本日のイラストは、
「ご飯を作ろう」
です。
ひとけのない森の入り口。
妹を探すため旅をする
元奴隷少女ルアルモッドと
奴隷仲間シュラマード、
考古学者で世界の遺跡を巡って
旅をするパエルと
彼女に雇われた護衛の剣士ジュリン。
そして世界のお宝を手に入れるため
彼女たちに同行する
自称トレジャーハンターロイルゲンは
寝床をこしらえ、
キャンプをすることにしました。
炎の部族出身の
ルアルモッドが火を起こし、
元の勤め先で給仕を担当していた
シュラマードが料理をします。
パエルはシュラマードの手伝いをしますが、
ロイルゲンはルアルモッドの火おこし
をただ感動しているだけで
何もしません。
ジュリンは周囲の警戒に当たります。
「ロイルゲン、ルアルモッド。
遊んでないで手伝ってもらえる?」
「えー、めんどくさい、ねぇルアルモッド」
……ルアルモッドは頷こうとしたが
一瞬ためらった。
解放されたといえ、元奴隷。
一度奴隷の身分に落ちてしまえば、
ヒラボー大陸の大半の国で
最底辺の身分だと差別される。
パエルは奴隷になったことがない。
すなわち自分より身分が上だ。
そんな彼女が手伝ってと言っているのに
断ることは、死罪に値するのではないのか。
仲間が病気で仕事が遂行できず、
処刑されたところを何度も見てきた。
もしかしたら私も断ると……。
「あー、シュラマード的にはどうなの?」
パエルに話を振られたシュラマードは
俯く。
「私は……」
シュラマードも遠慮があった。
やはり元奴隷という身分が、
彼女の邪魔をするのだ。
「別に遠慮しなくていいわ、
あなたは奴隷じゃないし、
そもそも奴隷だったとしても
手伝ってと頼むことくらい
いいんじゃない?」
「いえ……ルアルモッド、
パエルさまが切った野菜を
鍋に入れてくれるかな」
ルアルモッドは言われた通り、
パエルが切った野菜をまな板から
すくいとり、鍋に入れる。
彼女の目には少し涙が出ていた。
パエルは2人をみて、
少し心を痛めた。
おまけ
「日頃の情報収集ツールは?」
Twitter現Xではないでしょうか。
信憑性のないガセ情報も蔓延していますが、
情報はインスタより早いイメージです。
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