近相次いで三町が反対を表明しましたし、やっぱり間違いじゃなかったと確認できるようで、お互いによかったですよね」と笑い合いました。
事業者は今回の町長選で町長が変わることを切に願っていることでしょう。
また同じ頃に廃村となった桧尾区出身の方から僕宛に電話がありました。
やはり調査に協力してほしいと事業者から連絡があったそうです。
「きっぱり調査に協力しないと伝えた方がよいですよ」と助言させていただきました。
どうやら事業者は隣町の方へターゲットを変えていこうとしているという情報も入ってきています。
なんとか香美町とも足並みを揃えていきたいものですが、どうなることでしょう。
悲観的な状況ではないにしても、まだまだ予断を許さないというのが我が新温泉町の巨大風力発電計画の現状です。
過去の記事
風力発電について学ぶ。
風力発電に関わる法制度を学ぶ。
風力発電の工事の概要について学ぶ。
県へのお願いの手紙。
地元住民に向けた情報発信。
町への嘆願。
計画の白紙撤回もしくは再構築を求める署名活動の開始。
テレビ出演。
テレビの内容。
手ごたえ。
地権者さんへのメッセージ。
町に風力発電建設反対の署名を提出。



























































































